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こんにちは!エールラボえひめのディレクター、泉谷昇です。
2023年5月から毎月2回の配信をしてきたコラムも今号で最終号です。
これまでに「参考になった。」「面白かった。」などのメッセージをいただきました。
ありがとうございました。
 
そんな最終号のコラムは香港で書きました。
香港では「香港FILMART」と言う、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどから映画・映像制作会社、作品のセラー(売り手)、バイヤー(書い手)、撮影技術会社、そしてフィルム・コミッションなど750以上が集まるコンテンツマーケットに参加しました。
 
出展者、来場者はそれぞれに参加目的を持っています。
映画・映像制作会社なら作品のロケ地を探す、セラーなら手持ち作品を一つでも多く売る、バイヤーならヒット作を各地から掘りだす、撮影技術会社なら最新機材を撮影現場に売る、フィルム・コミッションなら海外から1本でも多くの撮影を自国へ誘致する。
 
ブースを訪れると、自社作品や自社商品の説明を手振り身振りで紹介してくれ、日本での撮影予定があれば、プロット(概要)を熱心に説明をしてくれる担当者たち。
お互いに初見で、かつ英語が流暢でなくとも、何となく通じ合えるのは、熱量かもしれません。
 
やりとりを繰り返す中で、思ったのは「アウェイ(飛び込む)」の大切さです。
「ギブ&テイク(≒施し&見返り)」な思考や行動が多い中で、アウェイでのPRは、したからといって実るとは限らず、失敗が続くかもしれません。
失敗が続けば自信をなくし凹むかもしれません。
 
でも“それがどうした?”ということです。
仮に10回のPRが失敗しても10回したという絶対値は“10”であり“0(ゼロ)”ではありません。経験値が10あがったとも言えます。
 
残念なのは1回の失敗で(あぁ、ダメだ・・・)と、思考も行動も諦めて止めてしまうこと。
先ほどの例で言えば、10回目がダメでも、11回目はうまくいくかもしれません。
アグレッシブな出展者、来場者と意見を交わすたびに刺激を受けて考えさせられました。
 
このままでも、何となく見渡せて、何となく出来そうで、何となくやり過ごして・・・。
“ぬるま湯”とも言える、自分が置かれている状況や意識に喝!が必要と思いました。
 
エールラボえひめでプロジェクトを立ち上げている方にも同じことが言えます。
「プロジェクトの多くは失敗する。」は定説で、私自身もそう教わり、身をもって実感しています。
 
仲間集めを一回してみた。資金調達に助成金の申請を一回してみた。研修や講座を一回受けてみた。PRを一度してみた・・・。
 
きっと一度はしたと思いますが、その一度で成果を実らせた人は少ないでしょう。だから諦めた・・・という人もいるはずです。
 
そんな時は、仲間集めをしたいなら、先ずは誰かの仲間に、落選の申請内容はブラッシュアップして違う助成金の申請に活用を、研修や講座で学んだ内容は振り返りして我が物に。
 
紆余曲折の中では失敗や凹みもあるでしょう。しかしブラッシュアップの機会を得たと思えば、より質の高い経験値になるはずです。
 
自分の手の届く範囲だけで実るコトもありますが、チャレンジングではありません。
せっかく、エールラボえひめで紡がれた機会です。
「ギブ&テイク(≒施し&見返り)」に関係なく、「アウェイ(飛び込む)」して、自身の成長に繋げてもらえたら、嬉しいです。
 
現在のエールラボえひめは3月31日で一区切りです。が【“新生”エールラボえひめ】が準備中です。
 
飛び込んで、自身を次のステージへ!
 
エールラボえひめディレクター
泉谷昇

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