あれ、いつのまに。
たまにさ、あれ、いつのまに大人になったのかな。
いやそもそも、おとなってなんだっけ。
という遠い気持ちになることがあります。
まさに今がそれで。
納めた仕事の請求書を送ってくれと言われて、
エクセルを開いて請求書を起こしたりする。
ごく当たり前の作業。何度も繰り返している作業。
だけど改めて今、ああ、こうやって、人様のお役に立って、私の口座にお金を振り込んでくださいとお願いできる立場になっているという動かぬ証拠を前にしてもなお、「え?ほんとに?」と、疑いたくなるような気持ちがある。こうやって生きてきたし、これからもこうやって生きていけるのか。そうなのか。本当なのか。
請求書を起こすだなんて、なんだかおとなみたいなことをしている。わたしはわたしでしかなくて、そのわたしが、世間一般のわたし以外の多くの人がそうしているように、お金を稼いでいる。一丁前に。なんて不思議なんだろう。
おとなみたいな感じ。でも本当におとなになっているのかは疑わしい。だってそもそも、おとながなにかなんてちゃんとは習っていないし、それを目指してきたつもりもないし、ただなんとなく必死で、一生懸命生きてきたら、今日わたしはおとなみたいな行動をとっている。
ただそれだけのこと。
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