かなし301.ぬいて

岡山1日目のつづき。（前回記事はコチラ）

奈義町に近づくと、坂道の先に見覚えのある山が。
那岐山（なぎさん）。曇っているけど、日差しがさして堂々と迎えてくれた。
地域を代表する山ってやっぱり偉大だと感じる。
おお〜ってなる感じめっちゃいいもんな〜。
うちの近くは建物によって道が日陰ばかりで嫌になる。

前方に見えてきた那岐山

Pizzeria La gitaさんに到着すると、ties music一家となぎの里ふれあい農園一家の皆さんが。
去年の10月末以来だねって挨拶をする。
久しぶりだけど久しぶりじゃない感じで行けるのは嬉しい。
みんなと顔を合わせて、ちょっとイメチェンしてるので気恥ずかしさも感じながら、
帰ってきた感じが帰省する時とちょっと似ていた。

La gitaさんはガラス張りで、キッチンを挟んでふたつのエリアに分かれている。
みんなでああだこうだいいながら、会場作りを。

外から見たLa gita

「こっちのほうが見やすいよね」
「これだと料理を取りづらいんじゃ・・・」
「あっちのほうまで聴こえないね」
「見た目的にはこっちのほうが良さそう」
などなど。

そうこうしてる間に子どもたちが窓の外を眺めて盛り上がってるので何かと思うと、
外に大きな虹が。
「今日いいことありそうだね」
なんて、もうこの時点で起こってるのさ、サンキュー。
あとは任せな、いいライブにするぜᕦ(ò_óˇ)ᕤ

そしてサウンドチェック。
借りたミニアンプにマイクとギターを通す。
会場にぼんやり浮かんでくる音像と今日の最適解を探す。
そうこうしてる間にもどんどんお客さんが入ってくる。
後から聞いた話だと、開場前に入ってきちゃったみたい（笑）
そのゆるさもGOODです。

「雄大くん卒業ソングを即興で」
と開演前にリクエストが。
ties music一家の長男くんが卒業を控えていて、
きてくれるお客さんの家族・親族も卒業・卒園を控えている方が多いとのこと。
昨年のなぎの里でのライブでも大好評だった即興。

↑昨年の様子

「おっしゃいっちょやったりますか！」
と腕まくりしながら、「あ」と思う。
去年やった即興、みんな楽しみにしてくれてるって聞いてたような・・・。
おさらいしておくべきでした。
楽しみにしてくれてた皆さんすいません。。。
また次回いく時には！

ties musicさんと話して、「今日はごはんもあるし、ゆったりめに」
ライブをすることに。

店内には美味しそうな匂いが立ち込めてきている・・・。
間も無くスタート。

ふと、不安が過ぎる。
あれ？俺いつ食べれるんだろう・・・？

子どもたちテーブルに次々運ばれてくる美味しそうな皿の数々。
「おいしい？」と聴くと「おいしい！」と。
やっぱそうだよね〜〜〜。グゥ〜〜〜。

おいしい料理の数々！

40名弱の満員御礼の中、皆さん楽しそうに雑談しながら、飲食を楽しみながらの中、ライブはスタート。

後ろには美術館の太鼓が。月見ルみたいでいい、とties土井さん

空間に溶けるように、ゆっくり、焦らず。
およそ5〜6曲を歌う。
徐々に耳が歌に向いてきた感覚を確かめながら、
次第に会場がひとつに混ざっていく感じ。
10分ほどの休憩を挟んで2部がスタート。

ties music一家の長女ちゃんがお皿にピザやいろいろを乗せて持ってきてくれるシーンにみんなで和んだり。

料理ほんとおいしかった〜！
けど人前でごはん食べるのがあんなに恥ずかしいとは思いませんでした。
そういう時こそみんな食事と雑談に興じてくれていいのに。
世の中うまくはいかない_(:3 」∠)_

さて、徐々に拍手も大きくなってきて、
いよいよクライマックス、というところ。
くしゃくしゃに笑えベイビー！の宣伝もしつつ、
無事歌い終わってアンコール。

昨年のなぎの里の即興に少し触れつつ、約束していた卒業ソングの即興へ。

もうここまできたら、とりあえず弾きはじめるしかないんですわな。
不思議なことにはじめなければはじまらないもので、一発芸みたいなものなので、やはりスピード感。
うまくやろうとしてはいけない。
とにかく集中、口を開いた時、何かしらの経験やら思い出やら、思うところの引き出しは開くだろうから、そこからきっと何かがはじまる。

「きみがあした目を開ければ新しい朝だね」
と歌い出して、ああ、いい感じ、と思う間もなく次のフレーズへ。
およそ3分間の即興を歌い終わり、ふうと安堵しながら「ありがとうございました」と退場。
一番大きな拍手だったのでは。
即興に一番集中してくれてたような気も…笑
どこからか鼻をすする音が聞こえる。

物販のほうへ移動しながら、スタッフのみなさんの拍手を浴びる。
「よかった〜」
とties musicさんが声をかけてくれる。
「ありがとうございました！」
と会釈し顔を上げると、その目に涙が、
「泣けたわ〜（スンスン）」
と鼻をすすっている。いやあんたかい！

たくさんの方に「よかった」と声をかけていただき、
また帰ってきたいなぁと思った夜でした。
La gitaの壁にサインも描きました。
よかったら見にいってね。

みんなで！

そのあとはなぎの里の古民家へ移動して打ち上げ。
前回は外で焚き火だった。
あれもよかったけど、中でみんなでしっぽり、話しながら、もやっぱり最高です。
いろんな話をして、4時くらいに解散。
帰って即寝。

古民家で。奥には特注の鉄板。そこでご主人がたくさん作ってくれました！ごちそうさまでした！

はぁ〜楽しかったですな。
余談ですが、その後、
ties music一家から「あの曲はやくCDにしてね」とたくさん言われ、挙句長男からLINEもきて男の約束をしたので、今度はそれを持っていけるといいなぁなんて思ったり。
いや、来年の春かな。
それってなんかドラマチックじゃけん！