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それでもきっと、だいじょうぶ。【メンバーシップ特典】

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あなたがちょっとだけ安心して、生きやすくなる、1000字程度の記事をまとめたメンバーシップ特典マガジンです。様々な文献や知見を元に、人生のヒントやメンタルケアに役立つ知識をお届け…
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2023年10月の記事一覧

自分の失敗をうまく許せますか。

私たちは失敗したとき、自分を責めます。 「どうしてあそこで、あんなことしちゃったんだろう!」 「あんなこと言わなければよかった」 なんて何度も考えて、ひたすら自分がどうしようもないやつに思える経験は誰でもあるのではないでしょうか。 ですが、いったん距離を置いて考えたとき、私たちの行動のすべてが自分の意志によるものでしょうか? 能力はざっくり50%が遺伝によって決まりますし、受けてきた教育や、これまでの経験が大きなファクターとなります。 (格差と学業成績―遺伝か環境か ht

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運動は天然のおくすり

 皆さん、運動はしていますか。メンタルの調子が悪いと感じたことはありませんか?  もし、そのような日々の課題に直面しているのであれば、特効薬があります。

なんとなく持っている夢が、かなわないとき。

 夢や目標を持っているのに、いつまでも叶わない、近づいていかないという経験があるでしょうか。  そういうとき、もしかしたら「あること」をやっていないのかもしれません。

大切な人がつらいとき、私たちにできること。

先日、数十メートル先の路上で、足の不自由な方が倒れてしまいました。近くにいた通行人が、「倒れた方を助けるか、助けないか」「手を差し伸べるか、そうしないか」に葛藤しながら、結局、恐る恐る手を差し出している様子を見ました。 助けたいという気持ちがあったとしても、どう助ければ良いのかわからない。かえって迷惑ではないか。そんなことを考えていると、結局見ているだけになってしまう。そういう方は多いのでしょう。 同じように、メンタルヘルスの問題に苦しむ方を前にすると、私たちはまず戸惑っ

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揺らぐ自己肯定感、4つのタイプ。

自己肯定感については前回、チェックしてみようという趣旨の記事を書きました。 その際には触れませんでしたが、自己肯定感には「安定」と「不安定」という尺度も存在します。 合わせると、 「自己肯定感が高く安定」 「自己肯定感が高く不安定」 「自己肯定感が低く安定」 「自己肯定感が低く不安定」 という4つのタイプが存在することになります。 今回は、それぞれどのような特徴を有しているのか書いてみることにします。皆さんや、皆さんの周りの人がどの状態に当てはまるか、考えながら読んで

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大切な人を失うこと、そして悲しみを癒すこと。

私たちは死別以外にも、別れを経験することがあります。それは長年の仕事かもしれませんし、友人、ペット、失恋など、様々な喪失を経験します。 私たちは離別に伴って、悲しみというには大きすぎる苦しみを覚えます。その耐えがたい苦しみは、時に私たちの感情を責めさいなみ、大きなストレスとなって、鬱や不安障害などを発症するきっかけになることすらあります。 この苦しみについて知るために、悲嘆のプロセスを調べてみても良いかと思います。何かを失った人が経ていく段階を、悲嘆(グリーフ)プロセスと

全か無かの二極思考から抜け出すために必要な考え方。

私たちは健全なメンタル状態でいるとき、思考のバランスを保つことができます。例えば、誰かが自分を無視したとしても、「聞こえなかったのかもしれない」「忙しいのかもしれない」とニュートラルに解釈します。 しかし、認知の歪みが生じると、「あいつは私を嫌っている」「あいつは敵だ」といった極端な思考に陥ることがあります。このような歪みは、特に落ち込んでいるときに生じやすく、心が闇に覆われると、脳は「私はダメで愛されない」という自己否定的な考えを補強するための証拠を探し始めます。

不安感を乗り越える方法2つ

 自分でも大げさだと思うような不安に駆られた経験があるでしょうか。  私は、夜、窓のほうに近づくたび、変質者がベランダに入り込んでいて、目が合ったらどうしよう……、ドアの鍵をかけ忘れていて、強盗と出くわしたらどうしよう……、また、この箱をどけたら下からGが出てきたらどうしよう……、という不安に駆られることがあります。  私たちは心身の危険を感じると、戦ったり、逃げたりと、いずれにせよ俊敏な反応ができるよう待ち構えます。それが不安の正体です。ですが、過剰な不安は心身に負担を

自己肯定感チェック

 前回に引き続き、自己肯定感について話そうと思います。  あなたは「私は自己肯定感が高い」と思っているかもしれないし、そうではないかもしれませんが、結局のところ、自己肯定感とはなんでしょうか。  字面だけをとってみると、「自分を肯定している感覚」です。自己受容感ということもできますし、自尊心と言い換えることもあります。  けれども「自己肯定感」が指し示す要素は意外と複雑です。自分を愛しているか……自分が愛されるに足ると思っているか……そもそも自分をどう認識しているのか…