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テクノロジーは、膨大なインプットと良質なアウトプットによって、評価される

こんにちわ。ほそかわよしひとです。
みなさんは、2050年のことを考えたことはありますでしょうか?私はありませんでした。「2050年の技術 英『エコノミスト』編集部」という書籍を読み、「テクノロジーとはなにか、どこが覇権を握るのか」、そんなことを感じましたので、アウトプットしてみたいと思います。

「エコノミスト」は、この15年で部数を倍増させ、現在の発行部数は約155万部。グローバスエリートを中心に世界200カ国以上で読まれている雑誌でです。ニュースをただ報道するだけではなく、将来に与える影響を解説し、大きなトレンドを深い洞察をもって伝える彼らが、2050年のテクノロジーがどのようになっているのか、を多方面の有識者からの意見を集められている書籍になります。

テクノロジーと聞くと、化学やプログラミングなどを想像し、身近な世界に起こることとは、ほど遠いように思ってしまいますが、この本は単なる技術論に終始せず、それが経済や社会にどのような影響を及ぼし、またどのような影響をうけるのか考察されてます。

中でも、随所に「AIと労働力」というテーマが散りばめられており、テクノロジーによる労働力の代替えや雇用の削減、次世代に求められるスキルなどは考えさせられるものとなりました。

個人的な学びを数個、紹介したいと思います。

テクノロジーで生産性の低い仕事を代替えするより、人を雇うほうが効率的

この言葉は、衝撃も衝撃でした。
今後、テクノロジーを導入することによって、労働者をクビにして利益を最大化させる選択肢が各社で増えるが、労働者はまた別の仕事を探すため、求職者が増え、低い賃金でも採用できるようになります。

結果的に設備投資するより安い人件費で、労働力を得ることができるが、新しい設備投資がされないため、スキルの低い労働者を抱えたままとなります。生産性はあがるどころか、賃上げ要求がでてきて効率は悪化していくという最悪のサイクルが生れるという話です。

経営者は、効率だけではなく、教育や育成を心がけ、自社の社員が常に高いスキルを持てるように環境や制度を作らないといけないな、と思いました。

データセットがあまりに膨大だったり、そのデータをうまく処理するための知識が欠如していると活用できない場合もある

人間のゲノム配列が解読されたことが発表されると、医療用シーケンシング(配列決定)ビジネスでひと山あてようと、多くのテクノロジー企業が誕生したが、ブームはあっという間ににしぼみ、新興企業の多くは消滅したという話があるそうです。

単純にデータを集めるだけでは、最適なアウトプットを出せないという事例です。AIが注目をあび、機械学習や深層学習というホットワードが生まれているが、膨大なインプットがあっても、知識や構造理解がないといけないと良質なアウトプットにはならないことがわかり、直近の広告自動配信も鵜呑みにするのではなく、テクノロジーとの共存を果たさないと!としっかり心の片隅に留めました。

少し脱線しますが、テクノロジーは膨大なインプットと良質アウトプットによって評価されるように思いますが、情報やデータのインプットは基本的にはGAFAやBATHが先をいっているように思います。

これからのビジネスを考えたときに、AIなどのテクノロジーによる分析や予測が企業の意思決定に寄り添ってくるのではないか、と考えておりますが、情報のインプットは”何を”対象として、それを”どのように”膨大にとっていくということを考えねばなりません。

ただし、膨大であればあるほど、グローバルプラットフォーマーたちが牛耳っている現実があったりするので、私達は「どのようにビジネスがスケールするのか、しかも効率的に」という解を考え続けないといけないように思います。その一つのヒントが、クリエイティビティだと思います。

APPLE社のiPhoneも既存のテクノロジーの組み合わせから生まれました。テクノロジーは既にあるかもしれません。それをどのようにアウトプットするのか、というところは人間の感性、つまりクリエイティビティにひっぱれるんじゃないか、とも考えていたりします。

機械が雇用を破壊するのではなく、自らの仕事を広げるパートナーになるだろう

「ワーク・シフト」の著者であるリンダ・グラットンはこのような言葉を発しています。また、彼女だけでなく、この書籍は一貫して、テクノロジーは明るく前向きな進展を描かせてくれる姿勢を貫いています。

「テクノロジーに意思はない」「人間には未来を選択する力がある」
震える強烈な二言です。

人間の意思決定は、合理的ではなく「感情」にひっぱられ、単純な1か0を区別して、判断はしていないことからも「人間の選択」は、これからも残るということです。


以上になります。
もっともっと深ぼれるところもあるのでしょうが、
今回はこのあたりにしておきます。

「予言することなかれ」と古いことわざもあるようですが、ちょっと未来の世界を覗いてみて、今後の仕事やプライベートに当てはめてみると面白いかも、しれません。

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