[VRChat] PlayspaceMoverに代わるSpaceDrag(OpenVR Advanced Settings)の設定方法

はじめに

OpenVR-AdvancedSettingsには、VRPlayspaceMoverの上位互換といえるSpaceDrag機能が備わっています
これを設定すると、フルトラ時に限りますが視点をアバターごと任意の位置に移動させることが出来ます
ここでは、導入から設定までを簡単にご紹介いたします


VRPlayspaceMoverからの乗り換え

SteamVRの2020/02/29のアップデート後、ダッシュボードを開くとSteamVRが落ちるようになってしまいました。セーフモード、もしくはOpenVR-InputEmulatorをアンインストールしたら動作するようになったので、これが原因と思われます。VRPlayspaceMoverはOpenVR-InputEmulatorを前提としているため、使い続けることができません。また、OpenVR-InputEmulatorは開発が止まっているため、OpenVR-AdvancedSettingsのSpaceDragへの乗り換えをお勧めいたします。

2020/03/14 追記
複数のフレンドからの頂いた情報によると、詳しいことは分かりませんがどうやら環境によってVRPlayspaceMoverが動く場合と、動かない場合があるようです。

2020/04/09 追記
外部カメラを無効にするとOpenVR-InputEmulatorが落ちなくなる模様。

2020/09/27 追記
Avatar3.0であればフルトラでなくてもSpaceDragが機能するとのこと。



OpenVR-InputEmulatorのアンインストール

C:\Program Files\OpenVR-InputEmulator\Uninstall.exe を実行(レジストリが削除される)
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\SteamVR\drivers\00vrinputemulator を削除
PCを再起動
C:\Program Files\OpenVR-InputEmulator を削除


注意事項

壁を突き抜けたりもできるので、利用には注意してください
アバターと視点が移動しますが、ネームタグとシャペロン境界は本来の位置に残ります
プレイスペースを動かした状態で通常の移動を行うと、移動中のアニメーションは本来の位置を基準に行われます
動き過ぎると位置をリセットしたときにあらぬ場所にワープしたりします


OpenVR-AdvancedSettingsについて

公式
https://github.com/OpenVR-Advanced-Settings/OpenVR-AdvancedSettings/

ダウンロードページ
https://github.com/OpenVR-Advanced-Settings/OpenVR-AdvancedSettings/releases

各項目の日本語訳と説明
https://vr-maniacs.com/entry/openvr-advanced-settings/


2020/04/15追記

Steam版公開(v5から)
https://store.steampowered.com/app/1009850/OVR_Advanced_Settings/
Steam版は自動的に更新されるメリットがある

v4とv5は互換性が無い
v4を使用している場合は、一度アンインストールすること
Windowsの設定→アプリ→アプリと機能→OpenVR Advanced Settings→アンインストール
#設定は保存されない

SteamVRの設定(初回のみ)
設定→スタートアップ/シャットダウン
→スタートアップオーバーレイアプリを選択
→OpenVR-AdvancedSettings→オン
SteamVRを再起動


OpenVR-AdvancedSettingsの導入

解説動画
https://www.youtube.com/watch?v=61KXBdmAHXY


動画内でやっていること
steamダッシュボード→AdvancedSettings→Motion
SpaceDrag項目
 LeftHand、RightHandにチェックを入れる
steamダッシュボード→Settings→コントーラー割り当て(もしくはAdvancedSettings→Bindings)
VRChat Floaty Wandsを表示→このバインドを設定

実現する操作と挙動
左グリップで重力オンオフ
重力オン時の操作
 左トリガーを押しながら左右のメニューボタンでプレイスペースの移動
 メニュー表示でその場に留まる
 右グリップで浮上
重力オフ時の操作
 左右メニューボタンでプレイスペースの移動


SpaceDragの設定例(HTC VIVEコントローラーの事例)

OpenVR-AdvancedSettingsを動画のとおり設定した後、カスタマイズできるように事例を紹介します


OpenVR-AdvancedSettings 最初の画面

画像1

SteamダッシュボードからAdvancedSettingsを呼び出し、Motionを選択


Motion Settings

画像2

画像の通りに設定する

SpaceDrag
Right Handにチェック(右手を操作したときだけ有効にしている)

Gravity Settings
MoonをクリックするとGravity Strengthが1.62になる
重力設定を切り替えた時に、通常の重力(Earth:9.80)から月の重力(1.62)に切り替わる


Bindings

ふたたび最初の画面に戻って、Bindingsを選択

画像3

 各スイッチの下に「ボタンとして使用」と書かれている領域をフォーカスすると左下に鉛筆マークが表示されます
 何も割り当てられていない場合は右側の田マークをクリックします
 鉛筆マークをクリックすると、ボタンに割り当てる機能を編集することができるようになります
 任意を動作をクリックすると、選べるアクション一覧が出てきます

画像4

 任意のアクションをクリックし、左下のチェックマークをクリックすれば編集完了です


設定例の挙動

左コントローラーのグリップをダブルタップ
重力の切り替え(9.80←→1.62)

右コントローラーのグリップをダブルタップ
握っている間、重力が反転しアバターと視点が浮上していく)

右コントローラーのメニューボタンをダブルタップ
ホールドしている間、プレイスペースを動かせる

両方のグリップを同時にタップ(共通の操作)
プレイスペースをリセット

備考
重力を軽くした状態でSpaceDragを行うとふんわり動いたりできる


特別な操作

PlaySpaceのリセットなどは「コードの編集」から設定することが出来る
登録したい機能を選び、呼び出すボタンを設定する
呼び出しに使うボタンなどは、空で良いのであらかじめコントローラーの画像がある画面で登録しておく必要がある
「ボタンとして使用」となっていれば、呼び出しに使えるようになる


ValveIndexコントローラーの事例

設定例と運用上のポイントなどをいただきました


Oculus Touchコントローラーの事例


以上

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