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大型台風の接近に寄せて Vol.2

朝目覚めると、台風が接近していると思えない日差しが窓から差しこみ、海にはいつもと同じくサーフィンをしている人々の姿がありました。
朝食を済ませた頃、鴨川シーワールドが台風のため臨時休園との知らせが入り「未だ、台風も来ていないのに何でやねん」と思いながら、鯛ノ浦の遊覧船の出航状況を確かめるため、親父の軽トラックで港に向かいました。
港では漁船を陸に引き上げる作業が行われていましたが緊迫感はなく、遊覧船も引き上げの準備が始まっていました。
海で仕事をされる方々は万が一に備え,台風襲来への準備を始めていました。
港から水平線を望むと、遙か向こうに灰色の雲があり、風が幾分強くなったように感じました。
昼を過ぎると、砂浜に打ち寄せる波が高くなり、砂浜の奥まで打ち寄せるようになり、風は砂粒を巻き上げる強さとなってきました。
京都盆地で育った僕にとって、遮るものがないこの海の向こうから台風が迫ってくる怖さを感じた一瞬でした。
しかし、飲料水や食料の準備にまで気が及ぶことはなく、MobileバッテリーとPCを充電、懐中電灯をベッドサイドに置く程度の備をして夜を迎えました。
就寝前(23:00頃)巻き上がった海水と雨が寝室の窓を打ち付ける音が部屋に響くようになりました。日付は変わり朝の4:30、金属製の何かがぶつかるような激しい音に目を覚ましました。窓の外の樹木は一方向に傾き、猛烈な風に台風の恐怖を覚えたのです。
※孫には念のためにライフジャケットを着せて砂浜遊びをさせました。
(600Word)

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