二郎小ラーメン1,000円ってか
二郎のラーメンをたまに食べにいきます。
と言っても本家二郎に行くことはあまりなく、インスパイア系や二郎系と呼ばれるお店にチョロチョロと行くくらいです。
先日、脳内が麻痺するほど二郎系のラーメンが食べたくなりました。たまにこういう現象が起きるのです。どうしてもどうしても食べたくなる。
こういう時に僕はお店に向かうのです。
現在地は新宿。さぁどうしようかとSNSを眺めているととあるラーメンが目に飛び込んできました。
それは新宿小滝橋通り沿いにある「175°DENO担担麺TOKYO」で提供されている「一七五郎」と呼ばれるラーメン。
なんと坦々麺x二郎系という悪魔的な組み合わせのラーメンです。
こりゃ美味しいに決まっているべと心をウキウキとさせながら店に向かいます。
程なくしてお店につきました。きれいな内装です。
食券システムのため、食券を購入しようとしたその時。まさかの売り切れの文字。嘘だろ。このためにここまでやってきたんだぞ。
更によく見ると、製麺機?茹で麺機?の故障で提供メニューが一部不可という張り紙が。なるほど。それなら理解ができる。非常に残念だが僕は店を後にしました。
そのお店で坦々麺を食べても良かったのですが、今日はどうしても二郎系にラーメンを食べたい欲に包まれているのですから。
さぁどうしようか。ここは新宿。小滝橋通り。
……。小滝橋?あるじゃん。二郎。
というわけで僕はラーメン二郎小滝橋通り店へ足を運びました。
店内に入り食券を購入しようとしたところ、強烈な違和感を感じました。
なんでしょう。「ここは二郎なのか?」と思うような感覚。その原因がしばらくしてわかりました。
小ラーメンが1,000円なのです。
マジで目ん玉飛びでました。二郎のラーメンが1,000円ですよ?豚増しとかではなく、シンプルなやつが1,000円するんです。
僕は驚きに震えながら食券を購入し着席。着丼まで待ちます。
程なくして僕の目の前に現れた二郎。モリモリと盛られた野菜に、ニンニクアブラ。そう。僕はこれが食べたかったのです。
わっせわっせと食べ進めていきます。そう。これが食べたかった
これが食べたかったのか?
僕は箸が止まりました。僕はこのラーメンを食べたかったはずなのです。なのですが、ちっとも美味しいとか嬉しいという気分になれませんでした。
理由はわかります。このラーメンが1,000円だからです。
僕の中で1,000円のラーメンはかなりの高級品です。訳のわからない高級食材を使ったようなラーメンが分類されます。それでも食べるのを躊躇するようなものです。
それと同額のラーメンがこれか。そう思った途端に味がしなくなりました。
ここでひとつ言っておきたいのが、僕は二郎のラーメン、二郎系のラーメンは好きで食べています。ですが、1,000円となると話は別です。
そもそも二郎は「学生に安くて美味しくて栄養たっぷりのものを食べてもらいたい」というところからスタートしています。
それが1,000円となると話が変わってきます。
僕はそんな思いを頭に侍らせながら食べました。
なぜか悲しい気持ちになってしまいました。
わかります。最近の高騰化により様々なものの値段が上がっています。
このままじゃやっていけないよ……という気持ちもわかります。本当に大変だと思います。
こんな悲しいことがあっていいのでしょうか。
僕はため息をつきながら帰路につきました。
そして僕は二郎に行く事はもうないでしょう。なぜなら
「1,000円出して食べるものではない」と思うからです。
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