着心地のいい日を
三間由紀子
もうじき 誕生日
何かくださるのなら
着心地のいい1日を
履き慣れた靴のような
いつもの味のスープのような
なにか いただけるなら
そういう 1日を どうぞ
目新しい 驚きや不安なんかが
喜びや嬉しさも なくて いい
ここにあるものが じっとここにある
昨日と同じ 1日を
お休み
また 明日
そう言える 1日
もし なにか いただけるなら
どうぞ それを ください
※詩誌「爪」146号
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