「Gotham」感想

MBA関連の話はそもそもまだ留学に行っておらずそこまで書くこともないので、個人的な備忘も兼ねてインプットしたことをアウトプットする為、Noteに書き綴りたいと思います。本は読書メーターというアプリを使っているので、映画やドラマなどちょこちょこ書きます。

今回は米ドラマのGothamについて。

Christopher Nolan監督のBatmanシリーズが大好きで、ちょうど受験勉強を始める前に時間があった時に見始めました。受験を挟んで1年がかりでようやく見終わりました・・・

映画Batmanシリーズでバットマンのシルエットが浮かぶライトを夜空に掲げる正義の警察官、Jim Gordonが新米警官からコミッショナーになるまでの間の物語で、Bruce Wayneの両親が殺害されるところから始まります。少年BruceとJimが夫々苦難を乗り越え、成長しながらBatmanが誕生するまでを描いていて、JokerやBane、Ra's al Ghul等のお馴染みのVillian達も登場します。

全5シーズンなのですが、海外ドラマでありがちな間延びして最後伏線回収しきれずに良く分からないエンディングになるという展開にはならず、割とすっきり終わったのは良かったと思いました。

要所ではDark Knight Trilogyは意識しているものの、辻褄的には一致しない部分も多く、キャラクターも似ている人もいればそうでもない人もいるという感じなので、完全に別物として見た方が良いと思います。私は前情報無しに見て、どうしてもDark Knight Trilogyのキャストやストーリーが頭にちらついてシーズン2くらいまでは違和感がありましたが、徐々に慣れてきて最後はそれなりに面白く見れました。

シーズン1-3くらいまではDark Knight Trilogyの世界観は少し意識しつつ、敢えて寄せすぎない様にしている感じがしました。Gothamでのギャングの権力争いがストーリーの中心で、バットマンに出てくる特殊能力を持ったVillianもおらず、よくある警察ドラマの中に、聞いたことがある人物が出てくるという感じです。最初は普通の人だったのが、徐々にVillianに変貌を遂げていくのは面白くて、見続けるモチベーションになりました。シーズン3くらいから徐々にDr.Hugo Strangeに改造され特殊能力を持ったVillian達が現れ始めるんですが、このあたりからリアルさとSFのバランスの難しさに苦労している感じが見られます。全体通してクライムスリラーなのかSFなのか、ちょっと軸がブレ気味なのは気になりました。

やはり予算的にも、脚本や構想力等もChristopher NolanのDark Knight Trilogyと比較されるのは可哀想でしたが、スピード感のある展開であまり間延びせず、Dark Knight Trilogyで目立ってキャラの印象が強いVillianの登場は抑えつつ、終盤はDark Knight Trilogyに少しずつ寄せていきながら最後はBatman Beginsに繋がってもおかしくない様な終わらせ方をしたことは評価されても良いと思います。Dark Knight Trilogyと張り合わず、迎合し過ぎずというアプローチは個人的にはアリでした。

少し気になったのは、良く言うと上手くボカしたな、悪く言うと有耶無耶にして逃げたなと感じたのはJokerの存在。実質Jokerと思われるキャラは出てくるのですが、最後までJokerとは名乗りません。寧ろ、最後にはっきりと本人の口から「自分には今は名前は無い」と明言させ、このキャラはJokerでは(この時点では)無いということを視聴者にアピールします。これもDark Knight Trilogyとの繋がりを意識して敢えてやっていると思いますが、「別にアピールせんでも…」という何とも言えない微妙な歯痒さを感じました。

でも、映画では好々爺のBruceの執事のAlfredが軍隊出身の超武闘派だったり、PenguinやRiddler等の憎めないVillian達等、見ていると結構キャラに愛着が湧いてきます。時間があり、Batmanシリーズが好きな方は見てみても良いかと思います。

評価:7.0/10

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