【アジアカップ2019】GL第1戦、キルギスに逆転勝利
【アジアカップ2019】GL第1戦 2019.1.7
中国2-1キルギス OG51,于大宝78Israilov 42
■フォーメーション、スタッツ
スタメンは攻撃時は3-5-2、守備時は5-3-2っぽい感じ。鄭智が出場停止でキャプテンは馮瀟霆。
キルギスも3or5バック、世界ランクは低いがガーナ出身Tagoe、ドイツ系のBernHardt,Luxといった移民系選手を取り入れ近年成長険しく、事前の親善試合では中国が引き分けだったパレスチナや豪州を破ったヨルダンにも勝っておりなかなかの難敵。過去の対戦成績は中国の3戦全勝だが
中国:1-颜骏凌;19-刘洋、4-石柯(第46分钟,11-蒿俊闵)、6-冯潇霆、5-张琳芃;13-池忠国、15-吴曦;16-金敬道(第24分钟,22-于大宝)、18-郜林、17-张呈栋(第89分钟,2-刘奕鸣);7-武磊
Kyrgyz:1-Matyash;2-Kichin(c),3-Kozubaev,17-Tagoe;9-BernHardt(82分8-Sydukov)11-Sagynbaev,18-Zhygalbek,21-Musabekov,23-Israilov(61分22-Zemlianukhin);10-Murzaev,19-Lux(78分,14-Batyrkanov)
■概要
鄭智を欠いた影響か中国は中盤をコントロールできず折角のチャンスもミスが目立ち前半はキルギスの構成に。24分リッピはたまらず金敬道をさげ于大宝を投入し攻撃に注力するも42分左サイドクロスのこぼれ球をIsrailovにダイレクトで見事なミドルを決められ前半0-1で折り返す。前半はシュート3-7、支配率45/55と内容でも押し込まれてしまった。
後半開始からリッピはCB石柯を下げて中盤の蒿俊閔を投入し4バックに
すると、51分その蒿俊閔のCKをキルギスGK Matyashがキャッチミスでオウンゴールとなり同点に。なかなかのチョンボ・・
蒿俊閔の投入により中盤を制したのとキルギスに疲れが見え後半は形勢逆転すると、78分にはスルーパスに抜け出した于大宝が飛び出したGK Matyashをかわして決勝点。
2-1の辛勝で2007年大会以来4大会連続でアジアカップ初戦を勝利で飾った。
■感想
試合のスタッツ、後半形勢逆転して互角に近いスタッツになったものの前半はキルギスに押し込まれ思わず青ざめた。
勿論公式戦では結果が全て、既に豪州が緒戦を落とすなど波乱気味の大会でその流れに乗ることなく地力を発揮して逆転勝ちしたのは良かったが、内容に対する不安は隠せない。初戦の重圧はあれどキルギス相手にこれでは先を思いやってしまう。
同点となったキルギスGK Matyashのオウンゴールは中々お目にかかれないチョンボ、決勝点も彼の飛び出し判断ミスもあり、助けられた。幸運な僥倖の逆転勝利
リッピの采配は流石、広州恒大時代からカードを切る速さは知っていたが、今日も前半23分、ハーフタイムと早々交代枠を消化し、投入された2人が直接得点に絡んだ。蒿俊閔のCKが同点弾を誘い、于大宝は決勝点を挙げた。流石はマエストロ・リッピ。一方で先発は守備的過ぎた嫌いがあり鄭智復帰で改善されるだろうが個人的には蒿俊閔ももっと起用されていいと思う。
3バックはもう勘弁してくれ。パレスチナ戦、キルギス戦前半と格下相手に押し込まれてしまい見るに堪えない。格上相手用の戦術なのかもしれないが、蒿俊閔投入で4バックに戻した後は全く別チームであった。
左SBで先発の劉洋は今回代表初招集でそもそもクラブでレギュラーではなかったが李学鵬の怪我で本職不在となり先発する好運。前半は裏をかかれる場面も多かったが、攻撃面の積極性は見事で大いに自信を得ただろう。
エース武磊は4本のシュート、惜しいシュートばかりで得点は上げられなかったが常に脅威であり続けこのチームのエースであることは疑いない。一方で終盤に負傷しており具合が心配。
次戦は11日にフィリピン、昨年ホームで8-1と快勝しているが韓国に0-1と善戦しており決して侮れない。かつ監督はスベン・ゴラン・エリクソン、イングランド代表やセリエA等での実績もさることながら広州富力、上海上港を指揮しており中国も熟知する。ぜひとも連勝して最終戦韓国戦を余裕をもって迎えたい。
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