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予定通りにいくことが想定外なのだ

私は工事現場の監督をしている
朝礼でその日の作業に対する危険のポイントを確認し合うのだが、
わざと言い間違った風を装って伝えたいことを印象付ける
という高等テクニックを使うことがある。

というのはウソで自分で口にした言葉にしっくり来ていないだけだったり
単純に言い間違えているだけなのだが、つい先日
片交(いわゆる片側交互通行)の規制をして道路上で行う作業があるときに

「やむを得ず道路を渡る際は、最小限の回数にすることと、万が一物を落としたりすると事故に繋がる可能性があるので、
"小走りになるようなタイミングで渡ることのないように"お願いします。」

この時、言い終えた瞬間、自分の中で
"小走りに~"という部分に引っ掛かったのだが
思いのほかすんなり受け入れられた空気になり
その場にいた作業員がうなずいたように感じ、
なぜか「しまった!すんなり言えてしまった..」
という謎の感情に包まれた。

この仕事を続けていると異常な感覚が身に付くことがあるのだが、
この時はまさにこんな状態であった。

予定通りにいくことが想定外なのだ

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