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クシャトリラ解体新書

あき と申します。
今回は10月15日発売のPHOTON HYPERNOVAにて爆発的な強化をされた【クシャトリラ】について、環境で戦う目線からデッキの紹介、発表以降毎日考えた上での現段階での考察結果、個人的な結論をご紹介していきます。

1.特徴

既に汎用として使われているクシャトリラフェンリルでポテンシャルの高さはご存じかと思いますが、現状のクシャトリラの特徴です。

・高い打点を持つノーコスト特殊召喚モンスター
・固有の裏側除外効果

これに加え、新しく発表された新規が爆発的な革命を起こしました。
新規によりクシャトリラはこれまで以上の強みを得ることになります。

・1枚初動の豊富さ
・安定したリソースの循環
・圧倒的な盤面処理能力
・強固な先行盤面

2.新規カード

【クシャトリラ・ライズハート】

レベル4/炎属性/戦士族/攻1500/守2100
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①自分フィールドに「クシャトリラ」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
このターン、自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンの自分メインフェイズに、
デッキから「クシャトリラ・ライズハート」以外の「クシャトリラ」カード1枚を除外して発動できる。
相手のデッキの上からカード3枚を裏側表示で除外し、このカードのレベルは7になる。

【スケアクロー・クシャトリラ】

レベル7/地属性/サイキック族/攻 0/守2600
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、自分の手札・墓地から「クシャトリラ」カードまたは「スケアクロー」カード1枚を選んで除外する。
②このカードは表側守備表示のままで攻撃できる。
その場合、このカードは守備力を攻撃力として扱いダメージ計算を行う。
③自分の「クシャトリラ」モンスターまたは「スケアクロー」モンスターが、相手モンスターと戦闘を行う場合、ターン終了時までその相手モンスターの効果は無効化される。

【クシャトリラ・アライズハート】

ランク7/闇属性/機械族/攻3000/守3000
レベル7モンスター×3
「クシャトリラ・アライズハート」は、「クシャトリラ・シャングリラ」が効果を発動したターンに1度、自分の「クシャトリラ」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
①墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。
②カードが除外される度に発動する(同一チェーン上では1度まで)。
除外されているカード1枚を選んでこのカードのX素材とする。
③お互いのターンに1度、このカードのX素材を3つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを裏側表示で除外する。

【六世壊他化自在天】

通常魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①自分フィールドの「クシャトリラ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとは属性が異なる「クシャトリラ」モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②このカードが除外された場合、「六世壊他化自在天」以外の除外されている自分の「クシャトリラ」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

【六世壊=パライゾス】

フィールド魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①このカードの発動時の効果処理として、デッキから「クシャトリラ」モンスター1体を手札に加える事ができる。
②自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、フィールドのモンスターの属性の種類×100アップする。
③自分フィールドの「クシャトリラ・シャングリラ」が効果を発動した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

【六世壊根清浄】

通常罠
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①フィールドに「クシャトリラ」Xモンスターが存在する場合に発動できる。お互いは自身のフィールドのモンスターが1体になるように裏側表示で除外しなければならない。
②このカードが除外された場合、自分フィールドの「クシャトリラ」Xモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターがX素材としている自分の「クシャトリラ」モンスター1体を手札に加える。その後、そのモンスターを手札から特殊召喚できる。

3.構築

発表から約1か月、調整を重ねた結果このような構築に落ち着きました。
環境の変化や考察が進むにつれ構築が変化することは当然あるとは思いますが、現状は以下に至っています。

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クシャトリラギミックの特徴は展開のゴールが同じであること、そして1枚からの安定した動きにあることです。
ここに焦点を当て、余計なギミックは搭載しないことを最優先としました。
クシャトリラは全てのカードが盤面にいるだけで妨害を担います。
汎用の妨害を多く搭載することでギミックの持つ最大の強みである後続の連鎖+お手軽な妨害を最大限に活かす構築としています。
また、クシャトリラが先行で構える妨害はイメージほど強くなく、回答札により簡単に崩されてしまう可能性があります。この状況においてリソースを守ってくれる存在として手札誘発を多く採用しました。

○採用カードおよび役割

【クシャトリラ・ユニコーン】

攻撃時と相手のモンスター効果に反応し相手のエクストラを奪う効果を持っています。
このカードの強みは確認した上でエクストラから選択をすることができる点です。
1枚採用のキーカードなどを狙い撃ちしていきます。
また、起動効果としてデッキからクシャトリラ魔法カードをサーチする効果を持ちます。
六世壊他化自在天を手札に加え、盤面をさらに強固にしていきます。

【クシャトリラ・フェンリル】

第2のパンクラトプスとも呼ばれたこのカードですが、攻撃時や相手の効果に反応し相手の場の表カードを除外する効果を持ちます。
その上、後続をサーチする効果を持っており、リソースや手札コストの確保を担ってくれます。
そんなフェンリルですが、このクシャトリラデッキにおいては足りない展開パーツを供給する最強カードとなります。
このカードからライズハートを呼び込むだけで展開が可能となります。

【スケアクロー・クシャトリラ】

スケアクロー・クシャトリラは令和の絶対防御将軍です。守備表示のまま攻撃をすることが可能で、高い打点を誇ります。
詳しいところは後半で記載しますが、増殖するGなどの手札誘発受けを良くしてくれます。
守備表示で攻撃ができると見て察した方もいるかもしれませんが、このカード単体でバグースカを戦闘破壊することが可能です。
またクシャトリラモンスターが戦闘を行う際に戦闘相手の効果をターン終了時まで無効にする効果を持ちます。本来であれば相手のフェンリルに処理されていたはずの自盤面を守ってくれる守備の要でもあります。

【クシャトリラ・ライズハート】

新規クシャトリラモンスターで、展開の要になるモンスターです。コストでデッキからクシャトリラカードを除外し自身のレベルを7にする効果を持ちます。他のクシャトリラモンスターと明確に違うのは状況を問わずレベル7を供給できることにあります。
初動に無効系誘発を当てられた場合でもライズハートを抱えておくことで展開が継続可能になります。

【六世壊=パライゾス】

新規として登場するフィールド魔法で、発動時にクシャトリラモンスターをサーチすることが可能です。ユニコーン1枚から展開が可能となるクシャトリラにとって貴重な1枚初動の1つとなります。
クシャトリラ・シャングリラの効果が発動した際に盤面のカードを破壊する効果を持ちます。
アライズハート、フェンリルと合わせて相手ターンに最大3枚のカードを処理することが可能です。

【六世壊他化自在天】

新規で登場した強力なサポート魔法です。
盤面のクシャトリラモンスターを対象に取り別のクシャトリラをデッキから特殊召喚します。主な役割としては誘発の貫通、展開の強化を担うカードです。
また、除外された時に他のクシャトリラカードを回収する効果を持ちます。これにより中盤でのリソースの回収要員としても活躍することになります。
除外されたタイミングという条件はありますが、新規エクシーズ体であるアライズハートを経由することで何度も使い回すことが可能になります。

【クシャトリラ・バース】

既存のクシャトリラカードで、3つの強力な効果を持つ永続魔法です。
①墓地・除外ゾーンのクシャトリラモンスターを選んで特殊召喚する。
②リリースなしでクシャトリラモンスターを召喚することができる。
③相手の魔法カードに反応し相手の墓地を裏側除外できる。

①の効果はリソースを毎ターン供給してくれることを意味します。何度も書きますが、このデッキは1枚初動のテーマです。除外から蘇生させた1枚から前ターン以上の動きをする事が可能になります。
②の効果は手札誘発の受けを格段に良くしてくれます。※別途記載
長期的なゲームを想定し3枚の投入をしています。

4.エクストラデッキ

このデッキのエクストラは先後の役割が明確なカード+ギミックカードで構成しています。
各採用カードとそれぞれの役割を見ていきます。

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【フルール・ド・バロネス】

エクストラの18枚目くらいを彷徨っていたカードで、ギミック内で出すことのできないカードです。
手札が強い時に動きを少しだけ上乗せしてくれる希望枠での採用です。来週以降採用をしている保障はありません。
主な役割としては捲り札に対するお守り、引きが強い時の誘発回避、リソースの供給、センサー万別等永続罠への回答となります。
何度も書きますが、来週以降採用をしている保障はありません。

【クシャトリラ・シャングリラ】

このデッキの主役で、全ての展開のゴールとなるカードです。
お互いのスタンバイフェイズにデッキからクシャトリラモンスターを供給する効果を持ちます。加えて、相手のカードが裏側除外された場合に、相手のフィールドを1か所使用不可とすることが可能です。
この盤面ロック効果ですが、発動回数に制限がないのが特徴です。相手のカードが除外される都度効果を発動し、時間が経てば経つほど相手は身動きができなくなっていきます。

【クシャトリラ・アライズハート】

新規で追加された化け物モンスターです。
盤面にいるだけで墓地へ送られるカードは全て除外されることになります。
加えて素材を取り除くことで相手カードを裏側除外する効果も強力で、パライゾスやフェンリルと合わせて相手盤面の大量処理を図ります。
また、カードが除外された時に除外ゾーンから素材を補充する効果を持ち、使い終わった除外リソースを再び供給する永久機関として機能します。
1度処理されることを前提とし2枚の採用をしています。

【No.89 電脳獣ディアブロシス】

事前情報として注目を集め一番高騰したと言っても過言ではないこのデッキの主力カードです。
レベル7モンスター×2から作ることのできるエクシーズモンスターで、相手のメインデッキとエクストラデッキを奪う効果をもちます。シャングリラと組み合わせ、フィールドを封鎖しつつ相手のデッキを奪っていきます。

【No.11 ビッグ・アイ】

相手モンスターのコントロールを奪う効果を持ちます。
盤面処理はもちろんですが、ミラーにおいては相手のフェンリルやアライズハートを奪い盤面がひっくり返した上でその後の自分の盤面形成のサポートをしてくれます。

【真紅眼の鋼炎竜】

ランク7の置物で相手にダメージを与える効果を持ちます。このカードが必要になる状況としては無理にワンキルを狙いたくない状況で、
 フェンリル(2400)
+ユニコーン(2500)
+自在天から出したスケアクロー(2600)
の7500打点にラスト500を加算する役割です。

【空牙団の懐剣 ドナ】

自身と相手モンスターを対象にとり破壊する効果を持ちます。後続を動かす上でドナ自身も退場してくれることがかなり重要で、盤面を処理しつつ後続のステージを整えてくれます。

【神聖魔皇后セレーネ】
【アクセス・コードトーカー】

役割としては永続等の解決と高打点モンスターの処理を担います。
クシャトリラの性質上高打点の耐性持ちモンスターを突破することが困難なことから、簡単に高打点を用意できるアクセス・コードトーカーをセレーネとセットで採用しています。

5.展開

5.1 基本展開(1枚初動)

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