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【クラウドファンディング入門編#8】 クラウドファンディングのトラブル

はじめに

夢を形にするための画期的な手段として注目を集めるクラウドファンディングですが、その裏側には、思わぬ落とし穴が潜んでいる可能性もあります。今回は、クラウドファンディングにおけるトラブルの実態を深く掘り下げ、具体的な事例や対策、そして支援者・実行者双方の視点から、安全かつ健全なクラウドファンディングのあり方を探ります。

1.悪意の影:詐欺の実態と巧妙化する手口

クラウドファンディングの普及に伴い、残念ながら詐欺事件も増加傾向にあります。その手口は巧妙化しており、一見すると魅力的なプロジェクトの裏に悪意が潜んでいることも。

事例1:実在しない製品の開発プロジェクト

最新のテクノロジーを駆使した革新的な製品の開発を謳い、多額の資金を集めたプロジェクト。しかし、プロジェクト終了後も製品は一向に完成せず、実行者は雲隠れ。後に、プロジェクトで提示された技術は実現不可能だったことが判明。

事例2:災害支援を装った募金詐欺

大規模な自然災害が発生した直後、被災者支援を名目に寄付を募るプロジェクトが登場。しかし、集まった資金は被災地には届かず、実行者の懐へ。善意を悪用した卑劣な詐欺として、大きな批判を浴びました。

これらの事例からわかるように、詐欺プロジェクトは、最新のトレンドや社会情勢を巧みに利用し、支援者の共感を得ようとする傾向があります。

詐欺から身を守るための対策

実行者の情報を徹底的に調べる: 実行者の経歴や実績、過去のプロジェクトなどを詳しく調べ、信頼できる人物かどうかを判断する。
プロジェクトの内容を精査する: プロジェクトの計画や目標が具体的かつ現実的かどうか、専門家の意見も参考にしながら慎重に検討する。
不審な点があれば質問する: 疑問点があれば、実行者に直接質問し、納得のいく回答が得られるまで支援を控える。
複数の情報源を比較する: クラウドファンディングプラットフォームの情報だけでなく、SNSやニュースサイトなど、様々な情報源を比較検討する。

2. 期待と現実のギャップ:返金トラブルの要因と解決策

プロジェクトが予定通りに進まなかったり、リターンが届かなかったりといった返金トラブルも、クラウドファンディングにおける悩ましい問題の一つです。

事例:目標金額達成後のプロジェクト頓挫

目標金額を達成し、製品開発を進めていたプロジェクト。しかし、開発の遅延や資金不足により、プロジェクトが頓挫。支援者への返金も滞り、大きな不信感を招きました。

返金トラブルを回避するための対策

リスクを理解した上で支援する: クラウドファンディングは投資の一種であり、プロジェクトが必ず成功するとは限らないことを理解する。
返金ポリシーを事前に確認する: プロジェクトページに記載されている返金ポリシーを必ず確認し、返金の条件や手続きを把握しておく。
実行者とのコミュニケーションを大切にする: プロジェクトの進捗状況やリターンに関する疑問点があれば、実行者に積極的に質問し、密なコミュニケーションを心掛ける。
プラットフォームのサポート体制を確認する: 万が一トラブルが発生した場合に備え、プラットフォームのサポート体制や紛争解決の仕組みを確認しておく。

3. 炎上のリスク:プロジェクトの炎上事例と予防策

クラウドファンディングプロジェクトは、時に予期せぬ炎上を引き起こすことがあります。炎上は、プロジェクトの評判を著しく傷つけ、支援者の信頼を失うだけでなく、実行者自身にも大きなダメージを与える可能性があります。

事例:不適切な表現による炎上

あるプロジェクトのPR動画に、特定の人種や性別を差別するような表現が含まれていたことが発覚。SNS上で批判が殺到し、プロジェクトは中止に追い込まれました。

炎上を予防するための対策

倫理的な観点からプロジェクトを精査する: 社会通念や倫理観に反する内容のプロジェクトは避け、多様な価値観への配慮を心掛ける。
表現には細心の注意を払う: プロジェクトの説明文やPR動画など、あらゆる表現において、差別的・攻撃的な言葉や不適切な表現は避ける。
炎上時の対応マニュアルを作成する: 万が一炎上が起こった場合に備え、迅速かつ誠実な対応ができるよう、事前に対応マニュアルを作成しておく。
まとめ:安全なクラウドファンディングのために
クラウドファンディングは、夢を実現するための素晴らしいツールですが、その一方で、詐欺やトラブルのリスクも存在します。支援者・実行者双方が、これらのリスクを正しく認識し、適切な対策を講じることで、より安全で健全なクラウドファンディングの環境を築いていくことができます。

次回

連載第9回では、「クラウドファンディングの未来」と題し、今後の展望や課題、解決策について解説します。クラウドファンディングがどのように進化していくのか、ぜひご期待ください。

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