漣の記憶 めもオン
入学シーズンには少し早いこの時期、ふと思い出す事がある。
「オンラインゲームって分からないだろ。
試しにこれで勉強してみたら。」
上司にそう言われて申し込んだβテスト、
忘れた頃に「入学おめでとうございます」と書かれた封筒が届いた。
さざなみ高校 U組 榊原伊織の誕生である。
一体何のことかというと、
ときめきメモリアルonline
所属したワールドがさざなみ
ワールド単位で学校が構成されていて、
私はさざなみ高校に入学した。
オンラインゲームなんてやった事がなくて名前の登録をどうしたもんかと。
上司勧められてやっているゲーム。
聞かれたときにハンドルネームというのもなんとなく恥ずかしいので榊原伊織と名乗った。
大岡越前に出てくるお医者様の名前からいただいた。
本名も大岡越前からヒントを得て付けられているので、こんなピッタリなものはない。
幸い一緒のクラスになった人たちとすぐに仲良くなった。
一緒に授業に出るだけで、バトルのノルマがあるわけもなく平和だった。
楽しかった。デスクトップPCだと限界があるのでLet’note R4を中古で買うほどにはまっていた。
(艦これを手軽にやりたいという理由でWindowsTABを買うような女、当然のこと)
当時はmixiが流行っていた。
当然のように、mixiにさざなみU組のグループができて、交流が始まった。
オフラインでも会ったことがある。
クラスの中心人物が入れ違いだったけど同じ会社だったり。
なんだかんだで、いろいろあって、一緒にときメモの同人CDを出すに至ったという謎の連携プレー。(絵師で参加)
ただみんなで集まってダラダラ過ごす生活。お気に入りでした。
だから、卒業式(サ終)は寂しかったなぁ。
学生時代のように、授業出て、だべって、時々、屋上でイベントして。
当然、現実の学生時代とは違うけど、でもまるで学生のような贅沢な時間。
スタッフロール。在校生の名前が流れていく。
U君のメンバーの名前も流れていった。
あぁ、本当に卒業なんだなーって。
卒業式で名前を呼ばれていくあの感覚を思い出したのだ。
そして桜の時期、時々、思い出す。
リアルの卒業式とさざなみ高校の卒業式。
私の大事な思い出だ。
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写真は、ドラマの撮影で何度か使われている某専門学校の桜。
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