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デッキ相性表(2011年3月制限)_2024年ver

1. はじめに

デッキ相性表の作成から早一年が経ちました。大変ありがたいことに寒波亭のみならず、首都圏および関西を中心に多数の大会が開かれており、1103環境はさらに賑わいを見せていると感じています。大会ごとにデッキ分布や採用カードも異なっており、一概に有利不利を見分けることが難しくなってきていると個人的には感じています。しかしながら、いくらか2024年ver更新の要望を頂いたこともあり、今回の更新に至りました。前回同様、あくまで私個人の主観によるものですが、何かの参考になればと思います。また、昨年更新分のリンクを以下に貼り付けておくので、もしよろしければ興味のある対面だけでも一読いただければと思います。


2. デッキ相性表 見直し結果

下図は今回の見直し結果を反映した表です。(見直し箇所を黄色でハッチングしています)
前回に引き続き、◎◯⬜︎△×の5段階での評価としました。

◎:有利
◯:やや有利
⬜︎:互角
△:やや不利
×:不利
():前回評価

デッキ相性表(2011年3月制限)_2024年ver

特筆すべき箇所としては、やはりガジェットでしょう。相性表の作成時(1年前)は、ガジェットが流行り始めということもあり、正しく評価ができていなかった(低めの評価であった)と考えています。昨今、特に首都圏における大会では安定した成績を残していることからもその強さが窺えるでしょう。もちろん、入賞常連である一部プレイヤーのスキルに依存している点も否定できなくありませんが、安定した成績を残している点からもデッキとしてのポテンシャルが高いと私は考えています。今回はガジェットを中心に全体的な見直しを図ったので、見直しに至った理由を含めて簡単に解説していきます。


3. TGガジェ目線

vsヒロビ(△→○に変更)
前回と相性を反転させています。先攻ライオウこそ脅威ですが、ヒロビ側が強力な先攻展開を持ち合わせていないこともあり、ロングゲームになりがちです。そのような展開になると、ガジェット側は血の代償、シンクロ召喚、貪欲な壺といったパワーを兼ね備えていることもあり、有利になりやすい傾向にあります。これを打開するためにヒロビ側は早急なライフ奪取が求められますが、TGを駆使してのらりくらりとライフカットをされたり、その過程で全体除去(特にミラーフォース/激流葬)を重く貰ってしまうこともあり安定しません。また、ガジェットに効果的であるとされる魔導戦士ブレイカーにおいては、フリーチェーン(サイクロン/砂塵/リイン)を合わせられてしまうことも少なく無いため、ライオウとブレイカーのどちらを召喚するかなど、多くの場面で不利な択を迫られがちです。よって、ヒロビ側がやや不利と考えています。

vsアライブ(△→○に変更)
こちらもヒロビ同様、相性を反転させています。ヒロビと同じ性質を持ち合わせているため、全体除去は重くなりがちな傾向です。また、アライブの勝ち筋であるRライトジャスティスおよびショックルーラーが致命傷にならない場面もあり、意図した展開に成功したにもかかわらず試合を決めきれないことが多いと感じています。(多くの調整場面を見学をした結果) 加えて、アライブはライフを削っての展開をしている都合上、パペットプラント1枚で試合が決まってしまうシーンもある程度の確率で発生します。よって、アライブ側がやや不利と考えています。

vs TG代行(△→□に変更)
最近は非常に減ってしまったマッチアップです。ヴィーナスを先行から展開されると捲れないこともありますが、先行/後攻まで考慮すると2割程度に留まります。また、アーススタートであってもガジェットスタートであれば基本は罠に強いため、他のデッキよりもスムーズに処理することが可能です。その他、王宮のお触れなどの採用有無にも多少左右されますが、即詰んでしまうパターンは先行1ターン目、かつガジェット側が対抗札を有していないなど、ある程度限定的であるため、互角と考えています。

vs 代行天使(△→□に変更)
基本はTG代行同様と考えています。しかしながら、昨今ではライオウ、シャインエンジェル、王宮のお触れのメイン採用など、ガジェットを意識した構築も散見されます。流石にそこまで構築を寄せていればやや有利と考えますが、そのような構築ばかりではないため、互角と考えています。


4. マシンガジェ目線

vs TG代行(△→□に変更)
基本はTGガジェの場合と同様です。一度展開を許すとTG型より返しにくい盤面も存在しますが、一方でTG代行の生命線のライフを瞬間的に落とし込める側面もあり、TG型同様、互角と考えています。

vs 代行天使(△→□に変更)
基本はTGガジェの場合と同様です。サイドデッキの話にはなりますが、畳返しがフル投入されたタイプも存在しており、エースカードであるギアフレームが餌食となると大変苦しい試合展開になりがちです。しかしながら、マシン型は朱光を重く貰いにくいなど良い側面も持ち合わせるため、TG型同様の互角と考えています。


5. ジャンド目線

vs ヒロビ(◎→〇に変更)
相変わらずメインデッキはジャンドが非常に有利と考えていますが、サイドチェンジ後は以前より相性差は小さくなっていると考えています。理由としては、ヒロビ側がジャンド対策として以前より多くのカードを採用しているからです。具体的には、DDクロウ3枚に加え、エフェクトヴェーラー、抹殺の使途、スキルドレインなど、これらを複数枚投入しているタイプが多いと感じています。言わずもがなDDクロウが最も強力で、ライコウ意識であえて罠を伏せずノーガードで構えることが可能になります。また、その応用として強欲で謙虚な壺、サーチ魔法などを一度セットし、ライコウやサイクロンなどを誘い出し、次ターンに発動することでバック破壊を防いだり、ブレイカーを通しやすくするプレイにより序盤から出し抜くプレイも可能となります。このように以前よりジャンドの得意とする展開や行動パターンが通りにくくなっていることもあり、現状はやや有利と考えています。


6. 六武衆目線

vs TG代行(□→△に変更)
互角程度と考えていましたが、六武衆側がやや不利に変更しています。サイバードラゴン or パペットプラント+アースによるブラックローズドラゴン、ストライカー+ヴィーナスなど非常に返し手のバリエーションが豊富であり、前述した展開を止めた場合でもヒュペリオンまでは止められないこともあります。先行シエンが可能な状況であっても、それなりに召喚無効罠の質が求められてしまうため、TG代行側がやや有利と考えています。

vs マシンガジェ(×→△に変更)
このマッチアップは様々な方々、多くの対戦回数をADSで経験しました。メインデッキは大きな変化は見られませんが、サイドデッキに関しては多くの人がガジェット対策カードをかなりの枚数採用していました。(畳返しのようにピンポイントメタばかりではありませんが…)
具体例は、サイバードラゴン、ライオウ、畳返し、昇天の黒角笛、次元幽閉です。TG型と異なり、マシンガジェの性質上全ての罠の影響を受けるため、これらのカードを全てケアすることは困難を極めます。特に後手の場合は、シエン+上記罠1枚で負けてしまうこともあり、返し切れないことも多々あります。また、先行であっても召喚反応罠が重くなるハンドの場合、先行フォートレス特殊召喚が正解になることもあり、やや博打的なプレイが求められることが以前より増えたため、六武衆側がやや不利に変更しています。


7. 暗黒界目線

vs アライブ(△→□に変更)
昨今、所謂SDタイプが増えており、個人的には以前に増して相性の判断が難しいと感じています。メインデッキへの闇デッキ搭載が増えており、以前より安定した勝率を上げることが難しいマッチアップと判断しています。よって、互角と考えています。

vs ジャンド(○→□に変更)
こちらに関してもSDタイプの台頭により評価を見直しています。暗黒界側がどれだけ回ってもウイルスを発動出来なければ負けてしまう可能性が多分にあるマッチアップです。当たり前ですが、墓穴の道連れ、暗黒界の取引は相手側のドローも進むため、スロースタートであるジャンドであっても初ターンから墓地が肥えた状態となり、暗黒界側の罠が薄いことも相まってウイルスを決めることができない場合はワンキルすらありうるマッチアップです。よって、互角と考えています。


8. ラギア目線

vs ヒロビ(△→□に変更)
HERO側のサイド構成が変わっていることもあり、評価を見直しています。ヒロビ側のサイドデッキに以前はライトロードハンターライコウが採用されていることが多く、先行ラギアに争うシーンも少なからずありましたが、最近はその枠がDDクロウに置き換わるなど、以前よりも対ラギアに薄いと感じており、互角に変更しています。


9. カラクリ目線

vs ラギア(×→△に変更)
カラクリ側がキツイマッチアップであることに変わりはありませんが、ラギアが返せない先行展開を有していることや、カラクリ側がスノーマンをはじめとする対策カードを比較的厚めに採用していることもあり、カラクリがやや不利に変更しています。


10. おわりに

ここまで読んでくださりありがとうございました。代表レシピ(私がテンプレと考えるレシピ)の貼り付けも考えましたが、採用されていないカードの話を記載したい対面もあり、今回は見送ったことで文字ばかりになってしまい申し訳ございませんでした。
話は変わりますが、本相性表に記載しているデッキはすべて紙で持ち合わせてはいますが、どうしても練度が低いデッキも多数あり、正しく評価できていないものもあるかと思います。更新頻度は高くありませんが(相性表更新は1年後?)、今後も温かく見守っていただければと思います。

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