【読書感想】魂の自由と引き換えにして得る永遠の孤独「アディ・ラルーの誰も知らない人生」
若い姿のまま、永遠に生きられるなら素敵だと思ったことはあるだろうか。
もしちょっとでもそう望んだことがあるのなら、「アディ・ラルーの誰も知らない人生」とお勧めしたい。
1691年にフランスで生まれたアディ・ラルーは望まぬ婚姻から逃れるため、神とも悪魔ともつかない存在に「自由になりたい」と願った。その願いは聞き届けられたが、思いもよらない形で叶ってしまう。
彼女は、
・23歳の肉体のまま不老
・不死だが苦痛は感じる
・会話はできるが、誰の記憶にも残らない
・自分のもの物