2023年中超リーグ展望など

昨年の予想まとめ

◆概要

4月中旬に開幕予定
チーム数は開幕直前の3月に昨季18チーム→16チームに変更。昨年18チームに拡大したばかりだったが、後述する財政難による解散チーム続出などを考慮したのかと。
中甲(2部相当)からの昇格は2チーム(南通支雲・青島)、本来3チームだったが

開幕までいろいろあった
多くのクラブが財政難で給与未払、遅延が発生。中国協会はリーグ参加の条件として、全ての未払・負債を解決することを条件とし、審査へてOKだったクラブのみ2023年リーグ参加OKとなった。
3/29の公表結果、
中超では広州城(旧広州富力)、昨年中超最下位で降格した河北FC、昨年中甲(2部)優勝し昇格予定だった昆山FCなどが参加NGになり、クラブ解散
昨季中超16位で降格した武漢長江、中甲→中乙(3部)降格の新疆などは早い段階でチーム解散を表明している。

ZZ on Twitter: "https://t.co/NVNNUixrgV 2020年以降の4年間で、中国リーグは1部~3部で既に42チームがリーグ脱退(大半はクラブ解散) やはり江蘇の初優勝→解散は世界のサッカー界でもなかなかない例じゃないか? 中乙は入替り激しすぎてわからない https://t.co/QxOAMOHBwE" / Twitter


直近4シーズン、1部~3部で42チームが解散。

◆レギュレーション

23年から完全にホーム&アウェー方式が復活。
20年新型コロナ勃発後は集中開催が続き、22年後半からホーム&アウェーを解禁も、各自治体の防疫政策などで大半のクラブがホーム開催できない状況であった。

◆専スタ

数少ない明るい話題は、中国開催予定だったアジアカップに向けて専用スタジアムが建設され、今季いくつかのチームが使用予定。
中国で専スタは少なかったので楽しみ

・成都蓉城 鳳凰山

2018年着工、21年完成。22年後半から成都のホームゲームで使用。最大5万人

China Sports Vision 2050 on Twitter: "37k spectators attended Chengdu Rongcheng's 3:0 win over Dalian in Chengdu Phoenix Mountain Stadium - the highest attendance in Chinese football league since 2019. The brand-new football-only stadium was one of the venues for the 2023 AFC Asian Cup. https://t.co/2lUMWsSmXX" / Twitter
いい雰囲気

・北京国安 北京工人体育場

元々1959年に建設された総合競技場で、04年アジアカップ決勝、北京五輪などを開催
20年から専スタに改修し、23年に完成。

・上海海港 浦東足球場

18年着工、20年竣工。最大3.7万人。アジアカップ決勝の会場になる予定だった。
竣工後コンサートや他のイベントで使用も公式戦使用はまだ。プレシーズンマッチで使用開始。

上海海港 on Twitter: "打卡“新家” NEW HOME🏟️ #上海海港 #ShanghaiPort https://t.co/B2phq8OeHr" / Twitter

・大連人 梭魚灣足球場 (後半戦からホームゲーム使用予定)

21年着工、22年末竣工。23年6月から稼働の見込み。収容6.3万人
港町大連&大連人のチームカラー水色、素晴らしい

・青島海牛 青島青春足球場

天津津門虎 泰達体育場

以前はホームで利用されていたが、2015年天津港爆発事件の影響で暫く使えず、補修工事経て約10年ぶりに今季後半戦から利用可能に

コロナ前唯一専スタ利用していた上海申花は、スポンサーの関係で専スタの虹口足球場でなく、今季は上海体育場を使用予定。(新スポンサーの久事集団が所有する施設)
19年まで宿敵・上海海港が使用していた総合競技場だが、回収され陸上トラックがつぶれ専スタみたいな感じになっている

◆力関係、順位予想

武漢三鎮 山東泰山 上海海港
——————(優勝候補の壁)—————————
北京国安 浙江 成都蓉城 河南
——————(優勝は厳しくともACL圏狙えそう)—————————
長春亜泰 上海申花 天津津門虎 梅州客家 
——————(中堅、上位は厳しいが降格もしなそう)—————————
大連 深圳 滄州雄獅 南通 青島
——————(昇格組と、戦力的に苦しそうなチーム)—————————

3強始め上位陣は、解散組や降格組から戦力吸い取り選手層を増した。
 王者武漢三鎮は昨年得点王マルコンが退団も、後釜にガーナ人FWヤクブ(Abdul-Aziz Yakubu)獲得。また降格した広州FCから主力級3人を獲得するなど中国人選手も拡充。とにかくマルコンの穴を埋められるか
 2位山東泰山は外国人選手5人を留用、中国人選手は即戦力級を8人補強し選手層を増した。懸念は外国人選手の高齢化、衰え見えてきたフェライニ(87年生まれ)モイゼス(88年生まれ)あたりがどこまで稼働できるか
 上海海港は昨季前半決定力不足やオスカル長期離脱が響き4位に留まったが、昨季後半復帰した武磊に加えオスカルがフル稼働予定。オーストリアリーグ得点ランク1位のFWピンク(Markus Pink)にも期待
 昨年昇格即3位&カップ戦2位の浙江は戦力・選手層的に3強にやや劣り、ACL参戦の負担もあり2年連続の躍進は厳しいと見る。
 北京国安は多くの中国人選手に加えベシクタシュから元ブラジル代表MFソウザ(Josef de Souza)ヘントからカメルーン代表DFンガドゥ=ンガジュイ(Michael Ngadeu-Ngadjui)ディナモザグレブから北マケドニア代表MFアデミ(ArijanAdemi)と精力的補強。低迷した昨季のリベンジに燃える。
 残留争い、昨年の広州・河北のような財政難で外人0のクラブはなく、戦力がより拮抗した印象。昇格組2チームに加え、開幕直前まで財政難で苦しみ戦力流出が相次いだ深圳、滄州、大連あたりが苦しむと予想。

◆外国人選手

移籍市場概況はこちらで↓

下記、Wikipedia英語版を参照


バブル期の生き残りはオスカル、フェライニくらいか。代表歴ないブラジル人、東欧やアフリカ諸国の選手が増えて、バブル前の2000年代以前に戻った感じ。等身大でいいんだ
因みに監督は16チーム中10人が外国人。リッピ!スコラーリ!カペッロ!みたいな大物はいなくなったけど、等身大でいいんだ

◆最後に

昨年同様、まずはリーグや各チームの安定運営を切に望む。極論どこが優勝とか、残留とかもはやどうでもいい。チーム存続すれば勝ち。無事開催され無事閉幕すればいいです。

2023年の日程↓


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