少子化対策ではなく家族対策
少子化対策の問題で必ずでてくるのがフランスのパックス(PACS)です。日本語では、〝民事連帯契約〟と言います。wikipedia先生によれば、共同生活を営むカップル(内縁者)を対象とし、同性カップル、異性カップルを問わず、法的婚姻関係になるカップルと同等(全く同じではない)の権利を認め公証する制度だそうです。パックスはいわゆる〝簡単な結婚〟です。このパートナーシップ制度は、結婚よりも義務が軽く、同棲よりも重いのです。なので、関係を解消することも簡単です。元々は、同性婚のできなかった同性カップルのために作られた制度ですが、今では異性カップルにも利用されています。
これまでは、ちゃんと法的に結婚したものだけが家族として認められ、権利を享受できなかった人たちが、このパックスによって結婚で享受できる権利を広く受けられるようになりました。実は時代が進むにつれて多様化してきた家族のあり方をこの制度によって保護し、みんなが生きやすい環境を作っているのです。とにかく子どもを産んで増やせというのではなく、誰もが生きやすい環境を作り、法的に保護することが、少子化対策に繋がるということのようです。
現在社会では、LGBTなど多様な価値観やニーズを受け入れることが求められていて、その多様性を社会が法的に保障することが重要だということです。
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