思考の型を間違えて怪談話を失敗したエピソード

私は友達と一緒に音声配信アプリで配信をやっている。話すのが苦手なのに。本当はこんなふうに書く方が100倍マシなのだ。

なぜ普段なら絶対にやらないそんなことをやっているかというと、「面白い友達の話をさまざまな人に聞いてもらいたい、友達のことを知ってもらいたいから」。

話すのが上手くない私が入って足を引っ張ってしまうよりも友達がセルフでやったら1番いいのだとは思うが、人にはいろいろ得手不得手というものがある。

機材の関係や、スケジュールを守ることや継続が苦手だったりとかで、互いに得手不得手をフォローし合う人間がいた方がいいのだ。

だから、話すのは苦手な代わりにそういった「コツコツ努力」という地味なことが得意な私がその役割を果たしている。

案の定、話の下手な私は、先日大失敗したw

怪談話を失敗したのだ。

【公開処刑:失敗怪談回】
https://stand.fm/episodes/64d8b17f4acd06e01fa192b1

私は一見「考えるより行動!」というような人間に見えているらしいのだが、その姿は生きていく過程で身につけた処世術による仮の姿であり、実は思考の世界の住人である。本当はとても頭でっかちなのだ。

この失敗について興味を持った私は、その真因を思考することにした。

真因:バックキャスティング思考の癖がつきすぎている

こんなふうに結論から述べてしまう癖がつきまくっているのだ。

バックキャスティングは、未来の目標をまず起点に置き、逆算して解決策を考える思考。

10年や20年以上の中長期的な未来のビジョンを描き、達成へと向かうための手立てやルートを考える思考の方法だ。

【バックキャスティングでの話の流れ】
結論→根拠や論拠、経緯など他のこと
目指す目的や目標→そのために何するかなど叶えるためのこと
未来のこと→現在や過去のこと

話す順番的にこれらは、バックキャスティング思考によるものである。

マネジメントのやりすぎ、コンサルティングのやりすぎ、逆算思考のやりすぎ、「商品開発」という、現在まだ無い物の開発をするという会社の業態がバックキャスティング向きということが災いしている。

それと私自身が16タイプ診断でも「INTJ(建築家)」や、「INTP(論理学者)」などを出す性格のため、かなりの未来志向で長期ビジョン型の思考になりがちなのである。

バックキャスティング思考で向いている話の展開を例に書こう。

2040年、人類は火星に移住していた——。
(人が火星に住んでいる画像、幸せそう。)
このように理想郷を火星に築くことができたのは時を遡ること10年前、2030年に◯◯社が人が火星の環境下でも容易に呼吸ができる装置を開発したからである。

このようにまだ訪れてない未来の話を仮定しつつ、過去へ過去へ話を遡る手法はバックキャスティング思考による話の構成である。

では、怪談はどうなのか?

結論:怪談は逆で、フォアキャスティング思考が適している

フォアキャスティング思考とは、いわゆる「積み上げ方式」の思考だ。

フォアキャスティングはバックキャスティングとは真逆の思考法。

現在を起点として未来を予測する方式を採る。

現在と過去のデータや経験則に重点を置き、現状を踏まえた上で実現可能な施策を講じることで目標を達成する考え方である。短期的な目標の実現や課題解決に適した思考法と言われている。

聴く人の経験則から生み出される想像を掻き立て、だんだん怖いムードを盛り上げていき、オチで怖い瞬間の出来事を怖さたっぷりに語るのが怪談の成功だ。

怪談の失敗は、苦手なフォアキャスティング思考を今度から鍛えてみようかな?と思うような出来事だった。

みなさんも思考法の選択の失敗にはお気をつけください!私のようになっちゃいますよ…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?