#5_『悲鳴の裏に隠されていること』
最寄り駅から新宿までは電車で20分。少し早めに着くように久しぶりの電車に乗り込む。混み具合はまぁまぁと言ったところ。私はドア横に立ち、進行方向を向いて寄りかかる。
視界には、じいさんばあさん、社会人、大学生、制服姿の学生たちも見える。高校生がこの時間に電車に乗っているということは、遅刻かな?それぐらい大したことない。私だって3限目に登校なんて数え切れないほどしてきた。
私の視界に入っている女子高生は髪の色がとても派手。節約したのか、セルフブリーチで明るくしたようだ。自分