東北六県将棋大会裏方記(後編)

大会2日目。前日はABEMA団体戦トーナメントを見て23時頃就寝。普段より2時間も早く寝たのでさすがに6時前に目が覚めました。朝食会場に行くとスタッフも結構既に食事をしているようで、まず運営は大丈夫そうだなと言う感触。日報さんから7時に会場を開けたとの連絡があったので、チェックアウトして会場に入りました。一応、駒や時計は前日のうちに交換分まで用意していましたし、特に気になる部分はなかったのですがやはりあまり落ち着きませんでした。スタッフ集合時間の7時半には記録係も皆スタンバイ。無事、2日目スタートです。

3回戦ではある対局でちょっと気になる局面が出現しました。終盤の千日手絡みの局面だったのですが、攻めている側に打開の手段がありそうで、時間を使って考えながら指し手を進めています。そうなると、記録サイドでは回数のカウントが心配になってきます。もしうっかり同一局面4回になってしまったら?このあたりは前日の打ち合わせでも心配な点として少し話が出ていたのですが、それが現実になりそうな状況だったためスタッフの間に緊張が走りました。結局、千日手成立前に手を変えてその心配は実現しなかったのですが、千日手の裁定については色々と気になる部分も残っています。実際、筆者は以前スタッフとして関わっていた大会で、実は後に棋譜をソフトに入力して確認したら同一局面4回が成立していた、という事態を経験しています。手順が非常に複雑な組み合わせになっていたため、起点となる局面を皆勘違いしていたのです。その時は決着優先でしたが、このあたりも取り決めを確認しておく必要がありそうだなあと感じました。

さて、大会の方は予想に違わず大熱戦に。4回戦終了時点で3チームが勝ち数で並び、優勝も最終順位も全て5回戦の結果次第という状況になりました。こうなると、スタッフとしては迅速且つ間違いなく最終順位を確定させる必要があります。棋譜についてもできるだけ早くチェックし、間違いが無いことを確認した上で各県にお渡しする必要があります。5回戦では見回り担当のスタッフにも棋譜の整理を手伝ってもらい、チェックとコピーを並行して処理しました。また、私の方では順位を確定したものから手元のメモに埋めていき、賞状の作成が必要な部分は棋譜チェック前に筆耕担当の方に連絡を入れるようにしました。優勝の行方は最後の最後までどうなるかわからない展開でしたが、なんとか得点判定までで決着がつく形となりました。優勝した青森の皆様、おめでとうございます。また、個人戦についても3すくみで抽選までもつれたのは一箇所のみ、ここも日報さんが用意してくれていた籤をつかってスンナリ決められました。可能性は低いとは言え、この籤も一応は用意しておかないと慌てます。あまり事前に考えておらず、5回戦が始まった時点で手配したのですがすぐ作成してもらえたのは有り難かったです。

多少バタバタはしましたが、定刻よりも早い15時には閉会式スタート、終了後すぐに棋譜もお渡しでき、これでホッと胸をなで下ろしました。振り返れば色々行き届かない面もあったと思うのですが、それでもなんとか皆様の協力のおかげで2日間乗り切りました。スタッフの皆様には本当に感謝です。とりわけ、遠方からわざわざ駆けつけて下さったSさんには感謝してもしきれません。本来であれば懇親会などでゆっくりお話ししたかったのですが適いませんでした。大会の成績は岩手にとってちょっぴり残念でしたが、これからまた巻き返していけるはずです。ここをまた新たな起点として、来年は青森でまた皆さんと新しい歴史を作って行ければと思っています(青森旅行しつつ観戦に行ける状況になっていて欲しいなあ・・・)。

駆け足でしたが六県大会はこの辺で。もし何か思いついたら後日番外編もまとめるかもしれません。

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