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Windows11をインストールできない仕様のパソコンの投げ売りが始まっている


最近、中古パソコン価格が下落中なイメージです。理由は簡単、安価なパソコンは、Windows 11が使えない。正確には、Windows 11のシステム要件を満たしていません。

あらためて Windows 11をインストールできる条件の確認

Windows 11 の仕様とシステム要件 | Microsoft

このうち、TPM2.0については、古いPCが対応しているかどうか、わかりやすく判断できるコト。逆にわかりにくいのが、対応CPU

Windows プロセッサ要件 - Windows 11 でサポートされている Intel プロセッサ | Microsoft Learn

大まかにいえば、8世代コアプロセッサー以降のCPUしかサポートされていません。8世代CPUが登場したのが2017年末。これまた、おおまかに言えば、2018年以降発売のパソコンでないとWindows 11はシステム要件を満たしていません。

Windows 11システム要件を満たしていないのにWindows 11インストールの中古パソコンが蔓延

それなのに2017年以前発売の中古パソコンにWindows11がプレインストールされ、販売されているケースが散見されます。というのも、システム要件を満たしていなくてもWindows11はインストールできますし、マイクロソフトも「最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする」というタイトルで情報公開しています。

最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする - Microsoft サポート

この情報には

これらの互換性やその他の問題により、デバイスが正しく機能しない可能性があります。 これらのシステム要件を満たしていないデバイスは、セキュリティ更新プログラムを含む更新プログラムを受け取ることが保証されなくなります。

最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする - Microsoft サポート

とも記載されており、リスクの存在が明記されています。大幅なWindowsアップデートが実施された後に、以下の様なメッセージが表示される事態も過去にありました。


システム要件を満たしていません。[設定]に移動して詳細を確認してください

要は、Windows 11システム要件を満たしていないパソコンでWindows 11を使い続けるのにはリスクがあるのです。

じゃー、Windows 10を使い続ければいいじゃん説

というわけにもいかないのです。Windows 10のサポートライフサイクル、サポート切れは、2025年10月14日の予定です。残り約1.5年(2024年1月29日現在)。来年10月14日以降は、基本的にWindows Updateが実施されなくなり、危険な状態でWindowsを使い続けることになります(サポート費用を支払えば、10月14日以降もWindows10を使いつづけられますが、かなり高額になります)。

2025年10月14日以前に古いパソコンは売り切りたいのが本音

というのが、中古パソコン事業者の状況です。

2025年10月まで使えればいいや!的に、安価な中古パソコンに手を出すのであれば、アリかもしれませんが、その期限を知らずに購入するのはリスクです。

CPUの世代を調べれば、安価な中古パソコンでもシステム要件を満たしているのもあるので、中古パソコンすべてがよろしくないというわけでもありません。ただ、間違っても7世代インテルCPUのパソコンは購入しないこと、お勧めします。

また、kakaku.com等で安価な新品パソコンと中古パソコンの価格差のチェックも大事です。意外と価格差は大きくなかったりします。


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