≪ライブレポ≫ ASP 『ASP complementation plan B』 at 柏PALOOZA

2024年8月26日 21:46

WACK所属の7人組アイドルグループASPが、2024年10月8日(火)に東京・日本武道館にてワンマンライブ『We are in BUDOKAN "The floor is all ours!!"』を行う。発表のあった2023年12月の日比谷野外音楽堂では、大きな歓声が上がった。

日本武道館公演に先立ち、4月からは全国4箇所のZeppを回るZeppツアー『MARCH with ROGUES to BUDOKAN』を開催。このツアーの名古屋公演では、翌5月から、全国47道府県を回るツアー『ASP complementation plan B』の開催を発表。5月1日にはメジャー4thシングル"Black Nails"をリリース。5月5日に行われたZeppツアーファイナル Zepp DiverCity公演にて、メジャー1stアルバムを日本武道館公演直前の10月2日にリリースすることを発表した。

約半年に及ぶ『ASP complementation plan B』ツアーが始まった。
2024年の活動を"HOLD OUR BOND TiGHT!"と称し、ならず者（ASPのファンの総称）と絆を深めながら、ASP史上最高で最幸の到達点に向かって突き進んでいく彼女たちの姿にファンの期待は募っていく。これからツアー1公演1公演を消化するたびに成長する彼女たちに目が離せない。

開演前

ASP武道館前の47都道府県ツアー、関東公演2箇所目。
千葉県。このツアーも33公演目。気づけば後半戦に突入していた。

個人的には7月23日の横浜公演以来のライブ。ASPは約3週間のうちに9公演ワンマンライブをこなしているため、だいぶ久しぶりな気がしてしまう。感覚がおかしい。

柏公演の会場はASPで何度か来た事のある箱。
そして初めて推しメンの生誕を祝った思い出深い箱である。
そんな箱だったので手売りチケットを購入。緑1674番。

チンチロに参加。まさかのゾロ目を出し、終演後ワイドチェキを獲得した。

開場。1650番台からの呼び出しであったため、実際の入場は2番だった。

最前を確保。ステージ正面に右手側に女性限定エリア。久しぶりの最前でのライブ。楽しみが増す。

本編

定刻になり、SEが流れる。
メンバーが登場。横一列に並び、イントロが流れ出す。

"レリゴ"。「聞いてよ　たくさんの愛を込め　僕ら　輝かせる歌」という歌詞の通り、初っ端から眩しいくらいのパフォーマンスを魅せてくる。

笑顔に溢れた1曲目から暗転。真逆と言ってもいいほどに激しいサウンドが流れる。"BOLLOCKS"。自虐と狂気のパフォーマンスで1曲目とのギャップを魅せつける。

マチルダー・ツインズによるMC。「みなさん、最初っから手も声もいっぱい上げてくれて、めちゃくちゃ嬉しいです！みなさん元気ですかー！？」とフロアを見渡しながら話す。「今日は私たちもその調子で、初めっから飛ばしていこうと思います！みなさん、手上げていけますか！」とフロアを煽り、次の曲へ。

勢いそのままに"いつでもファッキュー♡"。ASPの"Anti"の精神が前面に出た曲であり、これでもかと中指を立てまくる。

フロアの熱も上がってきて、さらに畳み掛ける。"the MAN CALLiNG"。間奏前でナ前ナ以が「いつでもみんなで反対しようぜ！かしわぁー！！！」と煽る。

続けて、"HATRED of LOVE"。よく見ると間奏のフォーメーションが1年前の披露時より変わっていたりする。"愛という憎悪"というフレーズが耳に残る。

さらに畳み掛ける。"TOXiC iNVASiON"。チッチチチーチーチーが「ここからASPと拳上げて会場揺らしてこうぜー！！！」とイントロで煽る。「一緒に行こう、ASP」という歌詞にならず者と一緒になって武道館というゴールに走っていく情景が重なる。

メンバー紹介からのMC。千葉にはASPとしてよく来ているとのことだったが、今日は会場に来て、千葉のお菓子"うさぎさん"を食べたとのこと。フロアはいまいち反応が悪く、ナ前ナ以が「ディズニーの方が良いんじゃない？」とモグ・ライアンの方を見て話す。そこでモグ・ライアンは、このツアー中、メンバーと決めてたこととして、メンバーそれぞれで"ディズニーに行くこと"を約束したとのこと。しかし現在32箇所まで回って、モグ・ライアン以外は誰一人として行ってなかったことが発覚。モグ・ライアンは時間を見つけて、始発で行き、ミッキーマウスに「日本全国を飛び回ってること」を伝えたらしく、その時の反応を披露してくれた。また直近であった九州公演でのエピソードとして、車移動をする中、ユメカ・ナウカナ？がひたすら歌を歌っていてくれたとリオンタウンが話した。そのとき、リオンタウンは歌をリクエストして、歌ってもらったが盛り上げ方が分からず、ただひたすらにユメカ・ナウカナ？のことを見つめるだけになってしまったというエピソードを話した。このとき、夜、1人反省会をしたらしい。真面目。改めて、千葉でのライブをこれからもっと楽しくするために新曲を披露すると言い、次の曲に繋げた。

MC明け。新曲"darma"。この曲はTIF2024のステージにて初披露された曲。披露されてからはこの位置でセットリストに加わり、ここまで披露してきた。ツイッターやTiktokでは先行してツアーに参加した知り合いが動画を上げていたが、全く観るタイミングが無くここまで来てしまったため、初めて聴くことに。妖しげな曲調。転調。サビとのギャップ。これまた難しい曲が仲間に入ったなと思いながら、これからこの曲がどう化けていくか楽しみでもあった。

続いて、また明るい曲調が流れ出す。"BE MY FRiEND"。ウォンカー・ツインズが「柏！柏！柏！大好き！」とイントロで煽る。サビでは大勢の手が挙がり、メンバーの笑顔も満開になる。

続けて始まったのは"WARRiES"。ヤダヤダ体操と称し、サビでみんなで手を挙げて振りを行う。

続けてハイハットのカウントから始まる"Heaven's Seven"へ。ここまで手を挙げる振りの多い曲が立て続けに来たが、この曲でさらに会場が一体となる。

曲の終わりに、特徴的なフォーメーションの配置に着く。"MAKE A MOVE"。ASPの楽曲の中でも個人的にかなり好きな楽曲が来て、とても嬉しかった。

MC。ライブ中盤で、ユメカ・ナウカナ？がステージから落っこちそうになってたことをナ前ナ以が指摘。気を付けようということになった。ウォンカー・ツインズが、ASPで居る中で、これまで24時間ライブだったり、MV撮影で宙に吊るされたりといった珍しいことをさせてもらっていることを話した。そんな色んなことに全力で進むメンバーという仲間とそれを受け入れるならず者が居てくれるから出来るんだということを話した。また、「どんなことでも一生懸命にやったら、風変わりなことだって一生懸命にやったら誰かの目を引くかもしれないし、誰かが振り向いてくれるかもしれないなって思います。今日のライブも一曲一曲、大切に、全力でやったら、手を挙げてくれたりとか、楽しい気持ちのきっかけになるんじゃないかなって思うんです。ASPに入って、一生懸命にやることって可能性が拡がることだなって思ったし、全力でやった先に、みなさんが楽しんでくれる姿が見えるのが本当に嬉しいです。だから、今日も、一緒にライブをしてくれて本当にありがとうございます。」と感謝の言葉を述べた。

MC後、真ん中でユメカ・ナウカナ？とウォンカー・ツインズが背を合わせて立ち位置に着く。"WAiT and WASTE"。両手を合わせて、天に突き上げる振りは、この楽曲に込められた思いを昇華していく様そのものである。

最後の拳を突き上げた振りから、人差し指を天に向けた振りにチェンジし、次の楽曲へ。"A Song of Punk"。前の"WAiT and WASTE"の"変わりたい自分"だけど下手くそながらも後悔しないように前に進んでいくんだというこの楽曲のつながりを感じた。

本編ラストは"SAKEBE"。前回参加した横浜公演と同様にサビでは前方に向かって圧縮が起きる。メンバーもステージギリギリまで前に来て、前方に来るならず者へ目と拳で熱を確かめ合う。絶望が蔓延る日常でも、希望を持たせてくれる、そんなパフォーマンスだった。

アンコール明け

ならず者のアンコールを受け、メンバーが再登場。
"Black Nalis"が始まる。これでもかと会場に居るならず者の心にたくさんの引っ掻き傷をつけていく。

ここでリオンタウンによるMC。久しぶりの関東でのライブで、会場みっちりに入ったならず者へ改めて感謝をした。そして、10月の武道館への思いについて。「最近、私はよく、寝る前、今日一日が武道館の為に、"何を頑張れたかな"とか、"何を遺せたかな"と振り返るんですけど、一日を自分の満足できる一日にするのはすごく難しいなって思ったんです。だから、悔しくなっちゃう夜とかもあるんですけど、でもそういうときに、こうやって武道館のチケットを持ってライブに来てくれる人がたくさんいるっていうのも、思い出して、今日も柏にこんなに人が集まってくれて、一緒にライブをしてくれる人が居るんだなって思うと、すごく明日もがんばろうっていう気持ちになります。私のがんばれる理由は、ならず者に詰まっているんだって思います。」と話した。そんな思いを込めて、ラストへ。

"拝啓ロックスター様"。ライブも終わりに近づく中、最後の力を振り絞ってヘドバン、手を挙げるなどをする。