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出来た〜

父の転勤で一年間社宅の団地に居た。
まだ幼稚園児だった私は、
頭の中が好奇心のワンダーランドでキョロキョロ
していた。

頼み込んで貰った5円を握って駄菓子さんに行く
と名前も知らない子達が集まっているから
小さな楽しみだった。
5円を如何に生かすか...真剣なミッションなんだ。
今思うとあの時の数字に向き合う姿勢があれば
数学博士になっていただろう。

まずは、皆と遊べる物を一つ買う。
次に長持ちするお菓子を買う。後はお腹の虫を収める為のお菓子を買う。

ピッタリ5円にするか...2円残すか...これがまた楽しい時間。早くしないと遊ぶ時間が短くなる。

長い紐の先に飴が付いているお菓子が便利だった。何故ならば、紐が少々邪魔ではあるが遊びやすい。
メンコに駒回しに夢中だった。
駒回しは苦戦したが、メンコ返しはなかなかの腕前で大きな男の子に勝利した日を忘れ無い。

決して長い時間では無かったけれど学んだ事は全て人生の肥やしとなり今も力となっている。

あの日。あの時。
共に遊んだ名前も知れ無い友人達。
出来た〜っと喜び合った日をありがとう。
進化の時代の今日を同じ空の下で共に生きようぞ。 皆々、元気でと祈る。


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