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【ゲーム感想】真・女神転生 & 真・女神転生Ⅱ
みなさんお久しぶりです。
真Ⅴの発売が11月という発表もあって、盛り上がってきましたね。
そんな中、遅ればせながらついにクリアしました!「真・女神転生 Ⅰ 」と「真・女神転生 Ⅱ 」!!(以下それぞれ真1、真2と省略)
とりあえず周回等はせず、ダァ〜っとエンディングまで見てきました。一回だけ。
Switchでやるレトロゲームは快適ですね〜
実はクリアしたのついさっき、30分前でして、今私呆然としてるんですよ。
完全初見で攻略サイトなんかもほとんど見ませんでしたから...まったく先の展開を知りませんでした。衝撃がでかい。
そんな感じで感想をつらつら書いていこうと思います。真1クリアしたのは3ヶ月くらい前ですし、真2もかなり時間をかけてプレイしたので、あやふやな点はありますが悪しからず。
例の如く、布教もかねているので重要なネタバレは最後にまとめることとします。プレイする予定が少しでもある人は、そこまでは見ないようにしてね。
全文を通してパッケージの裏程度のネタバレはあります。
それでは行ってみよう!!
1.圧倒的ダークな世界観
真・女神転生シリーズは元々あった「デジタルデビル物語 女神転生(以下、旧約と省略)」のゲームシステムを一部引き継いで世界観を一新したゲームです。
(旧約は2作ありますが、1作目しかプレイしていません!なのでこの記事では旧約=デジタルデビル物語女神転生(初代)、と把握してください。一般的には、旧約というと2作品目も含みます)
真・女神転生(以下、メガテン)は東京を舞台にした作品が多いです。しかしそれは私たちが知っている東京ではありません。その、崩壊後の世界を描きます。
崩壊後の、適度な秩序も人口も失ってしまった世界でどう生きていくか...それがメガテンの醍醐味です。
悪魔が蔓延り、人々は対立し、宗教が台頭する。それが真・女神転生の物語です。
そのダークさを加速させるのが暗いシナリオと悪魔たちでしょう。
2.シナリオ
メガテンのお約束と言ったら、悪魔交渉と悪魔合体、そして分岐するエンディングでしょう。
まずシナリオからエンディング分岐について。
ペルソナ(メガテンの派生ゲーム)と比較して、メガテンの人物たちにはキャッチーなキャラ要素がありません。魅力的であることは間違いないんですけどね。
真1と真2では、主人公だけでなくメインとなるサブキャラクターたちの名前もプレイヤーが命名します。
上の表のように命名してみました。
真2ではそのままデフォルトネームが存在するのでそれを使用しました。攻略サイトなんてみなくても、ゲームがつけてくれましたよ。まぁ、その過程がシナリオ分岐に多少影響したということを知って驚いたんですが....
メガテンでは、道中の様々な選択肢と究極的な選択によって、シナリオが分岐します。真1と真2では、3つのエンディングがありますね。それぞれ
ロウルート(LAW)
カオスルート(CHAOS)
ニュートラルルート(NEUTRAL)
と呼ばれています。それぞれキャラクターの立ち位置に対応しているのがミソですね。
まあ私は一つのエンディングしか見れてないんですが(ちなみに真1も真2も同じルートに入りました)
それぞれのルートでの、主人公とサブキャラクターたちのあり方が必見です、、、、
東京崩壊がシナリオの起点になっていますから、世間は到底平和ではありませんし、私たちの思う日常はそこにありません。
悪魔たちはそんな世界を闊歩する自由な略奪者。会話なんて禄に成り立ちませんが、そんな彼らにも、彼らなりの生き方はあります。それが交渉する余地につながるわけです。
人々は信用できなかった人類から、蔓延る悪魔から逃げるように隠れ住みます。
う〜〜〜〜んこの世界観よ。たまりませんね。
3.悪魔たち
メガテンの魅力と言ったら真っ先に思い浮かぶのが悪魔でしょう。旧約シリーズから続いて面白い点が、メガテンの悪魔は悪魔だけでなく、天使や神、時には生身の人間さえも含んでしまうところですかね。
メガテンでは宗教間の対立が激しく描かれますが、狂信者たちは悪魔と同じように戦闘に現れて襲ってきます。お、恐ろしい...笑
まぁ人間は一旦置いておいて、
神までも悪魔と呼んで、あまつさえ合体してしまう背徳感と言ったらありません。この不謹慎さがメガテンの魅力と言えます。(ごめんなさい、実在する団体とは一切関係ありませんから)
悪魔たちは一見欲望のままに生き、会話が成立しないように思えます。が、しっかり交渉して彼らを説得さえできれば、見逃してもらえたり、アイテムをもらえたり、仲魔(ナカマ)にして一緒に共闘することもできます。
悪魔もあの世界で、悪魔らしく生きているだけですからね。
切り捨てた悪魔たちがガチで死んでる感覚がするんですが、う〜〜〜〜〜んダークすぎる。。
4.システム
旧約と同じく、ゲームは基本的に一人称視点で3Dダンジョンの中を進んでいきます。複雑な升目状の迷路になっていますが、旧約と違いゲーム内で歩いた場所の地図を確認できるようになりました。これには安心!
ただ、細かい施設の情報は書き込まれないので、何がどこにあるのかイマイチ分からず四苦八苦させられます。
旧約と比べれば100倍マシですけど。
また、真1からはダンジョン間の移動に三人称視点俯瞰型の2Dマップを歩きます。これは新鮮でしたね!女神異聞録ペルソナで似たようなマップは見たことあったので、メガテンが発祥なんだな!と驚かされました。
まぁ女神異聞録はメガテンの外伝作品に当たるので、当然っちゃ当然なんですが。
戦闘面ですが、私が大変お世話になったのが状態異常系の魔法です。元々ペルソナシリーズがバフデバフ優秀なゲームなので、それらを使う感覚はあったのですが、メガテンでは先手をとって、相手を状態異常で動けなくしてから毎ターンボコ殴りにする流れが非常に便利でした。
このおかげで、強いダンジョンも楽に攻略できました!
5.BGM
ATLUSゲーと言ったらbgmは絶対絶対絶対に気になりますよね。
古いゲームですから流石に最近のペルソナのような楽曲はありませんが、重量感のある電子音からなるシリアスなbgmは他のゲームではなかなか味わえない緊迫感と不気味さを感じさせられます。
真1も真2もとりあえず、立ち上げた瞬間に流れるオープニングムービーbgmがカッコ良くて鳥肌が立ちますよ。
あとさすがATLUSですね、アーケード街のbgmとか、とあるファクトリーのbgmとか、オッッッッッッシャレなんです。私のお気に入り。もちろん戦闘bgmも好きですが...
ファクトリーのbgmなんかは、その曲の経緯?も素晴らしいのでぜひプレイしてその真実を知っていただきたいところですね。
6.エンディングまでプレイして
さて、以下は私がプレイしたルートのネタバレをガッツリ書いていきますのでネタバレを避ける方はブラウザバックをお願いいたします。
私は真1、真2共にロウルートのエンディングを迎えることとなりました。ええ、そうです。ノアの方舟のようなことが行われ、生き残った数少ない人間や悪魔さえも淘汰し、優秀で従順な少人数による新世界を築いたわけです。
.......
どうしてこうなった!!!!!!!
当然こんな結末を迎えたかったわけではありません。いや、まぁ、真1はちょっと自暴自棄になった感はありましたけど!もうロウヒーローについていくわもういいわってやってしまった感がありますけど!!
真2は!!!ただただいい子であろうと生きてきただけなんですが!!!!!
はあ。
まず真1から。
T.D.L(デスティニーランド)にて、エキドナというカオス勢力の悪魔と戦うことになるわけですが。そこで説得されるわけですよね。彼女に。カテドラルはおかしい!!と。
確かにエキドナがいうことは正しい感じがするわけです。
私はエキドナを倒すことをやめようとしました。
しかしここで道中、私がプレイする様子を散々見て口出ししてきた母の言葉を思い出したわけです。
「yちゃんは優柔不断すぎて何も決断せず、あっちに味方してこっちに味方してを繰り返している。どこかで踏ん切りをつけねばならない」
私はここで決めたわけです。
ロウヒーロー(私にとってはマスミ)の約束、すなわちエキドナを倒すという約束だけは守ろうと。だって、約束したんですもん。
ここまできて私のこと(主人公タツキ)を自分を犠牲にしてまで助けてくれて、そして人々のメシアとなるために生き返ってくれたマスミを裏切るのは違いますわ。ロウヒーローを信じよう。
彼が復活した時、周囲がメシアと言って好きかって祭り上げているのを見るのはいい気分ではなかったですけどね。メシア教徒......ガイア教徒と同じくらい胡散臭かったし、ロウヒーローのことを宗教の権威に祭り上げて利用しているようにしか見えなくて....
でも、ロウヒーローが言うなら....エキドナだって倒すよ...!!!
過去の私へ
あんなに優柔不断だった私。
どうして、どうしてそのタイミングで決断しちゃったのかな
そしてロウヒーローは大洪水を引き起こし、カテドラル内にいた選ばれた人々以外は死にました。
.......ハァ???(怒)
知ってましたか?女神転生の天使ってすごく胡散臭いんですよ。まぁ、悪魔ですからね。でも私、天使系の悪魔みんな大好きですよ。かっこいいからね。
ゲーム終わってから色々調べて知ったんですが、ロウヒーローくん、どうやら頭部に手術痕があるらしいです。生き返ったとかいうのは奇跡でもなんでもなくメシア教の陰謀で、ロウヒーローはやはり利用されたんですね。そしておそらくそこに、彼本来の心はありません。
腹たつわ。
あと対立してしまってすごく残念だったのですが、最後までカオスヒーローは彼らしくてよかったですね。最後、散々だったのに人生に満足していたようでよかったです。彼は生きたいように生きれたんでしょうね。
ロウヒーローがあんなことになってなければ、2人だって分かり合えただろうに...
確かにロウヒーローとカオスヒーローだって、友人だったんですから。
そして真2ですが。
本気で凄まじいネタバレしているので、プレイする予定がある人とかは絶対以下読まないでね。
話の終盤からの衝撃的な事実が重なりすぎてゲームを放り出しそうになりました。やっぱり1番ショッキングだったのは、序盤から登場していた研究者・目加田が記憶喪失ヒロイン(ヒロコ)の父親で、その目加田がヒロコの卵子を使って作った人工人間がヒーロー(アレフ)だったことですかね。
つまりヒロインが母親だったわけです。
そして、目加田はその事実を告げた直後に死にました。
なんてゲームや.......
ヒロコは消えてしまった目加田...父親に対して「卑怯者!!」と叫んでいましたが、とても気持ちが分かります。アバドンの腹の中での出来事で、おそらく自分たちも消化される直前ではありましたが、それでも足を止めて立ち直れなくなってしまいそうなほどの事実でした。
てか、死際の目加田が主人公のことを「我が最高の作品・プロトタイプ1」みたいに呼んだ気がするんですが気のせいじゃないよね?
孫って呼んでよ.......
めちゃくちゃ人が死にました。心が死にました。
ていうか、ザインの正体が衝撃的すぎてよく分からなかったんですが。結局主人公を含めたメインキャラたちは、ヒロコをのぞいてみんな人工的に救世主(主人公アレフ)を救世主たらしめるために作られた人間だったわけですが、なんでザインがサタンなの?
別のルートやったら詳しくわかるんですかね、それとも私が見落としてた?開発者コメントみたいなの探して読むべき?
ザインは話の途中で本気で人々のことを考えて動いていましたし、素晴らしい人でした。人類を選別なんてしようとするはずもない、みんなの幸せを願っていたのに...どうしてこうなってしまったんだろう。
センターのやり方が正しいとは思えないって言ってたのに!!結局最後にやったことはセンターがやろうとしていたことのさらにひどいバージョン。エグいぜ。
最後サタン(ザイン)の人類を浄化しよう!全てのものを裁こう!的な誘いを猛烈に断りたかったんですが、私、はい、しか言えなかったんですよね。どうやら、それまでの行いでLAWルートが確定していたようです。
罠だろこれ。
ルイ・サイファー、別名ルシファーは真1から登場していましたが、私大好きなんですよ。だってかっこいいじゃないですか存在が!!
しかも言っていることが非常に信頼できる気がする。
なのにそんな彼を敵対しなければならなかった事実。
悲しみ。
でも最後、一部の人間以外ぶっ殺して、神までもぶっ殺した後に消えてしまったサタン...ザインを見つめるのはひどく物悲しいものでした。
ヒロコも言っていましたが、ザインは本気で、サタンとして目覚めた後も彼なりに、人類のことを心から想って行動しただけなんです。
彼の行動は決して許されるべきではありませんが、「絶対に違う!」と安易に切り捨てて良いものではないと思います。
一つの考え方なんですよ。女神転生のエンディングは恐ろしいものでしたが、それをこれはバットエンドだと頭ごなしに切り捨てることもできないのかなと思います。
最後ヒロコが、「ザインのためにも、救世主として生き残った人々を導かなくてはいけない」的なニュアンスの言葉が、胸に重くのしかかってきましたね。
消えていったザインの想いと共に。
7.まとめ
真1、真2、駆け抜けましたが凄まじいシナリオでした。このゲーム私が生まれる前のものなんですが、凄い作品があったのですね...
ここまで人類のあり方を見つめさせられる作品も少ないのではないでしょうか?世界観の作り込みが凄まじいです。ATLUS様一生ついていきます。
さて、この記事を書き中に真3を50時間くらい触ってしまいまして、これもすごい....また1&2と違う内容なんですが、節々でメガテンらしい作品で感動しました。この感想は後日まとめて書かせていただきます....
真1・真2ともにまだ一つのルートしかプレイできていないので、私の知らない衝撃展開が残っていると思うとゾクゾクします...!これからのんびり見ていく所存です!
真1、真2、Switchのオンライン特典として気軽に遊べる時代に生まれてきてよかった!!!
皆さんも、Switchオンラインを購入した際には、ぜひスーパーファミコンを開いて真・女神転生の世界を体験してみてくださいね!
とても面白かったです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
真・女神転生シリーズの前身
「デジタル・デビル物語女神転生」のプレイ感想です。
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