妄想ニンジャ年表〜暗黒時代以前から現代まで〜
wikiにニンジャスレイヤーの年表が存在するが、当然ながら本編で明言されてることしか載ってないのでその隙間を埋めて見たいと思う。
そんなことが可能なのか?と思われるだろうが、ニンジャスレイヤーが引用している作品、陰謀論などを参考にすることである程度その想像がつくのである。(と、信じたい)
1.カツ・ワンソー誕生以前(〜B.C.2300)
かつてこの世界に、ニンジャはカツ・ワンソーしかいなかった。彼は全ニンジャの祖であり、ニンジャにとってのニンジャ存在、すなわちヌンジャであった。
ニンジャ神話はカツ・ワンソー誕生から始まるが、カツ・ワンソーは『ニンジャ神話によるとデウカリオンの大洪水と同時期に生まれたとも。』とされているので、ノアの洪水と同一のものとすると、おおよそ紀元前2300年に生まれたものと考えられる。しかし、それだとニンジャの化石なるものが存在したりするのと矛盾する。
……シトカの某所、巨大な闇の中で、シンウインターの傍らから、鸚鵡を連れたニンジャが去った。男装のウキヨ二人は無言。シンウインターはソファーに深くもたれ、リモコンを操作した。コメディ番組を映すモニタのさらに奥の闇の中、微かに見えるのは、化石化した数百メートルのニンジャの死体だった。
これについては、書籍版のギルティ・オブ・ビーイング・ニンジャで、ユカノがカツ・ワンソー以前にニンジャが存在し、それらが一度抹消されたことを示唆している。
そして丁度これに対応するようなSF作品として、星を継ぐものおよびラヴクラフトのクトゥルフ神話が存在する。
いずれも現生人類以前に地球に知的生命が存在し、何らかの理由で滅びたが、その痕跡が未だ存在する、という内容である。
それらがどのようにして生まれたのかについては、2001年宇宙の旅を参照すれば想像がつく。
何せアンドロイドに知性を与える『月の石』なるものが存在するのだ。これは明らかに2001年宇宙の旅に登場するモノリスを模したものであり、それに類する何かが地球に飛来、カツ・ワンソーおよびそれ以前のニンジャに力を与えたのだろう。
ともかくそれらは一度カツ・ワンソーによって滅びた。そこから本編で語られるニンジャ神話が始まるわけだが、それらが消滅してしまったかと言うとそうではない。
おそらくイチロー老人が接触した『ナラク』はこれらと関連すると思われるからだ。
存在すら抹消された存在がカツ・ワンソーに対し深く怒りを抱くのは当然であるし、そもそも世界リセットによる存在の抹消というのはアマクダリ・セクトが目指していたことでもある。
アマクダリが目指していたことはおそらく一度実行されたのだ。もしかしたらこういったリセットは複数回あったかもしれない。
そしてニンジャ化石やアクマ・ニンジャといった非ホモ・サピエンスニンジャはこういった世界リセットの犠牲者ではないかとも考えられるのである。
(あとヨロシサンがクトゥルフっぽいのもあってこの辺関係しそうな予感)
2.暗黒時代からバトル・オブ・ムーホン(B.C.2300〜B.C.1500)
ここで参照すべき作品は当然ながら(?)トールキンの指輪物語およびシルマリルの物語である。
世界が二陣営に分かれて大戦争を行なったというのはギリシャ神話のギガントマキア、北欧神話のラグナロクなど様々だが、創作としてはトールキンの中つ国での怒りの戦いおよび最後の同盟にエッセンスが集約されている。
そこでは世界が善神であるヴァラール側と、悪神のモルゴス、サウロン側に分かれて戦い、ベレリアンドといった大陸が水没するほどの規模であったと記されている。
おそらくはこれもカツ・ワンソーが弟子たちを「失敗作」と見て世界をリセットしようとした結果なのではないかと考えられるのだが、ハトリ・ニンジャらはそれを打倒した。
東軍、西軍という区分は単に関ヶ原の合戦を模したものではなく、西洋の一神教的価値観、東洋の多神教的価値観の対立だったのではないかとも考えられるが、その辺を追求すると長くなるので割愛する。
ハガネ・ニンジャがカツ・ワンソーを打倒するものの、その後豹変し、師父たるハトリを殺害、妖刀ベッピンに魅せられるようになってしまったのは指輪物語におけるイシルドゥアと力の指輪を彷彿とさせる。
当然その(間接的な)子孫たるカタクラ・フジオはアラゴルンに相当するわけで、折れたる剣を治す羽目になるのも自然な流れである。
3.平安時代から江戸時代〜バトル・フォー・セキバハラ(B.C.1500〜A.D.1600)
ここで引用すべきは指輪物語の本編と、山田風太郎の魔界転生である。
神話のごとき華々しい合戦はもはや遠く、力の失せた半神と人間との戦いがこれらで描かれている。
戦いから遠ざかっていたリアルニンジャは力を落とし、エド・トクガワや武田信玄、マツオ・バショー、ヤギュー・ウォンジといったモータルの前に敗れた。
柳生とニンジャと言ったら山田風太郎であり(これはもはや常識!)
天草四郎=フジミ・ニンジャがINWでゾンビーを生成したりしてるのを見ても忍殺世界でも実際魔界転生が正史なのだろう。
それに加えてドラゴン・ニンジャが玻璃瓶めいたマジックアイテムをモータルに渡したり、フジサンの火口に指輪を投げ込んだりそんななんかがきっとあったのだろう。
4.江戸時代〜近代(A.D.1600〜)
この頃になると歴史の表舞台からはニンジャは消え失せ、妖怪や仙人としてのみ現れることになる。
これまた山田風太郎作品や、山口貴由センセイの衛府の七忍を参照すべし。今月武蔵がヤバいことになってたね。
5.近現代〜2000年
この頃になると陰謀論としてニンジャが社会に暗躍することになる。
JFK暗殺の裏にニンジャがいたとか、そういうアレである。
ここで注目すべきはアポロ計画である。
しかも月着陸はフェイクだという方ではなく、月の裏側に異星人の遺跡があったという方である。
これは冒頭の星を継ぐものにも繋がっていて、アマクダリ・セクト及びメガトリイ社が超技術を持つに至った理由にも繋がる。
恐らく月の裏側でニンジャオーパーツを発見した鷲の一族はそれを独占、メガトリイ社としてナノカラテエンジンといった超技術を開発したのだ。
実際似たようなことを星を継ぐもので行なってる奴らがいた。
6.未来へ…
ここからニンジャスレイヤー本編になるわけだが、ニンジャソウルディセンションというのはこうした歴史の再生産、輪廻であるとも考えられる。
特に四部では様々な場所で様々な周期でのサイクルが存在しており、こういったように統一時系列で物事を語っていくのが難しくなっていくかもしれない。
スシッ!スシヲ、クダサイ!