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障害児育児・障害を持っているだけだと思ったら重度の食物アレルギーも持っていた!





こんにちは!
占い師のうめざわです。


毎日暑いですね、というセリフにも飽きてきた今日この頃ですが、
うちの障害者の息子は炎天下に外に出る事もなく、通所施設の職員の方に介護されつつ、好きな行動だけとっているかのように見えます。
でもね、本人にとっての幸せって、本当にこういう事なのかな、とふと疑問になってしまう母なのでありました。


今日は息子にとって知的障害と並ぶもう一つの特性、アレルギーについてと、おまけのお話しをちょこっとしようと思います。


アレルギーの対処は健常の子よりも楽かも?



知的障害と同時に自閉症の診断もいただいている我が息子。
こだわりは天下一品です、というほどの事は全くなくてですね。3歳くらいの頃までは、指2本(人差し指と中指)を口にくわえて、ずっとチューチュー吸っているだけ。ぼ~としているのが基本のスタイル。
1歳から通っていた保育園の同じクラスの他の園児たちが「あれじゃないと嫌!」「こっちが好きなの!」などのかわいい主張を爆発させているなかで、ひとりぽつんと何も主張なし。
一見すると面倒くさくない子どもに見えますが、はい、確かにそういった意味では全然面倒臭くなかったです。むしろ、何もないので楽でした。


実は息子はひどいアトピー性皮膚炎の持ち主です。

このころは卵がちょっとでも体内に入ると顔がパンパンに腫れるというアナフィラキシーショックも起こしており、知る人ぞ知る、厳しい事で有名な某アレルギークリニックにかかっておりました。

その時に住んでいた家から高速道路を使ってほぼ1時間のところにそのクリニックはありました。


このアレルギークリニックの指導として、アレルゲンである特定の食べ物は食べてはダメだし、何なら血液検査でアレルゲンとして特定されたものも絶対食べてはダメという物でした。
極めつけは毎日食べた物を原材料からきちんと記録を付けておいて、毎回の診察の時に提出するという決まりがありました。

この成果はきちんと出ていまして、アトピーで見るも無残な肌も、3ヶ月もすれば正常な肌に戻ったり、アレルギーで起こる苦しい喘息も治る人が多かった印象です。


ですが。
あまりのその厳格さに、ちょっと症状が落ち着いてきた人の8割がそっと足抜けして、他のアレルギークリニックに鞍替えする、といったところでもありました(そして薬で症状を抑えつけるという無限ループに入ってしまう人も……)。


指導の内容として中核をなしていたことは、と言えば。
化学物質や農薬などの食品添加物まみれの食べ物、酸化した油で作られたもの(お惣菜の揚げ物やポテチなど)、電子レンジで細胞を破壊された食品などもチェックの対象で、食べてはいけません。


でもね、例えばそういった物を食べたってわからないじゃん、と先生を甘く見積もっているとご用心。
ほぼバレます。
診察室の外まで聞こえる怒鳴り声で、その人は(子供の場合はその親が)気持ちよく怒られます(笑)。
先生曰く、それは肌の状態や喉の腫れでわかるそうです。


我が家のお姉ちゃんたち2人もアレルギー体質なので、当時はそのクリニックに一緒に通っていました。
ある時、お姉ちゃんが友達の家でホットケーキをごちそうになってきたことがありました。
症状は目に見えずとも、小麦と牛乳はこの子にはよろしくない、という診断を受けておりまして、でも先生にバレたくないという安易な気持ちもあり。
2日後の診察の時にしれっとホットケーキの件は申告しないまま診てもらったところ……


先生「あれ?小麦摂った?よね……」
(ドキっ!)

  「乳製品の影響も少しあるようだけど……」
(え?)

  「クリームの乗ったケーキではないと思います。パンでもなさそう。」
(この時点で観念する私たち親子)

  「もしかしてホットケーキ食べましたね?」
(あたり!さすがは先生です)


そして、親子で怒られましたとさ(笑)


我が家に限らず、小学校中学校に通う子どもたちは、もう物の道理が分かっているとはいえ。
それでも泣き叫んでお菓子やラーメンを欲しがることもありますよね。
そんな子どもの気持ちもわかるし、親も子どもと同じ食事をするようにとのお達しもあり、なんなら親の方が食べたい物を我慢できずに、子どもについ食べてはダメな物を与えてしまったり、または、親だけそっと外食してきたのはいいけれど、その親の口内に残った食べかすからアレルギーを発症するお子さんの例も多々あり。

こうなると食べたい物との戦いは、親にかかって来るところなのかもしれません。


そんなクリニックですが、私たち親子はなんと、息子2歳の初診時から小学3年で引越しをするまでのほぼ8年間、毎月通い通しました。

その頃息子が食べてはダメだったものは、卵・牛乳・小麦・鶏肉・大きな魚……まだあったはずですが、今はすっかり忘れてしまいました。というくらい、その当時は食べる物も限定されていたのです。


幸いにもですね(この際、幸いと言ってしまおう!)
息子には何が欲しいとか何が好きとか、一切なくてというか、母はそれを知るよしもなく、本人は出されたものは淡々と食べる、というスタンスだったため、アレルギー対策はほんと、楽勝でした(喜んでいい事だろうか?)。

逆に、健常児であるお姉ちゃん2人を何とか説得する方が絶対的に大変だったりしました。


普通なら(何を持って普通なのかは置いといて)、卵混入がダメで乳製品もダメで、小麦がダメなので麺類パスタ類パン類は全滅で、鶏肉もアウトで、マグロやカツオの刺身もダメかい、んじゃ何を喰えっていうのだ、おいしいもの全部アウトじゃん、と思われるかもしれませんが、普通の和食を楽しめばいいだけ、なのでした。


ちなみに、今の息子が食べてはアウトな物は、卵、牛乳・小麦です。

卵は未だに全面的にダメです(皮膚が赤くなって痒くなる)。

牛乳も直接それを飲むことはダメで(皮膚がカサカサして痒くなってしまう)、でもヨーグルトなどはたまに食べても大丈夫になりました。

小麦に至っては国内産の小麦は大丈夫です(輸入小麦はポストハーベスト農薬がかかっているからだと思うのですが、肌全体的に荒れ模様になり、大便もゆるくなったりしがち)。

お姉ちゃんたちは、食物アレルギーはとりあえずは克服したようです。

みんな大人になりました。


醤油・塩を飲めてしまうのですよ、うちの息子(汗)

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