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二十五、二十一感想

ヒドと娘のやりとりで始まる現代のシーンがコロナ禍を反映していてびっくりした。コロナ禍が反映されたドラマは私が知っている中では初めてだった。


ヒドとユリムの好きだけど仲良くない関係性の描写が、女の子同士であるのよかった。そういうのは付き合いたての男女、みたいな設定でしかみたことなかったから。
イジンがヒドに「僕たちの関係は『虹』じゃない」というところはちょっと悲しかった。既存の恋愛関係とは違う関係をもう少し見ていたかった気持ちはある。2人にしかない関係が「恋」に回収されちゃった感…。でも、年下の女の子に「憧れ」の目線を向けていたのはやっぱり素敵だった。

紫雨林のアルバムに収録されている「스물다섯, 스물하나」の後の曲が「무지개(虹)」だったので、関係あったりするのかな〜とぼんやり思った。

二人が25歳、21歳だった時間は多分過去の青春として描かれていたのが私には少し寂しかった。特にラストシーンで、アメリカから帰国したイジンが会社のパソコンにログインできず、秘密の質問の「初恋の相手」に「ナヒド」と入力してログインできるシーンは象徴的だったと思う。過去の思いに区切りをつけて、新たな生活へ進んでいく様子を表しているように感じて、青春って本当に終わるのかな、若い頃だけが青春なのかな、と寂しくなる。でも、そう思うのは私が若い証拠のような気もする。私自身が青春や若者としての生活を過去のものとして考えていたら、そうは思わないだろうから。

キムテリがずっとキラキラしてて眩しかった。ナムジュヒョクみたいな顔の主人公、80年代少女漫画にいる。絶対いる。(80年代の少女漫画を読んだことないけど…)(ないんだ…)

思い入れが強いドラマだっただけに、「私はこうは思わない…!!」みたいな部分もあったけれど、大好きなドラマだった。人と人の関係性は絶えず変化するけれど、そのあり方に正解もゴールもなくて、誠実に向き合う限りどの瞬間も尊いのだと思う。

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