オーラのはなし





ライブで共演した拓也君はオーラとオバケが見えるらしい。そういえば、うちの姉ちゃんと姪っ子もオーラとオバケが見えるひとたち。

拓也君は拓実君とツアーで茨城に歌いに来ていて、両者共にその日の共演者だった。

ライブも終わり、打ち上げの席でほろ酔いになった拓実君は僕にニヤニヤしながら、「ぼくのおうち、変なんですよ〜」と、言ってきた。

聞いてみると、3階建てのアパートの3階に住んでいるのに夜になると、天井から足音と子供の笑い声がするらしい……。が、拓実君は見えない人。

拓也君はよく、拓実君の家に送迎するらしいのだけど、アパートのエントランスに俯いているヒトをよく見かけるらしい…。

いや、怖い怖い。

怖くなった拓実君は、拓也君にどうしたらいいのか聞いたらしく、拓也君は小豆を家に置くといいとアドバイスをして、実践したところその日からピタッと、足音も笑い声もしなくなったんだって。小豆がいいんだね。


そんな夏にふさわしい怪談話を聞いて、怖くなったから、話題を変えようと思って、

拓也君に、俺のオーラの色を聞いたの。

そしたら、水色!なんだって。
水色っていいのかな。

オーラが見えるってすごいな。おばあちゃんが亡くなった時から見えるようになったらしいんだけど、そういう時に特別な力が働くのかな。。。。

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