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日本語試験N1を、ゼロから1年で取った中国人に聞いたこと。

私は昨年10月から週1で、日本語教室のボランティアをしている。そこでは生徒と先生がペアになり、一人一人のレベルや要望にあったレッスンを行う。

私の生徒さんは中国人男性のJさん。20代の大学生だ。ボランティアの教室に来る必要などないくらい、とても流暢な日本語を話す。

聞くと高校生の頃、日本語の勉強を独学で始めたらしい。そして、1年で日本語能力試験の1級(N1)を取ることを目標にしたそう!

Jさんどうやって勉強したのか聞いてみた。
「ひらがなとカタカナを覚えたあと、とにかく過去問を繰り返しやりました。過去問を解くと自分のレベルがわかるし、試験の傾向もわかります。」

日本語能力検定試験では、会話のテストがないので、会話は後回しに。最近まで、彼は英語の資格勉強をしていたそうだが、会話は苦手だから、TOEICのListening & Speakingに絞って受けたとのこと。

潔い。私には無かった考え方だ。
四方八方に手を伸ばすあまり、どれも中途半端になるよりずっといい。

別の中国人の子に聞いても、やはり「何度も過去問を解く」という回答。実際その言語で話せるかは後回しにして、資格を取ることにまず集中する。

面白かったのは、「中国人の場合、級が上がるほど点が取りやすい。なぜなら文章に漢字が増えるから。」というエピソード。確かに…!

日本語能力試験N2に向けて勉強している子からはよく、「私はこの穴埋め問題の文章の意味がわからない。でも、分からなくても解けるテクニックが何かあるはず。それを教えて欲しいの!」
と言われる。

「文法の規則性から次に来る言葉はコレ」というものが知りたいらしい。素人の私には非常にハードルの高い要求だ。
その子の以前の職業は英語教師。「私もそうやって、子どもたちに試験勉強を教えていたの」と話してくれた。

私も実際に、中国語検定試験の過去問を4級から順に解いてみた。結果は、ギリ3級合格なレベル。

先は長い!頑張ろう。






写真は、2004年冬の北京。当時住んでいた胡同の風景。風情ある門構えが懐かしいです。

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