60歳で普通二輪免許取得①

運転免許は持っていなかった


大学時代、借りていた寮(学生向けアパート)がバイク乗りの巣窟だったことと、そのアパートが山の上にあったことから必然的に原付き免許を取得してミッションのバイクに数年間乗っていました。そういう意味では全く運転免許を持っていなかったわけではありません。
当時乗っていたのはRD50という確かヤマハの原付き。先輩に勧められるままに中古を買いました。原付きなのにかなりスピードが出て今思えば原付きらしからぬ運転をしていたと思います。
自然、中型免許を取ろうかと思っていた矢先、同じアパートの先輩がバイク事故で死亡するという大きな事件がありました。
最初にバイクの後ろに乗せてくれた先輩で、ものすごく運転が上手く、六甲山のヘアピンを凄いスピードで回るなと思い、ひょいとメータを見たら130だったのを覚えています。ついでに言うと男前で性格も温厚、とても優しい先輩でした。
そんな運転が上手い先輩でしたが死亡事故の時に乗っていたのは原付き、軽トラが左折するときに巻き込まれ、不運にも頭から落ちた先が電柱と地面の間でした。
その以来、なんか中型免許取得の意思が萎み、乗っていた原付きのエンジンが焼付き壊れると新しいものを買うこともなく、大学時代最後の年(留年したので5年目)は急な坂を歩いて学校や街と行き来してました。

普通の自動車免許は2度ほど取得する機会がありました。1回目は親が自動車免許をとりなさいとお金を送ってくれた時。このときは送ってくれたお金は飲み代に消えました。私は他にもありますがつくづく親不孝ものです。
2度目は結婚してから奥さんがどうしても取って欲しいと教習所を申込みまでしたとき。このときは入社早々で仕事に追われ全く時間が作れずそのままお金をどぶに捨てることになってしまいました。今でも奥さんにはぼろくそに言われます。
その後仕事も家も都会だったこともあり、結局免許なし、車無しでいつの間にか60歳を迎えることに。

還暦を迎えるにあたり

50歳のときにゴルフを始めました。
ゴルフなんてスポーツじゃないだろとずっとバカにしてましたが、仕事先の不動産会社の人に強く勧められ始めました。
年取ってからなのと性格的にはあまり向いてないせいか未だに百獣の王と呼ばれるへたっぴですが、100をぎりぎりきれる時もあり、ある意味嵌っています。
ゴルフしているというと付き合いも広がり、また深くなることを実感します。なんせほぼ一日一緒に、泊まりの場合はずーっと一緒にいるのと、ゴルフは実に性格が出るスポーツだから深い付き合いにならざるおえません。世界のトップの人たちがゴルフをするのもよくわかりました。

さて、60歳還暦をそろそろ迎えるというときに考えました。身体の衰えも感じ始め、あと5年、せいぜい10年が活動的に人生を楽しめる限界かもしれないと。
50歳でゴルフを始めたのだから60歳でもなにかを始めようといろいろと考えました。料理教室?ウイスキー検定?などなどものすごく悩みました。蕎麦打ちだけはしたくない、せっかくだから免許、最も役に立たなくて、でも楽しいものと考えたときに、若いときにやり残してなんとなく燻っていたバイクへの想いがふつふつと湧き上がってきました。

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