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PASSKETを利用した最初の公演が終了しました。

先日、PASSKETを利用した公演、亜人間都市『東京ノート』が終わりました。

このサービスを利用して想定されているオペレーションが一巡しました。亜人間都市主宰の黒木さんが熱心に使ってくれたこともあり、「今まで見たことはあったけれど、新しいサービスで大丈夫かしら…」という方も以前に比べてだいぶ安心して使っていただけると思います。
(まだまだ機能不足や、わかりにくい点等はあるので開発は続きます。)

また、サービスをリリースしてからここまでで3ヶ月ほど経ちました。自分でサービスを運営するということはこういうことなのか、ということを日々経験し続けた3ヶ月間だったように思います。今回はこの3ヶ月を振り返って、どんなことをやっていたのかをまとめてみたいと思います。

1.サービスのリリース

PASSKETは12月2日にサービスのリリースを行い、noteに記事を書きました。

この記事は自分が今までに書いた中では一番反応があり、ポジティブなリアクションをたくさんいただけて、これはいけるかもなぁという感触を得ることができました。

リリースをして試しに登録していただいた方からはtwitterなどでいくつかフィードバックをいただきました。特に本職がエンジニアであろう@dario_okazaki さんからは、システム的考えをかなり理解してもらった上でわかりにくい表現等を教えていただき、かなり助かりました。ありがとうございました。
(教えていただいたお試し系の機能はまだ反映できておらず、すみません。。)

2.最初のユーザーが!!

実際に公演の予約をするユーザーはいつごろ来るかな、どうやったら使ってくれるかなと考えていた頃に、今回公演で使っていただいた亜人間都市の登録があり、公演は見たことがなかったけれどいつか公演を見てみたいと思っていた劇団だったので、このまま使ってくれないだろうか…と祈っていました。
そうしたところ、早速使っていての違和感ある表現やエラーが発生したという連絡をいただき、そこから何度かやり取りをしていくことになりました。正直なところ、不具合一発で離脱することなんてザラな訳で(というか、データを見てもそれなりにいました)、最初から問い合わせをしてくれるくらいの熱意で使ってくれるユーザーが来てくれたことはものすごくラッキーでした。登録してもらってからの2ヶ月(12月と1月)で6、7件はフィードバックをいただいたかと思います。改めて数にすると、本当にラッキー過ぎですね…。

かなり早い段階で1ユーザー付いたので、新規獲得よりもこのユーザーの不満をとにかくなくして、次に公演を行う際にも使っていただけるサービスにしようという3ヶ月くらいの方向性がこの段階で決まりました。そうした意味でもMVP(Minimum Viable Product)でリリースしたのはとても良かったと思います。

3.追加機能のリリースやサービスロゴができました

連絡をもらった不具合は不具合で直しつつ、その間に機能もいくつかリリースしました。当初はいわゆるgoogleフォームのような、予約フォームの作成だけができるサービスでしたが、公演の詳細情報等を掲載できる告知ページの機能をリリースしました。

これは亜人間都市の公演予約開始前にリリースできたので、かなり使い込んでもらえました。去年の年末辺りはフィードバックを基にひたすらCSSをいじってデザイン修正をしたのも良い思い出です。

12月にリリースすると決めたタイミングでロゴの作成も依頼をしていて、1月の中頃にはしれっとPASSKETのロゴもでき、反映しました。

このロゴはvoidsの岡部さんにお願いをして作っていただきました。年末の忙しい時期に受けていただいて本当に感謝しかないです。ロゴができると、サービスに対してより愛着が湧くようになりました。作っていただきありがとうございました。

4.当然起こるトラブル

そうしてこうして、予約開始日が近くなったある日、「予約の多くはTwitterからの流入だろうけど、チラシとか見た人の検索もあるよね」ということで、公演の予約ページを検索してみたところ検索ページを進めても進めても全く表示されず、「ひえぇぇぇ…」と思ったのは今でも覚えています。その日のうちに調査して、検索ページに表示されるようにはなったものの、今回の公演には関係のない他の競合サービスに負けている状況でした。これはさすがに使ってもらっていても、申し訳がなさすぎる…ということで、SEO(検索エンジン対策)については構造化マークアップの対応など少しずつ応していきました。最終的に、劇団名+公演名では基本的に上位で表示されるようになったので、検索から来た方も少しは拾えたのではないかと思います。

(こちらはシークレットモードで撮っているので、たぶん多くの人は上位で見えると思います)
正直、まだまだ検索に弱い状況に変わりはないので、この辺りは引き続き力を入れなければと思っています。

予約が始まったら始まったで、残念ながらトラブルはあって、特に予約完了時に自動で送信しているメールが迷惑メール扱いになってバウンスされることがままありました(数としては全体の数%くらい)。正直なところ、これは今取っている解決策含めて結構シンドかったです。。
迷惑メールのフィルターの問題だからしょうがないと切り捨てることも当然可能なのですが、自分が観客として予約するときには予約時のメールを検索して時間等を確認していたので、それができないというのは倫理的におかしいし、予約した観客が来ない可能性があるのは使ってくれているユーザーにも迷惑がかかるだろうと思いました。
ただ、日々少しずつバウンスが来る中でスマートに解決する方法は思いつかなかったので、毎日、朝と夕方にバウンスされたメールをチェックして、バウンスされたアドレスに対して一つ一つ転送していました。この状況の原因は自動送信で利用しているメールのサービスと普段のメールで利用しているサービスが違うため発生しているのですが、作業としてもしんどいですし、すぐに対応できない結果重複で予約することになったお客様が居たりとあまり良いことはありません。とりあえずバウンスされにくいIPをもらえるように対策を練っていこうと思っています。

それ以降も公演が近くなる中でも、不具合や機能の不足に関する連絡があったりと、結構迷惑をかけてしまう場面もあり、もう少し修正の予定が立てれていればなぁという反省はありましたが、なんとかかんとか公演は終了しました。また、黒木さんには様々な迷惑をかけたにも関わらず、快く利用後のインタビューも受けていただき、たくさんのフィードバックをいただきました。いただいたフィードバックは整理して、どういった順番で対応していくか決めていきます。

5.そして、次の公演へ

この記事を書き始めたときには次の公演の予定がなく、ひとまず落ち着いてしまうかな…と思っていたのですが、とてもとても嬉しいことに試しに使っていただいていた、いとなみ派の公演で使っていただけることになりました。

本当にありがとうございます。試しに使っていただいて居たときには、Track.1の予約を既にしていたので、それもあってとても嬉しかったです。今後は公演に合わせて先にやったほうがいい修正を投入していく予定です。

6.あとがき

ここからはあとがきというかエモい話ですが、サービスを始めたことで決定的に今までと変わったことが一つあって、時間があるときの選択肢の一つに「開発をする」というのが加わりました。例えば平日の夜、今までであればNetflixでなにかを見ていた時間に、「ドラマを見る」以外に「PASSKETの開発をする」という選択が生まれるようになりました。それは平日の朝であれば寝るか開発するかだし、休日であれば走るか開発するかとなります。自分の時間の中で常に「PASSKETの開発をする」という選択肢が生まれたことは、それだけ没頭できる何かがあるという意味ではとても幸福です。また、開発はしていないときでも、基本的にはサービスを改善するためのアイデアを考え続けています。ただ、残念ながら自分自身ものすごく若い訳ではないので、無理をするとあっという間に体調に跳ね返ってきます。そうした中で、1日、1週間という時間をどう過ごしたほうがいいのかも併せて考えていくようになりました。なので、今月からは1日に働く時間を一定の時間に制限して、開発をしないという時間を積極的に取るようにしています。一人で運営しているサービスなので、燃え尽きないようにモチベーションのコントロールをするというのも開発をすることと同じか、それ以上に大事だと気がついた感じです。なので、今後も少しずつ確実に改善を続けていきたいと思います。


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