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コーヒートークというゲームが面白い件について

PS4で初めてトロコンしたゲームになりました。

他のゲームと比べて、トロフィー獲得が簡単なのもあるけどね。
ノベルゲーム+カジュアルゲームって感じで、仕事で疲れていて、でもゲームやりたいなあ…って時にのんびり遊んでいました。BGMも心地いいし、ストーリーも温かいし…もう、言うことなし。まだ遊んだことのない人はぜひプレイして欲しい。個人的に、このタイプで今度はレストランがやりたいです。ドット絵のご飯見たい…。そうそう。カフェを作ることについてはそんなに難しくないんだけど、チャレンジモードっていうコンテンツがちょっと鬼wだったので、それはこのページでも少し補足しようと思う。とりあえずはさ、ストーリーについて…。

セックス・ドラッグ・暴力・人種差別が自然に読めるシナリオ

ちょっとびっくりしたと思うんだけど、コーヒートークのストーリーって大人向けなんだよね。でもこの「大人向け」って言っても「18禁」とかそういう意味じゃなくて。一応CERO:Bだから12歳以上ならOK。で、具体的なシーンがあるわけじゃないから安心して欲しい。Микаが言いたいのは、そう言った問題について考えさせられるストーリーだってこと。それだけ。海外のゲームって、こういう問題について、特にセックス(性行為以外にも、単純に性についても含むよ)・ドラッグについてだけど。普通にぶっ込んでくるよね。日本のゲームだと遠慮されがちなドラマなんだけどね。そのあたりも新鮮だったから、黙々と読み進めることができた。全体的に「思春期」なゲームだったなという読了感。おそらく日本の12歳だとあんまり理解しにくい内容だと思うけどね。特に、翻訳のおかげなのか原文が素晴らしいのかわからないんだけど「ロッカーで男の子たちが、どんな話をしているか…」という例えがとても良かったと思う。何ていうか、日本での語彙ではないから場面を想像するのは難しいかもしれないけど。でも、綺麗だった。
さて、全体のテーマは説明したんで、もうちょっと詳しく。
コーヒートークは、シナリオの分岐は多少あるけど、エンディングは一緒かな。まあどの部分までをエンディングというかによって違うんだけどね。でも、結末は一緒。途中でコーヒーを作ったりするけど、成功しても失敗しても結末は一緒。(多分ね)一本のストーリーに纏まっているんだけど、その中にいろんなキャラクターのドラマがあるんだよね。それが本当にエモい。

フレイヤ
このゲームのメインキャラクター。この子の職業はフリーライターで、新聞にコラムを書いたり、短編や小説を書いたりしてる。フレイヤが中心となって、いろんなキャラクターの物語が進んでいくんだけど…フレイヤは江戸川コナン並の何かを持ってると思われる。推理力と、トラブル体質の両方。主人公であるプレイヤーはある秘密を持ってるんだけど、そのプレイヤーを「ごくり…」と言わせちゃうほどの鋭さ。フレイヤ自身のドラマはそんなに大きくなくて、他のキャラクターの物語を結びつける役割が多かったから、実はそんなに書くことがない。でも、フリーライターという職業に共感できる箇所がたくさんあって、話をするのがすごく楽しかった。クリエイティブだよね。

ベイリース & ルア
Микаが一番好きなストーリーだった。やばいもん作り上げちまったな。Toge Productionsさんよぉ…。本当に聞いて欲しい。まず、ベイリースがフリーのデザイナー、ルアが企業の事業部長(途中で昇進する)っていう設定がヤバい。ヤバくない?わかるよね?考えてみて。このエモみ伝わってほしい。
ちょっと言葉にできないので、ドラマについて語ろうと思う。
ベイリースとルアの家族に対する気持ちが正反対だったんだよね。種族の違いから文化的な面、いまだ残る差別のせいで全然うまくいかなくて。エルフであるベイリースは長生きするし、サキュバスのルアはそうではない。家族がいれば、ルアがいなくなったあとでも安心できるけれど、ベイリースの親たちは付き合うこと、ましてや結婚なんて許さない!結婚したら、縁を切るって言うんだ。
…ものすごいプレッシャー。
だって、今は良くても離婚したくなったらどうなっちゃうの?
ルアはすごい悩むよね。もし自分たちに子供ができたとしても、その子は?ルアの親もエルフなんてやめておきなさいというスタンスだし…何もかもが上手くいかなくなってしまった時、自分たちは一体どうなってしまうんだろうっていう漠然とした不安があったはず。この葛藤がすごく胸にグッときた。最終的にハッピーエンドになってくれて良かった。
余談だけど、エルフの不死性について…ちょっと気になったんだけど、メモっておくね。
ルアが「不死性を失っちゃう!」と言っていたのは、「あなたは不死である」ということを証明できるものは何かって話なんだよね。それは同じく長生きできる「家族」または「家系」でしか証明できないんだ。だから、家を抜けるってことはもちろん証明ができなくなるので「不死性は失われる」。最初はそういうことかなと思ったんだけれど、どうやら違うようで。ガラの言葉「健康保険には入っているか?」というもの。家を抜けることが物理的に影響を及ぼすのかもしれないね。とりあえず、ベイリースとルアの子供はめちゃくちゃ美人だと思う。

ガラ & ハイド
人狼と吸血鬼のストーリー。この二人の会話は落ち着いていてすごく楽しかった。思うところはいろいろあるんだけど、とにかく二人とも種族故の問題を多く抱えていたんだ。ガラの見た目はすごく傷ついていて、ちょっとおっかないんだよね。最初は「戦争に行っていた」からなのかと思ったんだけど、そうじゃない。「時には、自分を傷つける」という言葉が全てだった。人狼故の傷跡だったんだね。医療事務として働いてるってのもすごいギャップ。こんな大柄で優しそうでかっこいい人が受付にいたら…用がなくても行きたくなっちゃう。満月の夜には狼に変身しちゃうんだけど「抗人狼薬」っていうものが世界にはあるんだってね。それ、ぜひリーマス・ルーピンに…。余談だけど、「ガラハッド」っていうカフェ、一番最初にレシピ覚えました。それくらい大切なカフェなので、みんなも覚えてね。
そしてハイド。モデルをやっているという長生き吸血鬼で、しかもヴィーガン。は?と思ったけども「生体血液」を飲まないってことなんだって。なるほど。この辺のストーリーを読んでいて、東京喰種を思い出してしまった。でもそんなんじゃなくて、印象は「どっかのハリウッド女優っぽい生活だね」という感じ。この二人、一見どんな接点もないように見えるけど、昔あることがあってから、仲良しになったんだよね。持ちつ持たれつの関係で。でもハイド的には、どこかの期間は「ガラのことが好き(恋人として)」という気持ちがあったんだと思う。特に言わなかっただろうし、今現在好きかどうかまでは判断できなかったけどね。ハイド的に言えば「若気の至り」だったのかも。でもさ…ハイドって結婚も離婚も経験してるキャラなんだけど、設定が本当に興奮しません?するよね?

アクア & マートル
この二人も可愛かったwwwペアとしては最も推せるグループです。アクアがだんだんと自信を持っていく姿と、そんなアクアにだんだんと押されていくマートル。可愛い。二人ともゲーム開発の仕事をしているということで仲良くなるんだけど、最初の頃と最後では全く雰囲気が異なっていて驚いた。特に、Tomodachiでのアイコン写真の変化が凄まじく…。これからどんな関係になっていくんだろうと一番気になるペアだった。アクアがなんでシアトルにきたのかについてのは、アクアの種族はポニョみたいな感じだろうと思ったから、確かにテクノロジーについてはあんまり進んでないのかもしれないし、都会に来ないと勉強できな分野だったのかも。奨学金で学校に行ったり、ビザを取ったり…留学の大変さが伝わってきた。マートルは会社の仕事が大変そうでゲーム業界の闇を見た気がする。あるよねこういう期間。そして、スキルがある人ほど休めないっていう。なんていうか、クリエイターって自分のスキルを売りにしていかないと食っていけない面があって。自分で抱え込む人が多いんだよね。ゲーム業界は特に。横に広いから。

レイチェル & ヘンドリー & ジョルジ
ジョルジ巡査はどこに含めたらいいのかいまいちはっきりしなかったんだけど、一番絡みがあったであろうこのグループに追加。歌手として頑張りたい娘レイチェルと、そんな娘が心配な父ヘンドリーのストーリー。これは、本当に大人と子供をよく表していて、泣いた。レイチェルの気持ち、ああそれは私も考えたことあるって思ったし、ヘンドリーの気持ちも今なら痛いほどよくわかる。それを代弁してくれるのがジョルジの存在。レイチェルには「パパが考えていること」を、ヘンドリーには「娘が考えていること」を。両方に諭しているんだよね。同じ父親として。ジョルジには娘が何人かいるけど、レイチェルは一人っ子だから、ヘンドリーがものすごく過保護になるのはしょうがないだろうし、その気持ちはジョルジには分からないんだと思う。でも、ヘンドリーはジョルジのアドバイスにもすごく素直で、娘といい関係を築きたいって常に思っていて…それを聞かないレイチェル…レイチェル…パパを見てあげて…と悲しくなるМика。正直、Микаには父親の記憶が全然ないんで、パパってどんな存在かわからないけど、親っていうのは常にこんな感じ。子供は「親なんて分からずや」だと思っているんだけど、実はそうじゃない。そうじゃないんだよ。「早く大人になりたい」?やめておけ。
そうそう。クリア後にギャラリーでコミックが読めるんだけど、レイチェルとヘンドリーのコミックめちゃくちゃ泣いた。МикаとМикаのお母さんと重なってしまって泣いた。いつも作ってくれないお弁当を、喧嘩した次の日のなぜか作ってくれていて、学校で食べた時にね。じわじわと泣きそうになったことがあった。いつもバイトで稼いだ金で昼も夜も食べてたんだけど、その日だけはなんか泣いた。…なんでだろね。それを思い出してしまった。

ニール
HSPのМикаにはめちゃくちゃつらいストーリーでした。
ニールの言動に何もかも同調しちゃって「あああああああwww」ってなってた。コミュ障つらい…。
ニールは地球にアベンジャーズを作るために宇宙からやってきた宇宙人なんだよね。だから、地球人のコミュニケーションの仕方も全然知らなくて、一番面白かったのは出会い系アプリでよくある、出てきたアカウントの写真が好きだったらいいねするとかいうので、「交配したい場合は右にスワイプ、交配したくない場合は左にスワイプ」とか言ってて(左右は覚えてないけど)勢いがすごい。ニールの言葉のセンスめちゃくちゃ好き。でも受け取る側の認識が痛いほどわかるから「ああああああんんんんんwwww」って毎回悶えていた。ちょっと隠し要素もあるキャラクターで、エンディングのニールはあれなんだと思う?ステータスの塊になっちゃってて、Микаびっくり。さらに主人公の秘密も明らかになってさらにびっくり。これのびっくりはぜひ、プレイしてから味わってほしいと思う。

さて、ストーリーについてはここまで。次は問題のエンドレスモード:チャレンジモードについてだ。

チャレンジモードについて

トロコンするためには絶対通らないといけない道。ここがちょっとめんどくさくてね。やったことある人はわかると思うんだけど、20超えたあたりから「お前何言ってんの?」っていうオーダーばっかりで頭おかしくなりそうだった。備忘録として書いておくけど、基本的に以下の要点を抑えて欲しい。
○要素があっていれば、レシピにないカフェでもOK。
はちみつ コーヒーとかでも全然OK。ただ、レシピをオーダーされたら必ず作らないとダメよ。
○素材オーダーの場合、順番に気を付ける。
「ココア ミルク ミント」と言われたら、その順番通りにいれること。
「しょうが ミント ココア」と言われたら、ココア、しょうが、ミントの順番で入れること。最後を先に入れて、最初が2番目、真ん中を3番目に入れる順番だね。
○〜感がゼロの場合、その要素をゼロにして、他はなんでもOK。
さっぱり感ゼロの場合は、エスプレッソ入れればいいよwただし難しくなってくるとゼロの指定プラス、甘みとかさっぱり感とか入ってくるので注意ね。
○強い〜感の場合、その要素を100%にする。
黒く塗りつぶせばOK。他の要素の指定も含まれてくるんだけど、合わせによって全部塗れない組み合わせがあるんで、その場合は妥協してOK。とにかく他の要素と結構な差があれば大丈夫かな。
○抑えた〜、〜が楽しめる、心地よい〜の場合、バランスよく入れるのが基本。
これが一番厄介。まず、「抑えた〜」は、全ての要素を含みつつ、指定の要素を他の要素より一番低く入れること。「〜が楽しめる」は、全ての要素を含みつつ、指定の要素を一番多く入れること。「心地よい〜」は、もう正直分からん。
というか、これらの指定は曖昧すぎて現状理解できてないです。
この発見した法則に従っても不正解になることもあるから、万能ではない。しかもこれ全部合わさってオーダーしてくる鬼畜もいるから、これ結構やばい。
とりあえず分からないものがあれば、とにかく失敗していいから。数打ちゃ当たる。
ついでに別のトロフィーの話もしておくね。
○ラテアート1時間
これは本編のどっかでラテ作って放置でOK。1時間経過後にラテアート終了すると獲得できる。
○捨てる
これはフリーモードはカウントされてないかも疑惑。念のため本編で捨てまくった方がいい。

以上。ぜひみんなもトロフィーをコンプリートして欲しい。てか、PS4以外でそういう機能あるのかな?なかったらシカトしてね。

最後に…開発者への「Thank you」を込めて

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ドット絵の良さ。BGMの良さ。
3D、フルボイスが当たり前になってきたこのご時世で、こんなに満足度が高いゲームを見つけることができて本当によかった。セリフのタイプ音だって、キャラにあった音域をつけてくれているし、声がなくても「喋っている」と思える。そういう気配りが素晴らしいよね。ギャラリーもすごく楽しく見せていただいたし、トロフィーのアイコンだって全部可愛いし。インディーゲームならではのクオリティだなと感じた。いい意味でだよ。これもどうかと思うんだけど、大きなタイトルになればなるほど、「遊び」とか「過激な」モノって入れられなくなるんだよね。コーヒートークが小さいタイトルだとは思っていないけど、この規模で、これだけのユーザーに絞って開発してくれたのはすごくありがたくて、愛を感じたよ。なんていうか、きっと一時を過ぎれば忘れ去られていくタイトルの一つにはなるんだろうけど、遊べたことにすごく感謝してるし、今後ふとどこかで思い出す機会もあるんじゃないかな。

プレイ時間はそんなに多くないんだけど、その割にはすごく心に残るゲーム。
素敵なチルアウトをありがとう!

で、みなさんクレジットカードの準備はよろしいか???

Nintendo Switch
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000023005
PlayStation 4
https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP0211-CUSA16315_00-CHOR00000000006D
XBOX LIVE
https://www.microsoft.com/ja-jp/p/コーヒートーク/9n17cm38wnn8?activetab=pivot:overviewtab
STEAM
https://store.steampowered.com/app/914800/Coffee_Talk/

プラットフォームはたくさんあるから、好きなものを選んでね。
それでは良いコーヒータイムを!

ノブレス・オブリージュ