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アンパンマンに納税の義務は存在するのか


日本の国民の三大義務のうち、納税の義務というものがある。これは日本に限らず多くの国でも納税は行われている。今や当たり前のものだ。

さて、そこで皆さんは当然疑問が浮かんでくるだろう。


「アンパンマンの世界に納税の義務ってあるのかな?」


今回はアンパンマンを法律的に分析していくぜ!

アンパンマンは国家が機能してない世界?


まず納税をするにあたって、その納める先の「国家」が必要になってくるはずだ。この国家は果たしてアンパンマンの世界に存在するのかを検証する。


まず国家の定義とはなんだろうか…

領土があること?法律があること?統治者がいること?

かのホッブスは自身の著書リヴァイアサンでこう言った

「国家には暴力の独占と市民の保護が必要となる」
                -ホッブス


これはどういうことか説明しよう。



彼が言うには、国家がないと個人間の問題は暴力で解決するしかないため、国家のみが暴力を持ち個人間の問題の仲介に入って保護する必要があるというのだ。

ここでいう「国家による暴力」とは
現代では警察組織や自衛隊にあたる。


…そして、アンパンマンの世界に戻る。
この世界はどうだろうか。


服を着たパンが暴力で解決してるではないか!

そう、この世界には警察組織は存在しない。
民間企業であるはずのパン屋が相手をぶん殴っている。国家の暴力ではなく個人の暴力で解決していると言えるはずだ。


ホッブスに言わせれば、このパンの暴力が正当化されていることこそが国家が存在していないことの証明であるのだ。

そうつまり社会福祉もなければ、国家が警察を消防を病院を運営していない。

これら施設費にあたる税金もない。

→アンパンマンの世界では納税の義務は存在しない。
                 証明完了 Q.E.D


これでまた1つの問題が解決した…

今日は温かいスープでも飲んで寝るとしよう。





学校あるやんけ!!!!!!!!!!


え?!じゃあこれは誰が運営してるの?!

この世界に義務教育が存在している!?


税金がないとこんな施設は作れないだろ!


そして何よりも…



みみせんせいが給料無しの超ブラックな労働を強いられている?!

税金がないと公務員である先生の給料は支払れない。


つまりあのカバどもの面倒を見ても給料はゼロということになる。国家がなければ労働基準法もない。


ミミ先生はどうしてこんなコロチキナダルの「イッちゃってる」みたいな顔ができるのか?

パン公はどっかのバイキンエンジニアよりもこっちを救うべきではないのか?

アンパンマンの世界に納税の義務があるのではないか?


明らかに矛盾したアンパンマンの世界の納税。


しかし、この状況でも説明がつくものが「1つ」あるのだ



アンパンマンは共産主義国家


国家が存在しないのに国が成立する場合がある。
それが共産主義国家である。

共産主義とは名前だけは知ってるが様態は知らない人もいるかもしれないので簡潔に説明しよう。

共産主義国家とは言わば「全てが平等の世界」である。

全員同じ給料・同じ身分・同じ価値であるという考え方であり、同じ身分であるため統治者もいない。
全員が支え合って財産を分配するのが共産主義である。

全ての財産は皆のものになるということだ。

つまり俺の物は皆の物、皆の物も俺の物。みたいな
クソデカいジャイアンだと思えば良い。

これであれば国民の資源を分け与える形で学校もでき
全ての財産が分配されミミ先生もジャムおじさんも全て同じ給料であって、国民全員の意思で警察組織の代わりにアンパンマンが唯一の治安維持の存在と認めた上でのあの暴力である。

共産主義国家のシステムに当てはめると全ての辻褄が合うのだ。

…そして、本題に戻ろう。
アンパンマンの世界では納税の義務は存在するのかという疑問だ。今まで国家の話、暴力の話、共産主義の話を長々としてきたがここで全てまとめよう。


今回の結論はこうである………












「フィクションの世界だから納税なんてあるわけない」

そもそもアニメだろ。なにが納税の義務じゃボケアホ。
税金なんてねぇよ。だってフィクションだもん。
あと、クソデカいジャイアンてなんだよ。ピンと来ねぇよ。
じゃあな。

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