PROFILE @yinagaki777

「IT起業家出身の上場企業CFO」→改め副社長になりました@2024

これまで上場企業で取締役CFOを8年間担当してきました。これまで主な仕事はM&Aや投資・経営管理全般・IR/法務/財務/経理等に携わってきました。税理士試験を通じて会計税務も頑張って学び、大きめ資金調達や大型事業売却も先導させていただき「CFOです!」とようやく言えるようになってきました。8年のCFOを経て、2024年に副社長になりました

■起業家としてのこれまで


元々趣味でプログラムをやりこんでいました、生活のために大学在学中個人事業主で生計を立てるようになったのですが、単に利便の問題で法人化したのがきっかけです、その方が信用力高いと思ったので。経緯はともかく一応は学生起業家ということになります。社会人になった瞬間というのは厳密な区切りはないまま早稲田大学2年時に20歳で起業して、当初は小さな開発会社で楽しくプログラムを書いていたのですが、結局経営も面白くなり、10年の間に3回の創業・経営に携わりました。1回目は創業お手伝い、2回目は技術ベンチャー創業、3回目はソーシャルゲーム企業の共同経営。そんな会社が30歳の時にM&Aにより現職に買収されることに伴って参画して今日に至ります。3度の会社は規模的にはいずれも売上10億円前後、従業員は一番多かった会社で100名近く、挫折したものの上場準備も2社チャレンジし、1社ではVCからの資金調達も行い、規模は小さかったけどEXITも2回経験した、20歳から30歳までの10年間をIT起業家として過ごしました

■CFOになってから


そもそもなぜCFOになったかですが、ここは現会社において縁に恵まれたからとしか言いようがありません、2013年にM&Aで現職にジョインした直後はCTO的な事をしてたのですが、1年後の2014年、突如やることになりました。当時の会計専門職としてのスペックは超低レベル。一応未上場会社で社長業をやってきたとはいえ、ぶっちゃけPL/BSは丸投げでしたから、自分ではまともに読めないです、『こういうもんなんだなー』ぐらいですね。たぶん、一般的なビジネスパーソンの理解レベルと同じぐらいです

そこからは文字通り死ぬ気で勉強して無理やり知識を後天的にインプットしました。あとは何より、やらざるを得ない環境で実務にあたった、というか感じです。話せば長くなるような苦労が沢山あったんですが、そこからの5年間は、直後の初めての決算発表から有報・総会、続けて資金調達やM&Aへの取り組み、大型事業売却、純粋持株会社移行と一通り関わる機会を得、息をつく暇もない目まぐるしい経験でした。相当程度忙しかったと自負していますが、その合間に足りない知識を税理士試験を通じて補填しました、正直「意外と死ぬ気でやれば出来るもんだなぁ」と思ったものです。当時を振り返ると僕のような素人に社長が任せる勇気は相当なものであったと思いますが、結果で言えばゼロから上場企業CFOを生み出したという意味で最高の役員人事であったと感じています、正直、自分にはこの配置の決断は出来ません。環境に大きな感謝とともに今後他のメンバーが同じ経験が出来る環境を僕も作っていきたいと思っています

■副社長になってから


これからです!2-3年後に書き足します…

■これからどうしたいのか


「稲垣さんは次いつ起業されるんですか?キーマンロック(※注)は終わってますよね?」と良く質問されます。「必要性を感じていない」と答えています。多分、ほとんどの人がそうだと思っているんですけど、お金がほしいだけの理由で起業する人はあまりいません。僕もそうです。起業家も10年もやってれば「何がしたかったんだっけか…」と我に返ることも何度もありました、ぶっちゃけめっちゃ辛いですから。そこへの自分なりの解としては会社を興し起業をすることにモチベートしていたというよりも、「起業家らしく生きていく」という生き方そのものに喜びを感じていたのだと思います。ですから、この生き方を貫くに際して、環境さえ整っていれば会社を作って代表として行うことがMUSTだとは今は思っていません。それが理由です。幾度かやってますから、個人の所得の最大化にフォーカスすれば、より効率的な手段はあります、これは間違いないのですが、そういう話ではないんだな、と今は整理しています

年齢的には決して若いとは言えなくもなってきましたが、なんにせよ今のところは、まだまだ若造で伸び盛り!と思ってやってます。『成りたいもの』は明確にありませんが、『やりたいこと』はいつも絶対やる、って感じで生きていければ満足です。今はそんな感じです

■Twitterへの取り組みについて

Twitterは日々の考えさせられたことや自分の中であった新たな発見を、それなりに一般に適用できそうなレベルに抽象化して発信しています。目的は、まず、この言語化プロセスを通じて自分の中で明確に腹落ちさせること、やはり他の人に再説明できることが理解を深める手段として有効だと考えているからです(抽象化しているもう1つの理由は、立場的なものはありますので、仕事の具体内容の記述を避けている、というのも実際はあります)。もう1つ、継続的な発信をすることは決めていますので、アウトプットを強制される状況に追い込むことで、日々の仕事も緊張感が出るという自己牽制効果があると考えているからです

2018年8月下旬にTwitterにまともに取り組み始め、1日も途切れさせていません。喜ばしいことに約半年後の2019年3月初に1つの節目である10,000フォロワーを超えることができました。この点は、素直に嬉しく、日々お付き合い頂いているフォロワーの皆様には多謝でございます

ところで「いつも忙しくしてるのにいつ書いてるの?!」とよく聞かれるんですが、ここだけの話ほとんど前日深夜に書いた予約投稿です。昼間は流石にポチポチしてる時間ないので、寝る前に棚卸しして、深夜に投稿してもアレなんで翌日に予約投稿してるんですね実は。僕の投稿内容は1日の時間差では問題は生じないと解釈していますから、今はこうしています

■最後に

個人的に今やりたいことは2つです

1つは日本におけるCFO像の1つのあるべき姿を発信していきたいことです。欧米ではCFOといえばCEOの右腕と言われ会計専門職のTOPというより経営陣です。僕もCFOは会計専門職のトップキャリアではなく、完全に別の職業だと思っています。専門家は専門性を武器に戦おうとしますが、CFOは経営陣の一人として企業業績又は損なわれるリスクに対処しそのための手段として専門性を捉えています。要するに会計専門職がCFOたるためには手段と目的を入れ替えなければならないとも言えるし、事業リーダーがCFOになるのであれば必要な限度で専門性を味方につけなければならないとも言えます。ともあれ、まだまだ余り人気のある職業だと思われていないと感じているので、僕が思う魅力的なCFO像のあるべき姿を布教していきたいですね

もう1つはPostバイアウト起業家としての生き方のモデルの1つになると良いと思っています。起業家としては余り大きな成果に至りませんでしたが、企業人となった現在、満足して楽しく仕事をしています。様々な成功談が世の中にはあります、僕は成功と呼ぶにはまだほど遠いところにいますが、だからこそ成長・成功を夢見る等身大の会話ができると思ってます。そして、現職はM&Aにも力を入れています。起業家も今や多数の売却先を選べる時代です。そんな中でも私達の会社に優秀な起業家が集まるためには、実際に参画した起業家が本当に輝いていることを生身で発信することが、最高のPRであると確信しています

以上、今後とも宜しくお願いいたします

※注 キーマンロック・・・ざっくりいうと会社を売却した際に主要な経営陣に課せられる在任義務のようなものです

■余談:僕と資格試験

都合、僕のアカウントのフォロワー様、資格試験を目指されている方も多くなってきました。元々僕は、圧倒的に実務派なので、資格みたいのは抵抗感があり、意味があるものだとは思っていなかったのですが、真面目に取り組んでみて、良かったことが2つあります。1つ目は、特に税理士についてですが、やはり専門外の方にとっては、有資格者というのは非常に分かりやすい「この人は詳しい」であり、入り口は凄く効果的であるということです。最も、独占業務を活用しない限り、実務能力がなければ、結局意味はないんですけど、入り口の信頼感を持たれるのは実際的にはかなり役立ちます、これは想像より効果的でした。2つ目は、分野として長い長い歴史があって、試験制度としても何十年もあります資格ですと、学習教材の練度が非常に高く、勉強すべき分野があれば、資格試験を通じて習得する、というのが実はかなり効果的なアプローチではないか、という気付きがあったことです。会計畑については、元々は、本屋さんで「図解!誰でもわかる!」みたいな奴を買って読もうと思ったんですけど、色々考えて、税理士にしました。これは結果的に良かったです

そんな成功体験もあり、(仕事ではありませんが)前々から興味を持っていた不動産の勉強を体系的にしたくて、2020年に宅地建物取引士を受けました。うん、これも、想像通り、やって良かったです

資格試験を志される方、「資格なんて意味ない」とか、「食えない」とか、横やりは色々入りますけれど、僕のような考え方をする人もいるし、意味なんて人それぞれなので、無視しましょう。自分を信じてやりきる

です


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