上海申花 歴代外国人列伝

広州恒大のNoteが意外にウケた?ので、調子に乗って中国のクラブチーム第二弾

(ver.1 2019/6/12,  ver.2 2019/7/29 )

どこを取り上げるか迷ったけど、上海申花にしました。理由は
・恒大より歴史が古い
・2010年代のバブル化以前から有名選手が来ていた
・ちょっとしたネタクラブで、選手の入れ替えも激しい

上海申花の概要については以下をご参照頂くとして、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E7%B7%91%E5%9C%B0%E7%94%B3%E8%8A%B1%E8%B6%B3%E7%90%83%E5%80%B6%E6%A5%BD%E9%83%A8
http://guojiadui.seesaa.net/article/456740074.html


歴史が長い&とっかえひっかえで在籍経験ある外国人選手はかなり多い、国際的知名度高い選手、活躍度高い選手、特に個人的に紹介したい選手を厳選。

*在籍年は申花でプレーした年度、他チームへのレンタルなどは除く。数字はリーグ戦限定の数字、ソースはWikipedia


■MFザハリロフ(Aleksandr Zakharikov 旧ソ連・ロシア 1994-95 )40試合2得点 評価A

莎沙」の愛称で親しまれた攻撃的MF、中国プロリーグ(甲A)創設当初に来た外国人第1号で1995年のリーグ優勝に貢献した草分け的存在。ゼニト時代には旧ソ連リーグ優勝も経験している。引退後もちょいちょい上海を訪れているようだが、「中国のサッカー環境は酷い」と回想している。

■GKゴチャ(Gocha Zhorzholiani 旧ソ連・グルジア 1995-96)  評価A
第1号のGK。「高佳」の愛称で、95年リーグ優勝にも正GKとして貢献した。引退後は代理人をやってるらしい。

■FWナフラトフ(Vladimir Nakhratov旧ソ連・ロシア 1994-95 )38試合17得点 評価B

ザハリロフらとやってきた外国人第1号。当時の監督徐根宝はロシアで外国人選びをしていたが強豪クラブの選手はとても買えず、2部リーグにいた彼らを獲得した。「瓦洛嘉」は1年目11ゴールを挙げリーグ最優秀外国人に選出されたが翌年は泣かず飛ばず、96年に広東宏運へ去った。

■GKクレイミョノフ (Valery Kleymyonov 旧ソ連・ロ歳 1997)17試合0得点 評価B

高佳の後釜としてまたもロシアからやってきたGK。下部リーグから安く連れてこられた他の同胞と異なり、旧ソ連代表歴もあるエリート。北京国安に1-9で敗れた伝説の一戦のGKでもあるが、彼の評価は悪くない。引退後はスパルタク・モスクワなどでGKコーチを務めているらしい。

■MFクリスチャン・ぺレス(Christian Perezフランス1995-96 )16試合2得点 評価A

163cmと小柄ながらEURO92出場するなどフランス代表22キャップの名手。引退前の1年半を過ごし、初めて成功した有名外国人選手とも言われる。

FWサウル・マルチネス(Saúl Martínez ホンジュラス 2002-05 )93試合38得点 評価S

日本の皆さんには大宮アルディージャで泣かず飛ばずだった&05年の日本5-4ホンジュラスで1得点したFWと言えばわかるだろうか。2002年香港で開催されたカールスバーグ杯でW杯控えたスロベニア相手に1試合4ゴールを挙げ、申花の網に引っ掛かり、03年リーグ得点王になるなど大活躍。大宮で失敗後上海聯城(このチームはその後申花と合併したので聯城時代の数字も申花でカウントすべきなのか?)、国内復帰へて07年に申花に1度復帰している。彼の功績から00年代は後述のエミル含め多くのホンジュラス人選手が中国に渡った。

FWルベン・ソサ(Rubén Sosa ウルグアイ 2002)13試合1得点 評価C

「ゴールの詩人」と呼ばれ、セリエA等で活躍。W杯やコパアメリカにも出場し、同時代のフランチェスコリらとウルグアイ代表を支えたレジェンドだが、キャリア晩年の申花ではほぼノーインパクト。この頃の申花の養老感たるや

■DFジュニオール・バイアーノ(Emil Martínez ブラジル 2001)5試合0得点 評価C

1998年W杯決勝に先発したセレソンのCBだが、申花ではデビュー戦で退場して以降外れに外れ、外れ外国人の代名詞にもなっている。

FWヨルグ・アルベルツ(Jörg Albertz ドイツ 2003-04)47試合13得点 評価S

HSV、レンジャーズなどでプレイしドイツ代表キャップ3を記録した司令塔は、申花加入後2003年リーグMVPに選出されるなど歴代でもトップクラスの助っ人に。

■FWデヤン・ぺトコビッチ(Dejan Petković 旧ユーゴスラビア・セルビア 2003-04)22試合7得点 評価B

東欧人ながら南米で長く活躍したことで知られるレフティ、アングラなようでレアルマドリード在籍経験あったり、幻のEURO92旧ユーゴスラビア代表メンバー(オシム監督、ストイコビッチらを擁したが内戦の制裁で直前に出場取消)だったり華々しいキャリア。A3で見たけど上手かった記憶がある

FWカルステン・ヤンカー(Carsten Jancker ドイツ 2006)7試合0得点 評価C

バブル化前に中国に来た中で屈指の実績を誇る強面ストライカー、アルベルツに続くクラブ史上2人目のドイツ人選手だが、半年在籍中に公式戦はACLの1得点のみとものの見事な期待外れに。改めてみるとやっぱ怖い

FWディエゴ・アロンソ(Diego Alonsoウルグアイ2007)13試合7得点 評価A
■FWフェルナンド・コレア(Fernando Correaウルグアイ2007)4試合0得点 評価C
■FWセルジオ・ブランコ(Sergio Blanco ウルグアイ 2007)18試合5得点 評価B

アロンソはアトレティコやバレンシア等、コレアはアトレティコマドリード、マジョルカ等で活躍。ブランコ含め3人ともウルグアイ代表歴ある実力者、このトリオは07年に同胞のヒメネス(Osvaldo Gimenez)が申花監督就任で一緒にきたが、彼が1年持たず退任すると一緒に去った。
2007年は申花が上海聯城と合併したり諸々混乱していた時期で、彼らはその犠牲者感がある。勿体ない

FWエミール・マルチネス(Emil Martínez ホンジュラス 2008 )28試合8得点 評価A

サウルがもたらしたホンジュラスブームの一角、それどころかこの年リーグMVPになるほど活躍しているが、それほどの選手なのに1年で去ってるあたりがもう。翌年には申花のライバル北京国安に加入しリーグ制覇に貢献している。その後杭州、湖南湘譚と5回中国に出戻り、この国が気に入ったようでうれしい。同時期にWalterMartinezもいた、マルチネス多すぎ!

FWアンドレス・オペル(Andres Oper エストニア 2009 )6試合0得点 評価C

デンマーク、ロシア、オランダ等を渡り歩き同国代表歴代最多38得点を誇るエストニアのレジェンドも「一過客」に。このころの申花はほんととっかえひっかえで、こんな選手もいたなーと

FWエルナン・バルコス(Hernán Barcos アルゼンチン2009 )14試合3得点 評価B

彼も半年在籍で結果を残せず、、したら後半戦で加入した深圳では爆発してリーグ得点王になり、その後エクアドル、ブラジルなどを渡り歩き2012年にはアルゼンチン代表デビューしたのには多くの中国人ファンが「ええええーーー」となった、「一過客」屈指の出世組。

MFマーク・ミリガン(Mark Milligan 豪州2009 )25試合1得点 評価A

右SB、ボランチ、そしてロングスローが武器のオーストラリアのレジェンドも1年だけ在籍し、その後ジェフ千葉へ。J2行くくらいなら申花だろと思ったけどもまあいろいろあったんだろう
2000年代末は彼ほどの実力者含め殆ど1年未満でチームを去って毎年外国人総入れ替え状態であった。

FWヴィチェスラフ・フレブ(Vyacheslav Hleb ベラルーシ2009 )27試合7得点 評価B

シュツットガルト、アーセナル、バルセロナ等で活躍したフレブの弟、兄程ではないが代表45キャップと立派な代表選手。移籍金190万€で当時の中超最高給クラス(日本円で1億円程度だったかと)エース格で1年目はチーム最多得点も、新監督ブラジェビッチと反りが合わず早々に去った。
この頃の申花の東欧&カリブ海諸国コレクションが懐かしい。

■DFヴァルカノフ(Yanko Valkanovブルガリア 2009)27試合5得点 評価A

ブルガリア代表歴ある屈強なCB、得点力もあり印象的な選手だったが彼もフレブ、ミリガンら同様1年で去った。(深圳へレンタル)惜しい選手

FWリアスコス(Duvier Riascos コロンビア2010-11 )39試合24得点 評価S

2010年に得点王&MVPダブル受賞した彼も1年半しか在籍できず、レンタルだったのもあるがこれだけの活躍しても長期在籍できてないあたりこの時期の申花の闇状態。2018年にも大連一方に半年在籍している。


■FW二コラ・アネルカ(Nicolas Anelka フランス2012 )22試合3得点 評価C

鳴り物入りで加入し失敗に終わりドログバらと同様に離脱したのは有名な話だが、アネルカの場合は監督だった同胞の大先輩ティガナを追い出して自らがプレイングマネージャーとして指揮取るというなかなかの事象。その後彼の名声もキャリアも下降し、朱駿体制の犠牲者ともいえるが。
因みにFWの大型外国人が中々ボールが来ないこと等に苛立ち、自ら中盤に戻ってMFの仕事をし始めるのを個人的に「アネルカ現象」と呼んでいる。後述のテべスしかり、某ィッセル神戸に加入した元ドイツ代表しかり・・

FWディディエ・ドログバ(DidierDrogba コートジボワール 2012 )11試合8得点 評価A

チェルシーで欧州CL制覇後の申花行きで多くのファンがアネルカらとの共演に期待した。彼自身は結果を出しアネルカよりは余程マシだが、最終的に給与未払等で半年のみの在籍でガラタサライに去ってしまったのは残念。筆者は彼の在籍するシーズン終了後上海を訪れる機会があり、ドログバのユニフォームを購入したが結局それを来て彼のプレーを見ることは叶わなず。【魔獣】の渾名で呼ばれている

■FWジョエル・グリフィス(Joel Griffiths 豪州 2012)18試合6得点 評価B

前年まで北京国安で活躍した豪州代表歴あるストライカー、アネルカ&ドログバの影ながらそれなりに結果出してた気がするが国安時代ほどの輝きはなかった。アビスパ福岡に在籍経験。

因みに双子兄弟のアダム(Adam Griffiths)は2010年から杭州に在籍、弟のライアン(Ryan Griffiths)も北京国安に同時期に在籍し紛らわしかった。兄弟3人全員豪州代表入りするのも凄いが。

MFジョバンニ・モレーノ(Giovanni Moreno コロンビア 2012- )167試合55得点 評価S

ドログバ、アネルカの陰に隠れて加入したコロンビア代表の攻撃的MFが、在籍8年目、キャプテン、背番号10、クラブの歴代最多得点記録を更新するレジェンドになるとは誰も予想しなかった。CFでも起用される長身ながらテクニックも優れる。申花での活躍でコロンビア代表復帰したがロシアW杯は最後に落選した。在籍中にも名だたる外国人選手が来ては去ったが、申花の象徴的存在である。

■DFローランド・スキアビ(Rolando Schiavi アルゼンチン 2013)26試合0得点 評価A

名門ボカなどで活躍しマラドーナ代表監督期に36歳で代表デビュー40歳の年に申花に来たが年齢を感じさせないパフォーマンスでチームを牽引。例により1年で退団しそのまま現役引退した。

■パトリシオ・トランソ(Patricio Toranzoアルゼンチン2013)25試合2点 評価B

同胞セルヒオ・バティスタ監督によりスキアビと共に連れてこられた。アルゼンチン代表歴2試合の攻撃的MF、プレーはそこそこだったがとにかくイケメンだった印象が強い。

■FWダディ(Dady カーボベルデ 2013)27試合9得点 評価AB

まずカーボベルデってどこですか?

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%87

彼自身は宗主国ポルトガル生まれ、ポルトガル育ち、申花でそれなりに活躍していたと思うのだが。退団翌年は2部の新疆に加入している。

2013年の申花は2003年優勝時の八百長発覚で優勝剥奪&勝ち点-6処分だったが、彼らの活躍もあり8位の好成績でフィニッシュ。コスパも良い選手達だがやはり1年で去ってしまった。

■FWフィラス・アルハティブ(Firas Al Khatibシリア2013-14 )41試合12得点 評価A

シリア代表最多得点記録持つ英雄で、2011アジアカップ「ふざけたロスタイム」の1戦で川島が与えたPKを決めた選手。アジア枠ということでコスパも良く、数字以上にその献身的なプレイが高い評価を受けた。この欄で紹介する他の世界的盟主が1年や半年で切られる申花で2年在籍したのは立派。因みに2011年にもAbdulkader Dakkaが申花に在籍している。


■DFチョ・ビョングク(Cho Byung-kuk 韓国2014 )28試合0得点 評価AB

アテネ五輪出場経験ある元韓国代表で、日本代表戦にオウンゴールやクリアボールが永井雄一郎にあたりアシストになったシーンが印象に残る。仙台や磐田を経て申花クラブ史上初の韓国人選手として加入、及第点の活躍も1年で去った。多くの選手がユニフォームやラフな格好で会見に臨む中、加入時の会見で正装だったので個人的に好印象。

FWティム・ケーヒル(Tim Cahill 豪州 2015 )28試合11得点 評価AB

言わずと知れたオーストラリアの英雄。2015年アジアカップで中国代表はケーヒルの2得点で敗退→ケーヒルすげーな、じゃあ取っちゃおう!で加入。数字残し頻繁にボクシングパフォーマンスを見せたが年齢面等で契約更新されず(だったら最初からもっと若い選手獲れよ)その後も杭州緑城で小遣い稼ぎして母国へ戻った。


MFモハメド・シッソコ(Mohamed Sissoko マリ2015 )10試合1得点 評価B

バレンシア、リバプール、ユベントス、PSGに在籍した華々しい経歴の持ち主だが申花では「一過客」プレイもまずまずだったと思うが、取捨選択で切られた印象。だったら最初からとるなよと・・その後インド、インドネシア、香港等流浪路線に足を踏み入れ今年フランスに帰還している。


FWデンバ・バ(Demba Baセネガル 2015-16,18 )46試合25得点 評価S

ドイツやイングランドで活躍したストライカー、ベシクタシュから加入すると得点を量産し、16年は14ゴールをあげACL出場権獲得に貢献。しかし同年上海上港とのダービーマッチで不幸な骨折をしてしまい離脱、リハビリ、トルコ帰還経て2018年に再加入。再加入するケースは珍しく、それだけ彼への評価が高かったことの表れでもある。

(↓閲覧注意)

https://qoly.jp/2016/07/18/shanghai-shenhua-demba-ba-vs-shanghai-sipg

■ストフィラ・スンズ (Stoppila Sunzu ザンビア 2015) 13試合1得点

ザンビア代表のアフリカネーションズカップ優勝に貢献したCB、フランスリーグからやってきたが半年で放出。こんなんばっか。リーグ1のスタメン級が半年で戦力外になるなんてさぞかしレベル高いクラブなんでしょう

MFフレディ・グアリン (Freddy Guarinコロンビア2016-19 )83試合21得点 評価A

インテルから加入後攻守不動の存在として貢献、国際的名声はモレーノを凌駕するが、申花では同胞で同年齢のモレーノの陰に隠れている印象。たまに決める強烈ミドルやたまーに決まる強烈FKは風物詩。Instagramでも上海生活満喫してる印象だが、上海来てから1度離婚している。2019年夏に大型補強の煽りを受け退団

FWオバフェミ・マルティンス(Obafemi Martins ナイジェリア 2016-18 )40試合19得点 評価A

インテル等で活躍し爆宙パフォーマンスで名をはせた韋駄天、デンバ・バの後釜としてカップ戦優勝に貢献するなど活躍も、2018年4月にACL鹿島戦でシーズンを棒に振る大怪我を追ってその後契約解除となったのは残念。そのマルティンスの後釜に前述のデンバ・バが戻ってきたのは奇遇。

FWカルロス・テべス(Carlos Tevez アルゼンチン2017)16試合4得点 評価C

世界最高年俸での加入、そして失敗に終わったことは各国メディアも周知の通り。プレイ面以外にも、シーズン終盤チームがカップ戦を優勝し歓喜に湧く中、メンバー外確定した試合前日にこっそりアルゼンチンに戻ったり、他にもメンバー外れた試合当日に上海ディズニーランドに出現したり。費用対効果を考えれば評価Eくらいにしたい

MFオスカル・ロメーロ(パラグアイ Óscar Romero 2018-) 17試合4得点 評価B

パラグアイ代表で2018年日本戦でもゴールした攻撃的MF、アラベスへのレンタル経て加入もモレーノ、グアリン、マルティンスの壁は厚くなかなか本領発揮できていない。モレーノ&グアリンが年齢的にそろそろなので後釜を見据えての獲得か。来るコパ・アメリカもメンバー入りしており再度日本代表との対戦もあるかも

双子兄弟のアンヘル(Ángel Romero)と似すぎてて引くレベル、共に攻撃的MFで代表入りしてるとかもう勘弁


■FWオディオン・イガロ(Odion Ighalo ナイジェリア 2019-)

ウディネーゼ、グラナダ、ワトフォードで活躍したナイジェリア代表主砲

https://www.excite.co.jp/news/article/Soccerking_399222/

金の問題じゃないと言って結局中国にきて2年間長春亜泰に在籍、2018年はリーグ2位の21得点あげるも降格したため申花へ加入。中国リーグ有数のストライカーであるが2019年前半時点では期待外れで批判されている。現監督キケ・フローレスとはワトフォード時代に組んでいる。


■FWキム・シンウク(Kim Shinwook 韓国 2019-)

全北現代で長く師事したチェ・ガンヒ監督就任に伴いやってきた197cmの韓国代表CF。同時期に加入したエルシャーラウィの影に隠れていたが、エルシャーラウィのデビューが遅れる間に4試合6得点と爆発しすっかりこの夏の主役になってしまった。全北時代から知ってはいたがこの身長で足元の技術もありアジアでも屈指のストライカーだが代表戦ではあまりインパクトない不思議


■FWステファン・エルシャーラウィ(Stephan El Shaarawyイタリア2019-)

ASローマから移籍金1800万ユーロ(約22億円)加入した現役イタリア代表だが、怪我のためまだデビューできていない。歴代でも屈指の大物であり期待度はとても高いが


★番外編

■DF艾迪·弗朗西斯(Eddy Francis 2018-)

れっきとした中国人だが、父がタンザニア人のハーフ。黒人の身体能力を上手くいかせてるかはわからないが、情報によると中国語の標準語は微妙だが上海語はペラペラとのこと。ポルトガルのボアビスタ経て2018年上海申花加入後主力級で安定したプレーを見せている。U14代表歴はあるがその後代表招集はなし。

MF銭傑給(钱杰给 Alexander N'Doumbou 2019-)

マルセイユの下部組織出身でベルギーやブルガリアを渡り歩き、ガボン代表としてロンドン五輪やアフリカネーションズカップにも出場。母が中国人のハーフで元々中国国籍資格者のため、2019年に中国国籍を回復する形で申花に加入。今後の活躍次第で中国代表入りが期待される。

DF呉偉超(Ng Waichu 香港2006-08 )39試合1得点 評価AB

香港が外国なのかという話はさておき、(サッカー協会は別だが、大陸のリーグでは自国人選手扱いだったので尚更ここで取り上げるべきかは疑問だが)10年以上大陸のクラブを渡り歩き、名門申花でも李瑋峰、杜威といった中国有数のCBと堅守を支えた名手。

MF陳柏良(Chen Po-Liang 中華台北2014)14試合0得点 評価B

こちらは中華台北(台湾)2012年当時2部の深圳監督だったフィリップ・トルシエの目に留まり台湾電力の仕事を辞めて入団。その後申花ではレギュラーは勝ち取れなかったが2015年から杭州緑城(現浙江緑城)に加入しキャプテンも務めている。中華台北の選手で初めて大陸や香港のプロチームでプレーした選手。プレイ以外でも青少年育成などの事業を行っている。


■雑感
国際的大都会上海の名門クラブだけあって、90年代から多彩な選手が在籍している。一方で特に00年代後半は毎年総入替え状態で、比例して成績も不安定であった。
今季も期待のイガロが不発、モレーノ・グアリンも衰えが見え降格圏に低迷するが、先日A代表デビューした2000年生まれの朱辰杰ら有望な若手を積極登用しており、未来は期待できると思う。ホームの虹口足球場は中国でも貴重なサッカー専用スタジアム。同じ町のライバル・上海上港にだいぶん差を付けられているが、名門の復活を期待したい。


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