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【トレキャOBOG訪問 vol.9】客観性を持ったコミュニケーション設計を。 マーケター / 塩谷 旬さん

こんにちは!
女性マーケティング集団【Trend Catch Project(トレキャ)グループ】のゆっか、とうこです🐈🐾

社会で活躍されている人生の先輩方にOBOG訪問をして、学生に向けて発信する「トレキャOBOG訪問」!👏

第9弾は、株式会社パルコの塩谷旬さんにお話を伺いました!✨

▼1分で分かる!トレキャメンバー作成のグラレコ

塩谷さんグラレコ

トレキャ関西メンバーのやすほが作成。

塩谷 旬さん プロフィール

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2001年SI企業入社。転職後、エンタメ系・人材系などのWebサイト企画・制作・運営、大手食品メーカーの通販部門・SNS運用担当を経て、2013年に日本ケンタッキー・フライド・チキン入社。DIGITAL・CRM推進担当として、公式アプリ・メルマガ・SNSなどのCRM基盤構築やデジタルメディア戦略策定・運用全般の統括を担当。2018年3月、KFC初のロイヤリティプログラム「KFCマイレージプログラム」をローンチ。
2019年4月からパルコに入社し、CRM推進部にて顧客コミュニケーション設計・運用業務に従事する傍ら、副業で企業のデジタルマーケティング・CRM業務の運用支援を行っている。

マーケティングで、サービスや商品の魅力をお客様に伝えたい

ー 塩谷さんは、これまで数々の会社を経験されていますね。現在のマーケティング職に至った経緯を教えてください。

2社目のベンチャー企業で働いていた時に、新規でWebサービスの立ち上げに携わったのがきっかけですね。それから、かれこれ16~17年くらいはマーケティングに関わっていますね。

20代のうちは、色々な業界や仕事を経験したくて複数の企業で働いていましたが、30代になって、ようやく!?落ち着いてきて、食品メーカーを経て、KFCに行きました。そこでは、SNSやアプリ改善など、既存顧客との関係性を築くための活動としてデジタルマーケティング全般を担当していました。

それから、次のステージとして1年前からパルコで働いています。

ー 大手とベンチャー、どちらの視点も併せ持ったマーケティング戦略が塩谷さんの強みであると感じます。
ご自身が学生時代に思い描いていた人生と現在に、ギャップはありますか?

もともと、広告やマーケティングの仕事に興味はあったのですが、全然違うところからスタートしまして…。

ただ、企業側の立場で、自社のサービスや商品の魅力をお客様に伝えていくという、マーケティングの肝になるところをやりたいというイメージは持っていました。20代の頃は正直ギャップだらけでしたが、今はギャップが無い状況に辿り着いたという実感はありますね。

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ー マーケターの塩谷さんから見て、マーケティングを学んでいるトレキャはどのような印象がありますか?

トレキャメンバーの方々にとっては、学生時代から企業のマーケティング活動に関われたり、自分のキャリアを考える機会に恵まれていること自体、とても貴重だと思います。

また企業にとっても、多くの商材がターゲットとしている属性の方々のリアリティのある声を聞けたり、提案を受けたりできることは、コミュニケーションを考える上でもよい繋ぎ役になっていると思います。

今回、取材をお受けして、記事で見るよりもさらにトレキャの熱量が伝わってきました。私は学生時代に、そんなに「マーケティングの仕事がしたい!」という明確な意思を持っていなかったので、既に皆さんがそういう意思を持って、色々なことにチャレンジしていることは素晴らしいことだと思います。

あらゆる経験が知恵となり、マーケティングスキルに繋がる

ー お話を聞いていて、お客様とのコミュニケーションに重きを置いている印象を受けました。塩谷さんが仕事をするうえで、大切にしていることはありますか?

複数の会社での経験があるからかもしれないのですが、自分の携わっているサービスや商品に、愛着は持っても執着はしないことが大切だと思っています。

例えば、商品を開発した人・商品の宣伝を担当する人にとっては、その商品に良い所が詰まっているからこそ、愛着が湧くものです。一方で、執着しすぎるとお客様との過剰なコミュニケーションが発生してしまいます。

自分が消費者側に立って、心地良いか、しつこくないか、伝えたいことが端的に伝わるかを意識する。常に客観性を失わず、情報を受け取る側の気持ちを推し量って企画やメッセージを考えるようにしています。

ー 塩谷さんは、様々な企業での経験がありますが、困難なときや辛い状況の際、どうやって乗り越えてきましたか?

学生時代は、考え込んだり、独りで抱えてしまうことが多かったですね。ただ、社会人になって、「何とかなるよ。」と常に言ってくれた先輩に出会いました。その時に、確かに何もしないと「何とかならない」けど、自分なりに最善を尽くしたなら、「何とかなる」「状況は好転する」と言い聞かせることが大切だと気づいたんです。自分に自信を持つということですよね。それで、今まで何とかなってきました(笑)。

ー まさに「人事を尽くして天命を待つ」ですね!
塩谷さんが若手のビジネスマンを見ていて、成長スピードが速いと感じる人の特徴はありますか?

「資料の作り方がうまい」人ですね。

これはぜひ意識してほしいポイントなのですが、資料作りもコミュニケーション。相手によって、どのようなメッセージを、どのようなビジュアルで伝えるかを考えなければいけません。同僚・課長・部長・役員などターゲットによって言葉遣いや強調ポイントも違いますよね。わかりやすく伝える、客観性を失わないという、コミュニケーションの基本的な考え方にも通ずると思います。

ー コミュニケーションの対象によって、資料にも違いが現れますね。
マーケティング職を志望している学生に、アドバイスはありますか?

頭でっかちにならないことが大切かなっと思います。

マーケティングをやろう!と思うと、まず知識を得ようとする人が多いのですが、実際には知恵を絞り出す仕事の方が多いんです。インプットが知識なら、知恵がアウトプット。むやみやたらに詰め込むよりも、知恵として絞り出す経験をたくさんするといいと思います。

知恵は経験によって磨かれます。あらゆる経験が、きっと将来の「マーケティングスキル」に役立つと思いますよ。

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時代は「就社」ではなく「就職」へ

ー デジタル領域での幅広いマーケティングを行われている塩谷さんですが、今後もマーケティングの分野で仕事に携わる予定ですか?

マーケティングという業務領域はとても広いですし、私自身、まだまだ修行中だと思っていますので、どのような形であれ、この先もずっとマーケティングの仕事に関わっていきたいですね。

ー 最後に、この記事を読んでいる学生にメッセージをお願いします!

私は何度も転職を経験していますが、ここ数年で特に働き方が変わってきていると感じます。これからはますます「就社」ではなく「就職」になっていくと思います。

ただ、学生時代から自分に適した「職」が見つかる人は多くはないですし、適した「職」だと思っていても、実際に働いてみて、はたまた働いて年数を経てから「適職」が見つかることもあります。

人生は一度きりですので、後悔のないように。これから選択を迫られる場面も多々あると思いますが、自分を信じて、楽しんで突き進んでください!

まとめ

塩谷さんスクショ

塩谷さんと一緒に、トレキャポーズ!🐈🐾

消費者に寄り添ったコミュニケーション設計をされている塩谷さん。様々な企業での経験が、デジタルを用いたマーケティング領域での活躍に繋がっているのですね。

「メーカーの仕事、マーケティング職に興味がある」という学生のみなさんにとっても、参考になる点が多かったのではないでしょうか👀✨

塩谷さん、トレキャOBOG訪問へのご協力、ありがとうございました!🐈🐾

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