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【ゲーム感想】真・女神転生Ⅲ (HDリマスター版)

お久しぶりです、yろです。4ヶ月ぶりくらいにnoteを書いていますが、真女神転生3をクリアするまでにここまで時間がかかってしまいました...笑

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さて、これだけ時間をかけて総プレイ時間は73時間で、とりあえず一周しただけになります。
つまりエンディングは一つしか知らない...シナリオの本質は掴めていないかもしれません。しかし、とりあえずクリアした直後の感想を今回も吐き出させていただきたいと思います。

一言言うならば

「やっちまった!!」

布教も兼ねた感想になりますので、大きなネタバレを含む内容は明記した項にまとめて書きます。全体的にパッケージ裏程度・シナリオの序盤に関するネタバレは含みます。
結構プロローグが衝撃的なので、この記事で知ってしまうのはもったいないかも...!せめて実況動画等で見てから読まれることを推奨します。

PS4・Switch・steamと色んなハードで楽しめますので、未プレイの方はぜひ購入をご検討ください...!


それでは感想行ってみよう!


「真・女神転生」という世界観

「真・女神転生Ⅲ (以下:真3) 」は当時11周年だった「真・女神転生」シリーズ、9年ぶりの続編です。無印と2の間が1~2年だったのに対し、かなり間隔があるんですよね。

今作はさらにその18年?越しのHDリマスター版です。リメイクではありません。
ほぼ当時のプレイ感覚のまま、高グラフィックで楽しめるなんで贅沢ですよね!!

というわけで、真1真2クリア直後の私が気になるのは、あの独特の世界観をどのように進化させているか、当時の最新ゲームとして落とし込んだのか、という点です。


1.マップ&ダンジョン

私にとっての女神転生の醍醐味と言ったら、初代デジタル・デビル物語女神転生(以下:旧約)から苦しめられてきた、マス目状の迷路・一人称視点の3Dマップに尽きます。レトロゲームとしては王道のマップですが、他に触れたことがありませんでしたから!

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その点真Ⅲは、3人称視点です。つまり俯瞰型。ゲーム進化としては当然の変化なのですが、これにはだいぶショックです。あの迷い込んだ迷路感が...!と思ったのですが、蓋を開けて見てびっくり。

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めっちゃ正当進化〜〜〜!!

画面作りが一人称の通路そのまんまです。高グラフィックで...!
感動いたしました。

真・女神転生では、ダンジョンが点在する東京全体の大マップと、細かいダンジョンの二種類がマップ存在します。

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大マップでは、グラフィックが上がったことにより、崩壊前と崩壊後の東京の変化をよく感じられます。砂漠に埋れてしまっている...崩壊したことによって、全体的に廃墟と砂漠、という似たような景色が続いていますが、逆にそれがリアルでよかったです。
真1の雰囲気を感じさせられました。

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またダンジョン...!私は感動しました。
ドットからCGに変わったことにより、壁が美しく、奥行きが綺麗に見えるようになりました。曲線の通路もあります。
しかし壁に囲まれた閉鎖感は変わらない...!
溜まりませんね。このようなクオリティでダンジョンマップが進化するなら、ぜひ真1や真2、いや旧約もリメイクでやってみたいものです。

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しかし特に感動したのは、アマラ深界と呼ばれる場所のマップです。
ここでは説明を省きますが、アマラ深界のマップは完全にマス目が基本です。天井も低いです。ダンジョンとダンジョンを繋ぐ通路のような場所は曲線ですが、基本的に薄い仕切りのような壁で区切られています。
......めちゃくちゃ真1・真2のマップを思い出しました。
大興奮です。

進化させつつ、昔ながらのマップも残す。これがわたしの求めていたものです...
大満足でした。


2.シナリオと世界観

私がゲームを楽しむ理由...それはシナリオに1番没入できる媒体が、自分にとってはゲームだったためです。
女神転生では主人公のセリフはなく、さらに自分が積み重ねてきた選択によってエンディングが分岐します。こ〜れ〜は〜のめり込む。

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極限まで主人公から個性を消した選択肢、しかし無個性ながら主人公の表情や佇まいからは意志を感じさせます。
私にとってそれは、自分を主人公に投影するのではなく、しかし他人とは言い難い身近な存在に感じさせるのですよね...

ペルソナなんかは、セリフや表情から得られる個性がさらに強くなるので、完全に1人のキャラクターだなと感じるのですが。

メガテンの主人公、特に3の主人公はかっこいいなと感じました...俯瞰型で戦闘画面が変わったことにより、過去作の中で1番外見を見る機会がありましたからね。

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さて、そんな主人公の選択と個性豊かな登場人物たちの思惑が入り混じるシナリオは、真1・2以上に複雑なものでした。
クリアして驚いたのは、シナリオの分岐がLAW・NEUTRAL・CHAOSの3つではなく、6つあることです。
プレイしていたら途中で容易に気付けはしますが...

真3では結局、誰の思想に賛同するかによってシナリオが分岐するわけです。私が辿り着いたルートはちょっと特殊でしたが...
どのエンディングがLAWなのかNEUTRALなのかは判断しにくいんじゃないですかね。私は他の結末を知らないのでなんとも言えませんが、おそらく普通にハッピー(?)なエンドは1個もないんじゃないのかと。どのルート選んでもこれでよかったのだろうか...ってなりそう。
でもおそらく、1番の王道ルートは「人間を信じる」道なので、ハッピーなのかな?ネタバレ見てないので想像で言っています。2周目はそのルートを目指したいと思っています。

私、その王道ルート目指してたんだけど...

やっちまった!!

って1番最初に書いたじゃん...?
残りのシナリオや、キャラクターに関する感想は最後のネタバレ項目にまとめて書きます。


3.悪魔

さて女神転生と言ったら悪魔ですね。ドットでデフォルメされていた悪魔たちですが、今作ではついにそのまま!デザインされたままの悪魔たちをゲーム内で見ることができます。これは嬉しい!

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メガテンの悪魔たちのデザインは、他のRPGの可愛らしさを感じさせない独特のものばかりです。ジャックフロストを代表とした可愛らしいものもいますが...もろ男のアレ!!!!!とかね笑、でもそれが魅力です。

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今までドットのおかげでぼかされてた部分もありますが(ボカせてない)、うん、リアルになったことによりおどろおどろしさが高まりました。
神話や伝説をもとに作られた彼らの姿は美しいです!!

今回は主人公がほぼ悪魔じゃないですか!なので、直接悪魔と会話できるのが新鮮でした。前作までは悪魔召喚プログラムを使って、コンピューターを通して会話をしていたので...!

召喚にマグネタイトもいらないし...前作までには、召喚した悪魔を歩かせるたびにマグネタイトというアイテムを消費する必要があって、それが尽きるとダメージを負ってしまっていたんですよね。それを貯めるのが難しくて!
今作はそういうのもなくて楽させていただきました。最高...

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デュオニュソスかっこいい...

さて、好みの話ですが、私は女神転生に出てくる悪魔の中でも、特に天使が結構好きです。なぜならば、みんな気難しそうで、融通が効かなくて、傲慢で、顔が綺麗だから(笑)。神に対する信仰は厚いですが、どことなくクズ感が漂いますよね。
ドットじゃなくなったので、そんな天使1人1人の顔をじっくり眺めることができて幸せでした♡

でも一個だけ文句を...

私が好きな悪魔ランキングトップ3のうち1体がドミニオンなんですけど、真3のグラフィックのドミニオン美しくなかった。。。
でもシナリオの立ち位置の雑魚感ショボさ良かったです。

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グッジョブ、ドミニオン!愛してるよ!


4.戦闘と交渉

真3の戦闘システムを説明します。
真1・2まではターンの最初に行動を選択し、敵味方共に素早さ順に行動する、というものでしたが。
3からはリアルタイムで指示できるようになりました!

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行動順は基本的に、
 味方→敵→味方→敵→味方...
順番に回っていきます。どちらのターンから始まるかは、敵との遭遇時に決まります。仲魔(ナカマ)への指示は、その悪魔が動くタイミングで出せます。これは嬉しい。
前の味方が技外しちゃったとか、クリティカル出した、
とかで指示変えたくなることもありますもんね!

また、相手の弱点をついたりクリティカルを出すたびに行動回数が1回増加し、うまくやれば通常の倍行動することができます。
逆に言えば、敵の凄まじい猛攻を受け続ける可能性もありますが。

なので、仲魔の弱点と、その場所の悪魔やボスの属性は把握しておかないと非常に危険です。なんでもない敵に、簡単に全滅させられますから。

私が...一体...急な敵の猛攻で...何時間無駄にしたと...思います?

弱点つかれなくてもクリティカル率が高い悪魔とかもいますからね〜謎に四連発クリティカルくらうとかありますよ?やはり回避率を上げておくことは大事です。

しかしこれはあまり他のRPGでは見られないんじゃないですかね?
(※私はポケモンとドラクエくらいしか知りません)
メガテンらしい緊張感・テンポ感のあるターン制バトルが確立された本システム、私はお気に入りです。

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今回の女神転生では、主人公の属性を、装備するマガタマを変えることで変化させられます。つまり弱点とか異常状態に対する耐性を変えられるのです。ボスごとに、ボスの得意技を無効にするマガタマを装備すれば楽勝です。自分の属性を変えられるのって、ペルソナ3〜5の主人公みたいでかっこいいですね。
ボス戦前の装備マガタマ確認は忘れずに...


またやはりメガテンの醍醐味と言ったら悪魔交渉です。
多くのRPGと異なり、女神転生では登場悪魔たちと会話することにより、彼らを仲魔...すなわちパーティメンバーに加え、合体して強化していきます。

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悪魔交渉のやり方は前作と感覚が変わりませんでしたね。ただ、真3では悪魔に泣き声等がついて、モーションでリアクションが見れるのが面白かったです。反応が返ってくる。。。

交渉で、マッカ(崩壊後の東京で流通しているお金のこと。魔界での通貨)を要求してくるのだけはやめて欲しかったです。お金は悪魔全書から悪魔を呼ぶのだけに使いたい。


5.育成と悪魔合体

私が後悔していること。それは1番最初に仲魔になったかわいいかわいいピクシー。彼女がどこに行ったか分からないことです。
1周目だからこそ失いたくなかったです。
仲魔を消したこと一回もないので仲魔の悪魔のどれかには入ってるはずなんですが、どこにいるやらさっぱりです。ケルピーになったところまでは覚えていますが...

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さて、女神転生シリーズの主人公のパラメータは、レベルアップ時に自分で割り振ることになります。ステータスは
 力・魔・体・速・運
の5つあります。
攻略を全く見ない私は育成方針に毎回悩み...ません!!!
なぜならば脳筋だからです。物理反射の悪魔をこの世で1番憎んでいます。

そういうわけで、今回の主人公も、極限までのステータスをガン振りしました。ほどほどに、速も上げました。

まず、私は勿体ない精神が働くので、道中でMPを消費する技を使うことがありません。基本的に通常攻撃だけで動き、控えの悪魔にディアラマ等の回復技を使わせる。これがお馴染みです。
だいたいボス戦でも主人公はバフデバフかけてばかりなので、いらないんですよ魔...MPはもっと上げたいけど。

したがって、通常攻撃の威力に直接関わる力にばかり振ってしまうわけです。それに、主人公の物理技が最強なのめちゃくちゃカッコよくないですか?そう思いますよね。

はどのステータス上げるにしても必要だと思います。先手取れるかの確率にも関わりますし、命中率・回避率にも関わります。
私の女神転生お気に入りの戦い方は真1から一貫しています(もっと言えば、P5Rから)。それはスクカジャ・スクンダという自分の回避率・命中率を上げ敵のを下げる技をかけまくって、相手の攻撃が1度も当たらないうちに倒す、というものです。

当然その効果を打ち消すデカジャ・デクンダという魔法がありますので後半のボスになればなるほどめんどくさい戦法にはなるのですが、1番爽快感があります。だって敵が動けないんですよ笑

雑魚的には使わない戦法ではありますが、そもそも私は命中率・回避率が高い主人公が好きなんです。
なので速は大事です。

だから仲魔を合体させるにあたっても、私が求める魔法は当然スクカジャ・スクンダ・デカジャ・デクンダになります。
悪魔合体で産まれる仲魔のスキルは、その悪魔固有のものと、合成元の悪魔のスキルからランダムに選ばれたものになります。お目当てのものが出るまで死んだ目で悪魔を選び続ける毎日でした。
(※アプデかなんかでスキル選択できるようになったみたいですね。知らなかった。泣きました。)

悪魔合体...意外と時間とるんですよね。

しかし毎回言っていますが、神話にも出てくる悪魔たちを合成して別の悪魔にしちゃうこの背徳感たまりませんね。


6.アサクサパズル

8時間...いや12時間くらいこれに吸われてるかもしれません。私が今回のゲームで1番苦戦したものです...これの次に苦戦したのがラスボスかな。

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とある場所でできる、ジャックランタンを操作して行う可愛らしい平面パズルゲームなんですが、泣くほど難しかった。
はじめの4面くらいは単純になんとかなるんですが、だんだんどうしようもないくらい難しくなってくる。全20ステージあります。しかも私、17面くらいで間違えてゲームを落としてしまって最初からやり直しになったんですよね。
一度攻略してて二度目なのに全然できないんですよ。
ベソかきながらやりましたが、まぁ...終わった時の爽快感はひとしおでした。意地でも攻略サイト見なくて良かったかも。周回プレイするときは多分攻略見ます。


7.BGM

ハードがPS2(HD版はSwitch/PS4)になったことにより、音の幅が広がりました。しかしそういう意味だけでなく、今までプレイしたメガテンbgmとはかなり違う雰囲気に感じました。

ちょっと調べてみましたが、今までbgmを担当してくださっていた増子司さんが参加されていないそう!ペルソナでお馴染みの目黒さんが中心になって作曲されたそうです。なるほど〜納得の変化ですね。
ギンザのbgmとか、前作のアレンジが流れたときは興奮しました。

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真3のリアルな崩壊した東京の冷たい雰囲気にすごくあっているbgmだったと思います。ただ、自分が女神転生に求めていた曲とはちょっと違うかな...とも思ってしまう。
でもどの楽曲も、ゲームのシーンシーンととても馴染んでいてカッコ良かったです...!!

残念だったのが、悪魔に出会っていきなり普通に戦闘bgmが流れてしまうところ。真1・2では、まず遭遇したら静かな音楽が流れて、それで戦闘するか対話するか...みたいな間が感じられたんですよ。それから殴りかかったら戦闘bgmがはじまると!!
この演出がめちゃくちゃカッコ良かったし、戦闘のテンションを上げてくれたんですよね。

でも戦闘bgmはギターのサウンドがめちゃくちゃきいたかっこいい曲です。どの戦闘で流れる曲も大のお気に入りで、クリアした今めちゃくちゃ繰り返し聞いています。

サイコーーー!!!

1番好きなのは、戦闘曲ではありませんが、最初に訪れるダンジョンである「新宿衛生病院」のbgmです。崩壊した後のね。

もちろん思い出補正も混じっております。ゲームbgmを楽しむ醍醐味の一つだと思ってますよ、ゲームの思い出...
新宿衛生病院はなんと言っても主人公が悪魔として生まれ変わった地です。あの悪魔として目覚めて、東京は崩壊していて、病院に悪魔と出会い、魂だけとなってしまった人間と出会った気持ち...忘れられません。

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その「なんとも言えない主人公の寂寥感」と「病院の寂しさ」を、見事に表現した美しい曲だと思います。大好き......

また、先を探索した後に戻ってきて聞くこのbgmは一味違いますよ。2周目始めたらもう一回めちゃくちゃ興奮しそう。崩壊する前の方のbgmもありますからね。うわ〜〜〜〜〜この病院、やっぱり、特別ですよ、、、


8.シナリオとキャラクター(ネタバレ)

さて、それではついにネタバレ込の感想を書きます。
エンディングのネタバレはまだ省きます。

今回のシナリオは、生き残った人間4人の考え方に強く影響を受けます。祐子先生、千晶、勇、氷川ですね。もう1人生き残ったヒジリさんがいますが、衝撃展開があったので...

シナリオは祐子先生の見舞いに行った3人が、病院内で東京受胎と遭遇し、東京は崩壊してしまい、たった3人で取り残されるところからはじまるのですが...

千晶と勇、主人公を置いてどっかに行く事態が発生。

ありえるぅ?こんな非常時で!2人の我の強さが既に伺えます。
氷川と先生の企みによって東京受胎(崩壊)が起こってしまうわけですが、まぁ〜氷川1人の考えに東京住民全員を巻き込むの、許せません。

しかし氷川も、彼なりの世界の救済を目指しているわけです。救済、というか、愚かな人類に対する失望か。

キャラクターに対して思ったこと、それぞれ書いていきたいと思います。

前提ですが、氷川は自分の理想たるコトワリを持って、神を降臨させ、世界を作り変える創世を行おうとしています。残りの3人もそれぞれのコトワリを叶えようと動き出します。

・祐子先生

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先生は最初から最後まで優しかったけど、氷川の元協力者だからなぁ...でもこんなことが起こってしまったからこそ、人類を信じる道を進もうとし、悪魔になった主人公を信じ続けてくれる姿は美しかったです。

私は先生のコトワリを受け取って道を進んでいくつもりだったんですけど。
なんでこうなっちゃったんだろ(私の分岐ルートのことです)

アルカディアと呼ばれる先生の神が先生に降臨したとき、怖かったし神が胡散臭くて仕方がなかった。正直、創世反対派でした。先生の考え方は好きだけど。

・千晶

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お前なんでそうなっちゃったんだよパート1。
千晶、元から気の強そうな子ではあったたけどここまで一念発起する?え〜と、キャラとしての性格はかなり好きだけど、正直きついですね。
極端なんですよ。確かにこんな崩壊した世界では己の力大事です。だって身を守る秩序がありませんから。

女の子である千晶が力の強大さに固執し、そこから実際にコトワリを手に入れ、強さを手にいれたのは見ていて圧巻でした。

千晶の神を降臨させた姿...バアル・アバター、美しかったです。

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誰よりもCHAOS思考なのに、配下がLAW側なの見ていて好きでした。私の愛するドミニオン、しょぼくて最高!!

千晶の考え方は嫌いじゃなかったんですが、弱いものを踏みにじる方向に行ってしまったのが残念で仕方がありません。あれがなかったら私は千晶の味方につこうかとも思ったんですけど...残りの3人より、創世のやり方は好きでした。
しかし、人間を模して作られた存在であるマネカタ。彼らを踏みにじったことだけは許せません。私はマネカタの長たるフトミミが好きでした。
アサクサパズルにずっといたのもあって、マネカタへの思い入れが少し強いのです。千晶の襲撃を受けてから、アサクサから彼らがいなくなってしまったのが寂しくて寂しくて仕方がないんです。復興してマネカタの街になっていくアサクサが見たかった。

・勇

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お前なんでそうなっちゃったんだよパート2。
てか千晶より酷い。

先生!先生!と先生のために一生懸命だった勇が、カブキチョウであんなに意気消沈しているとは...
勇と先生を再会させてあげたくて一生懸命追いかけたのに、追いついたらほっといてくれって言われて目玉が飛び出ました。
きっと、カブキチョウ捕囚所でマガツヒ(生命エネルギーみたいなもの?)を抜かれたの相当きつかったんでしょう...かわいそうに。

いや、勇は哀れだと思います。彼の苦しさ・孤独、そこから逃避したくなってたどり着いたコトワリ...全ての人が無関心である世界、そこまでの思考回路はよく分かります。

でも私、勇のコトワリが一番ヤダ!!!

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他人が他人を通り過ぎていくだけの世界とか恐ろしすぎます。私は無理ですね。最後勇に「なんでお前は俺のことをいつも邪魔するんだ」って、赤いの涙を流しながら言われて悲しくなりました。私はただ、勇を救いたかった...

勇にとっての幸せってもはや孤独であることだったのかもしれませんが、孤独から連れ出してあげたかった。

あと私、個人的にちょっと因縁を感じています、なぜならば...私の最推したるヒジリさんを殺したから泣泣泣
そうです、真3において私はヒジリさんが好きなのです。確かにヒジリさんはずっと胡散臭かった。そのうち主人公のこと突き飛ばしそうな気配はあった。でも、私は孤独なこの世界で優しく声をかけてくれたヒジリさんのことが大好きだったんです。救われてたんです、彼の存在に!
ターミナル(保存したり転送したりする場所)にヒジリさんがいる瞬間が1番好きだった。

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でも私...勇に殺されそうになってるヒジリさんを見たとき...ほんの出来心で、止めるではなく「何やってるの?」って....聞いて.....しまったんです...
何やってるのじゃねーーーよ、あんなにヒジリさんを助けるためだけに必死に追いかけたのに。私は馬鹿か?そう、私は馬鹿なのです。
一瞬の気の迷いで変な選択肢を選んでしまうのです。そしたら勇から「見てな」って言われてヒジリさん死にました。悲しすぎます

私のばか〜〜〜〜!!!

どうせ止めようがヒジリさんは死んでた気もしますが私の気持ちの問題なのです。そういうわけで、私には「ヒジリさんを見殺しにした」という罪悪感が深く胸に刻み込まれております。

・氷川

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お前のせいで東京は死んだんだ〜〜〜〜!!!!でも、この世界の滅びは遅かれ早かれ起きてたものだ、と思うと考えさせられるものがあります。だからと言って、その瞬間を早めていいとは決して思えませんが。

氷川は最初から最後まで落ち着いていて自分の理念にまっすぐで、かっこいいキャラではありますよね。残りの男性陣2人がアレなのも合わさって。
最後私に倒された後の、「お前の道を行くがいい...」と静かに受け入れる様、心に残りました。

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あと千晶と逆で、LAW側の考えっぽいのに配下がCHAOSな悪魔なのかっこいい。

てか元がガイア教徒なんですっけ???ガイア教メシア教の話題が出るとやはり興奮しますね。


さて、キャラを中心に振り返って見ました。この4人のコトワリを知ること、そして、それと魔人たる主人公がどう向き合うか考えること、それが基本的にこの真3のシナリオの本質なのかなと思います。

人間たちそれぞれ、分かり合えないんだな!と、感情論なのに感情論で解決できない、この理不尽さがメガテンの魅力なのだと思いますよ。このキャラ同士の分かり合えなさ、真1のロウヒーローとカオスヒーローを強く思い出させましたね。あの2人の方がむしろマシに感じますけど。
いや、ロウヒーローのあの手術痕のある頭部を見た上でマシとは流石に言えないな...少なくとも、真3の彼らには自分で進む道を決めた自由がありました。ロウヒーローにはそんなものなかった。

あ〜あ、そのうち全部のルートやってみたいけど、結末を知るのが怖い。

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ちなみに私の主人公、嘉嶋尚紀という真3のラジオドラマ版主人公の名前を拝借しました。
尚紀くんは悪魔になりながらも、人の心を持ち続けようとする子でした。先生のことを助け出し、先生からコトワリを受け取り、創世する、

ハズだった。。。。。。



9.エンディングまでプレイして

えーーーーー、結論から述べましょう。私の真・女神転生3の物語、誰も創世してません。

ちょっと調べて知ったのですが、私...どうやら...1番最初のゲームにはなかった追加エンディングにたどり着いちゃったみたいですね...アマラ深界、最初はなかったんですね...?

アマラ深界は私が1番好きなマップです。下層に進んでいくと、道中の悪魔やら霊やらに「身も心も悪魔になる」と散々言われます。でもさぁ、こんな面白い...マップ...途中で引き返すとかありますか?
しかも、一つ階層を攻略するたびに、女性と車椅子の老人からボルテクス界や神と悪魔の戦いの話をしてもらえるんです。気になりますよね。

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ボルテクス界とは、崩壊した東京があるあの場所のことです。

ヒジリさんの衝撃展開もここで教えていただけて目玉今度こそ落っこちました。とんでもない罪を犯したから一生(もう死んでるけど)輪廻転生に戻れず、世界の営みを見続けなければいけないらしい。かわいそう。

神と悪魔の戦いに決着がつかなかったから、老人と金髪の子供によって主人公という新たな最強の悪魔が作られた、的なニュアンスのことを言われました。すみません...あまり理解が追いついていないのであやふや...

悪魔に協力する!!と言ったら、もう一度、もう一度主人公は生まれ変わりました。そしてあの新宿衛生病院で再び目覚めたのです。

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あぁ......思い返しながらこれを書いている今でもまた鳥肌が立ちました。

主人公はこうして、ボルテクス界を照らし続けるカグツチを持ってして「闇しかない心」と言われてしまいました。
なんでぇ!?!?!?!私はただ、ただ、アマラ深界の奥底に行ってみたかっただけなのに!!!

だから悪魔に協力するつったのが悪いんだろって話ですが。

人間3人ともぶっ飛ばし、あのカグツチさえぶっ飛ばし、そして私は....全てがなくなり、二度と生まれ変われなくなってしまった場所で、ルシファーと出会いました.......

ルシファー....ルシファー!!!!!私はルシファーを愛しています。真1・2のルシファーはかっこいいですから。
真2では敵に回ってしまった彼ですが、今回はまぁ、ルシファーエンディングにたどり着けて私は幸せかもしれません。

ただ、強すぎ.....

半日かかりました。ライドウと主人公が貫通というスキルを持っていたのでなんとか倒せましたが、もう、強すぎて白目。
あれが入ってきますよ。運がなかったら一生倒せませんよ。
強かったぁ...さすがルシファーですね。ルシファーが強すぎるせいで、直前に倒さねばならないカグツチが赤ちゃんに思えます。

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え〜〜1週目でたどり着いていいとは到底思えないエンディングに来てしまいました。が、最後、全てを倒して闇の中にいる主人公の背後に悪魔たちが続いていく様は、今まで見たどの光景よりもカッコ良くて痺れました。
人間として生まれながらも、悪魔として生まれ変わり、神々との戦いに身を投じていくことになった主人公。これはその前日談となったわけです。

かっっっっっっっっっっっっこよすぎる。

本当は人間の営みを取り戻したかったので複雑な気持ちもありますが、こんな悪魔らしいエンディングを見れて、魔人としての主人公のカッコよさに触れられてとても満足感があります。ごめんね尚紀くん。


10.まとめ

思いのまま書き続けていったら長くなりすぎちゃった!
でもそれだけこのゲームから得られた高揚感が凄まじいものだったというわけです。

真・女神転生3、素晴らしいゲームでした。さすが語り継がれるゲーム!
9年ぶりの新作(2003年)であるのに、真1・2から続くメガテン特有の雰囲気もバッチリ受け継がれ、それでいて新たな物語を切り開いた本作は間違いなく傑作だと!私は思います。

それでは私、もう20時間ばかし触っていますが、真・女神転生Ⅴを、時代の波に飛び乗ってプレイしていきたいと思います...!また感想かけたらいいな!

いや、せっかく順番にプレイしてるから先にⅣ finnalやった方がいいのはわかってますよ。でも...ちょっと...新作への興味関心抑えきれなかった...許して...初動週間売上に貢献するつもりでとりあえず買ったけど、手元にあるのにプレイ後回しにするとか...無理じゃん。

女神転生さいこ〜〜〜です。。。
真・女神転生ifもSwitchでプレイできるようになったらしく、それも嬉しくて、触れるのが楽しみで仕方ありません!!!

ここまで読んでくださってありがとうござました!



⬇︎女神転生シリーズのゲーム感想



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