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山崎裕二著『先にしくじる』

世の中には、事前にリスクを読んでおく、いくつかの手法があります。
安全性についてはリスクアセスメントRA、
製品の故障については故障モードと影響解析FMEA、もしくは故障の木解析FTA。

プロジェクトのリスクを読むには?というのが本書。
プロジェクトで失敗ケースを先に想定する手法は、プレモータム・シンキングというそうです。これは、元は医療界の用語、検死(postmortem)の逆で、「死亡前死因分析」「事前検死」などと言われているそう。
絶対に失敗できないプロジェクト、軍隊、病院、消防・・・から来た概念とのことです。

プロジェクトを失敗させる主な7つの罠、

課題を先延ばしにする「現在バイアス」
なかなか一つに絞れない「オプション選好性」
思い込みが邪魔をする「非合理的な信念」
投資したからやめられない「コンコルド効果」
計画に酔ってしまう「自己中心性バイアス」
すべてそろわないと、「完璧主義」
そして計画には必ず抜けがある「計画の錯誤」

で考えてみよう、と提案しています。

「石橋を叩きすぎて壊す」とも言われる日本人、「完璧主義」の罠に陥らないように注意してプレモータムができれば。


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