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11)人はいくつになっても体力の維持、向上は可能だと信じている

高齢期の食生活に興味を持った大きなきっかけは「介護予防講座」で講師を務めたことからでした。

自治体の「介護予防講座」でスポーツトレーナーさんは運動を、歯科衛生士さんは口腔ケアについてを、管理栄養士は食生活についてをお話しするというものでした。

受講者が中年期の場合は「メタボ予防」「生活習慣病予防」がテーマになることが多いのですが、高齢期では「生活習慣病予防」も大切ですが「低栄養(栄養素やエネルギーが充分にとれない状態)予防」もとても大切になります。

当時の私もそうですが、多くの受講者さんも「低栄養ってなんだ?」と思っていました。このお仕事を受けたときに「自分より目上である受講者さん達に『教える』という姿勢は難しいのではないか」と思っていました。

例えば料理であれば、ずっと教えて来た経験と経験を経て身についた「説得力」があると思っていますが、当テーマについては自分は「未経験」、受講者さん達は「目の当たり」。そこで「教える」ではなく「知識は伝えるけど一緒に考える」という姿勢で取り組むことにしました。

今思えば、この姿勢はやりやすかったし、受講者さん達もよく話を聴いて対話もあって、講座にしっかりついてきてくださいました。
運動、口腔の健康の大切さ、口から入る栄養、この3つ(当時)を一緒に学び生活に活かすことで講座がスタート当初から終了までの間で(実施場所により期間は同じではなかったですが)、「以前より生き生きしているな」と感じる受講者さんが少なくなかった印象です。

講座に参加しよう、とまず思っていただけたことが大きなポイントです(お家から出ない方も少なからずおられると思います)。継続的な学びと仲間がいて家でも軽い運動をしたり「パタカラ体操(唾液が出やすい口腔の体操)」をしたり食べる食品群を増やすなど、生活を少しずつでも変えておられた方は本当に多かったと思います。

気持ちとできる範囲で行動が変わると人はいくつになっても変わっていくのだと個人的には確信を持てた貴重な時期でした。

つづく

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