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研究開発の仕事(4g)ISO規格、胃が痛い「内部監査」と「外部審査」、そして・・・

今回はISO規格のラスト。「9.パフォーマンス評価」と「10.改善」に関する話。


9.パフォーマンス評価の内容は?

要は、「内部監査」と「外部審査」の話です。
内部監査は社内の人通しでチェック、外部審査は専門の会社の人がチェック、という違い。ISOの認証、維持に直接関係するのは外部審査ですが、規格の中に「ちゃんと内部監査をやっていること」的な取り決めがあるので、どちらも必要になります。

内部監査人になる

内部監査をやるためには、内部監査をできる人がいないといけません。そういう人を「内部監査人」といいます。
最初は事務局の人が内部監査人をやるのですが、特に大きな組織では手が回らなくなるため、「各職場で内部監査人を育てましょう」となります。ということで、「9.パフォーマンス評価」の最初の一歩は、自分(か職場の誰か)が内部監査人になること、です・・・というとちょっと言い過ぎですが、大きく外れてはいない。

監査、審査は楽しくはない・・・

普段から完璧!と思っていても何かしら穴があったり、ISOの中に「全員が理解していること」みたいな文があって「現場で無作為にヒアリングする」みたいなことを言われたりするので、全員に再徹底したり・・・
何より、「誰か一職場でも落ちると連帯責任」みたいな雰囲気のテスト(のようなもの)です。
大丈夫だと思っても再チェック・・・当日まで気が抜けません。

それだけに終わったときの解放感は格別!!
定期テスト後のあの感じ、です。
(現にその日は「やり切った」と言って、フレックスタイムで早帰りする人が続出します)

10.改善は

2種類。
一つは、内部監査、外部審査、あとその前に自己チェックをやるのですが、そのときの指摘事項に対して是正すること。
もう一つは、普段の活動でも改善を意識した目標を立てましょう、ということ。「そのうち改善するところなくなるのでは?」という疑問が出そうですが、職場環境に何かしらの変化があると改善ポイントが生まれる、「去年改善した内容を定着させる」という改善まで含めると、ネタが尽きることはなさそうです。

次回は4/24(水) 朝6時頃

「管理状態を作る」がひと月にわたったので、最後にまとめます。


前回紹介したのと全く同じ本ですが、ISO外部審査、すごく生き生きと書かれています。

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