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瞬間、心が重なり 壁が砕ける【挑戦の追い風】

コロナウイルスをブロックして、幼児の手を守る。
このコンセプトから、「幼児の抗菌手ぶくろ」が開発されました。
YETが開発を決意したのは、店頭からマスクがなくなり、マスクが高騰し始めた頃です。

触りたい好奇心を守りたい!

幼児はどこでも触りたがる。
これは、当然のことであり、触りたいという興味と、触ったという経験により物へ理解が深まっていきます。
その行動は、幼児にとって、とっても大切なものであり、できるだけ妨げたくないのです。
そこで「触っても大丈夫」って言えるモノを創ろうと思い立ったのです!

孫のひと言が、この発想のヒント
孫を保育園へお迎えに行った時に、いつものように手をつなごうと手を出すと「じっちゃんにコロナがうつったらアカンから手つねげない」って淋しそうな顔で孫が言ったのです。
その時、お友達とも手をつなげない孫や子供たちに、私に出来ることを考え始めたのです。

カンタンに幼児の手を抗菌したい!

「抗菌」「除菌」という言葉、明確に理解されている方は多くありません。
イメージとして、「抗菌」とは繰り返し、ウイルスを無力化するモノと思ってください。
「除菌」とは1回だけウイルスを無力化するモノで、継続してウイルスを無力化できません。
アルコールも「除菌」と同じく、手指につけた瞬間に効果を発揮するもので、長くウイルスを無力化できません。
長時間、ウイルスと闘ってくれる「抗菌」が、幼児にも使いやすい形にできないか?
「抗菌手ぶくろ」はこの発想から産まれました。

抗菌剤のロングセラー GZ-08

「幼児の抗菌手ぶくろ」の生地は、シガドライ・ウィザースさんが開発され、医療や介護の現場で、シーツや枕カバーなどの抗菌ガーゼ生地が叩き台となっています。
このガーゼ生地に特殊加工されている抗菌剤が「GZ-08」です。
シガドライ・ウィザースさんが研究を重ね開発されたGZ-08は、食用できる成分のみで作られており、使う人の負担とならず、365回洗濯しても除菌効果が持続されます。
伸縮するニット生地にGZ-08加工ができれば、抗菌手ぶくろが作れる!
以前からお付き合いのあった、シガドライ・ウィザースの田中社長に、ダメでもともとの気持ちで「伸縮するニットにGZ-08加工をしてもらえませんか?」とお願いすると、「面白いね、やってみなさい」の二つ返事をいただき、GZ-08ニット生地の試作品がその日のうちに出来上がったのです。

パターンと縫製の壁

生地は出来たものの、誰に縫製をお願いすれば「幼児用抗菌手ぶくろ」は実現するのか?
そこで、飛び込んだのが、京都市山科区にあるラ・アンプルールさんでした。
衣類に全く無縁な建築屋の話を、快く聞いていただき、試作品の作成がスタートしました。
型紙もなく、国内に子供手ぶくろの縫製工場も見つからないなか、ラ・アンプルールの岸田啓吾さんやスタッフ皆さまのお力により、極々小ロッドでの縫製が実現しました。

心が重なり、産まれた手ぶくろ

コロナウイルスをブロックして、幼児の手を守る。
このコンセプトから産まれた「幼児の抗菌手ぶくろ」は、無理難題を快く聞いてくださった方々のご協力があって産まれました。
沢山の壁があり、諦めようと思った事もありました。
壁を乗り越えられたのは、コンセプトを理解してくださった、シガドライ・ウィザースさん、ラ・アンプルールさんのご協力、YETのスタッフの思いがあったからです。
この製品は、幼児の手を新型コロナウイルスからまもり、幼児の興味や好奇心を妨げない事を目的に開発されました。
変異種の正体がまだ見えぬ今、幼児をコロナウイルスから守るアイテムとして、お役立てください。

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