プロ棋界短信

また間隔が空いてしまいましたが、プロ棋界の動きをざっと振り返っておきます。

★前回書けなかったのですが、第70期王将戦第6局は3月13~14日に行われ、千日手指し直しの末、渡辺王将が勝ち、対戦成績4勝2敗でタイトルを防衛しました。また、棋王戦第4局は17日に行われ、こちらも渡辺棋王が勝ち、対戦成績3勝1敗でタイトルを防衛。渡辺三冠堅持となり、名人戦に勢いを付ける結果となりました。ダブルタイトル戦となるだけに厳しい部分もあるかと思いましたが、勝つべきところをしっかり押さえるあたりは流石です。

★第70回NHK杯将棋トーナメントは21日に決勝が放送され、稲葉陽八段が斎籐慎太郎八段を破って初優勝。稲葉八段はこれまでNHK杯は2回決勝で敗れており、3度目の正直で悲願の初制覇となりました。銀河戦の優勝もありますし、テレビ棋戦と相性が良いようです。今季は残念ながらA級から陥落した稲葉八段ですが、来季は巻き返しが期待できそうです。

★今日(もう昨日になってしまいましたが・・・)は竜王戦2組の準決勝が行われ、藤井聡太二冠が松尾歩八段を破り本戦進出と今季の最多勝を決めました。一方、連勝が来季に持ち越されたため、連勝賞は逃すことに。ちょっとした珍記録と言えそうです。本局は終盤の絶妙手にネットが沸いておりました。是非読売新聞さんなどの解説をご覧になってください。

★明けて本日24日は竜王戦6組の西山朋佳三段と小山怜央アマ戦が行われます。正直、どちらも負けて欲しくないですが、やはり岩手の人間としては小山アマに勝ってほしいと願っております。アマプロ戦でこれまでに感じたことのない種類のプレッシャーの下で対局することになってしまいましたが、普段通りの力をだせばチャンスは十分あると思います。頑張ってください!

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