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VPN無しのフリーWi-Fi利用は危険?!なのか?

ネットの世界、正しく怖がるのが重要です。

「正しく怖がる」とは

技術的に何が安全なのか?をシンプルに理解すること。たとえば、https の通信は暗号化されているので経路上で中身を見ることはできません。
もし、https 通信が危険だと思うのであればAmazonやrakutenでのお買い物、ネット銀行の利用は今すぐやめたほうがよいです。

フリーWi-Fiは危険か?

例えば、この記事

【特集】公衆無線LANではVPNを使ったほうが安全?知っておきたいVPNの仕組み - PC Watch (impress.co.jp)

フリーWi-Fiなど、一部の公衆無線LANでは通信が暗号化されない方式で提供される場合がある。そのままつなぐと、通信内容が第三者に盗聴される危険があるのだ。

【特集】公衆無線LANではVPNを使ったほうが安全?知っておきたいVPNの仕組み - PC Watch (impress.co.jp)

これだけを読むとフリーWi-Fiは危険!と短絡的に考えてしまいそうです。この文章の問題点は、ウラを返すとフリーWi-Fiでなければ、危険でないと勘違いする可能であることです。記事には

 実際にはブラウザやアプリ側で暗号化されるケースが多いので、即座に盗聴されるわけではないが、盗聴の可能性を下げるために、フリーWi-Fiに接続後、VPN接続で通信を暗号化するケースがある。

ともあり、VPN接続すれば、暗号化通信されるように読めますが、VPN接続であっても、VPN環境でもhttp通信してしまえば、(VPNトンネルの中では暗号化されるが)暗号化されない通信になります。

自宅のネット環境なら安心か?

自宅のネット環境なら安心か?といえば、自宅のネット環境であってとしても、暗号化されないで通信されるケースもあり、暗号化していない通信そのものが危険なのであり、暗号化の有無はネットワーク環境に依存しません。

フリーWi-Fiの何が危険なのか?

仕組みをぶっ飛ばして結論だけ述べると、意図しないウェブサイトに誘導されてしまう可能性があるというのが、フリーWi-Fiの危険な点のひとつです(もちろん、これだけではない)。具体的にいえば、Amazonのサイトにアクセスしようとした際(例えば、https://www.amazon.co.jpへのアクセス)に、Amazonのフィッシングサイトに誘導されてしまうということです。

VPNを使えば安全なのか?

VPNを使えば、フリーWi-Fi利用時に、そういった予期しないウェブサイトへの誘導を緩和(完全に防止はできない)されるので、VPNベンダーは短絡的にVPNを使えば安全と宣伝しているわけです。
確かに、VPN使った方が安全ですが、費用や速度面でのマイナス要因もありますし、かならずしもVPNを使うのが正しいということではありません。



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