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21/03/20 府中市美術館「与謝蕪村」展 図録のおしらせ

こんにちは。
先日3/13に開幕した、今年の府中市美術館「春の江戸絵画まつり」、
『与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家』。
展覧会、初日に拝見しまして、まだちょっと感想まとまっていないのですが(感極まりすぎて普段の4、5倍の量のメモが残っている……)、
その図録のおしらせを少しさせてください。

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展覧会の顔、卯兵衛さんが愛らしいこちらが図録です。春の江戸絵画まつりおなじみの判型。
作品図版は全体図、アップから、床の間や和室で撮影した写真まで、
読み応えたっぷりの楽しい解説、蕪村にまつわる場所や人物に関するコラムもさまざまで、資料もしっかり(個人的には賛が読めるようになっているのがうれしい……)、
めくるたび、読むたびにわくわくする、ボリュームたっぷりの図録です。

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個人的ハイテンションポイントのひとつ、カバーを取った表紙の銀色に輝く春の海……
いやハイテンションポイントいろいろあるのですよ。図版アップも絶妙で心わしづかみ、ページデザインにもいろいろ楽しいリズム感があって、胸が弾みます。
デザインは島内泰弘デザイン室さんです。

展覧会場での販売はもちろん、
東京美術さんから3/20頃より書籍として発売されますので、全国の書店やオンライン書店でもお求めいただけます。
https://www.tokyo-bijutsu.co.jp/np/isbn/9784808712037/

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うしろの火桶もかわいいですね。

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そして、チラシに続き、図録にも、イラストコラムを掲載していただきました。

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『「ぎこちなさ」を追いかける』という題で、4ページ描いております。

府中市美術館の図録に自分の描いたコラムが載る未来を誰が……想像したでしょうか……(素)
あまりのことにご依頼いただいたとき「いいんでしょうか……」みたいなことを口走った記憶があります。
未だにそわそわします。いいんでしょうか……

そして、書店さんでも、図録の発売に際して、チラシや図録のコラムを取り上げていただいているようです。

いいんでしょうか……!!??(素)(この棚は見にいかねば!)

ちなみに図録コラムの内容ですが、
蕪村の絵を自分で描いてみる、ということをきっかけにした話です。
模写、といっても、画材やサイズなど未熟な点がたくさんあり、展覧会で実物を前にするだに、自身の未熟さ甘さを痛感したりするのですが、
それでも自分にとって、蕪村の絵、江戸時代の好きな絵たちのすごさが身に迫る、とても貴重な経験でした。もっと好きになってしまう。これ以上惚れさせないでほしい。
素晴らしい機会をくださった府中市美術館のみなさま、図録編集チームKさん、本当にありがとうございます。

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今年の「春の江戸絵画まつり」、なかなかの攻め方です。(と、私は思っています)
絵を楽しむことはもちろん、たくさん考えさせてもくれて、刺激でビリビリなうえに、ひとつひとつの絵についても感激ポイントがいっぱいあって、
そのあたりがまとまった頃に、また感想を書きにきたいと思います。(時間かかってしまってすみません)

展覧会も、図録も、たくさんの方にふれてもらえますように!

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以下、貼るところがないので貼る写真。

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図録コラム制作中に「なんだこの視界……」って思って撮っといたやつ。

どうでもいい写真で〆てすみません……