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自鳴琴の音に

胸の内に去来するものは
声にならない声

とまどうような
うれしいような
…かなしいような

そんな表情で

背を向け合っていた
そのことこそが
未練そのものに化するなどと
誰が
知っていたのか

風の音
雨の音

なにものか
遙か遠くで軋む音

これは
追憶のオルゴールだ

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