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300.立てろ!


3月17日に横浜でライブをし、翌朝。
岡山へ向かういきの新幹線、油断していたせいで指定席が取れずに自由席で取るも、土曜日だからかすごい人の数。
席に座ることは諦めてデッキに荷物を置いて立っていることにした。
2人のお子さんをつれたお母さんと隣同士になって、子どもたちが暇そうなので、窓側にいた自分の場所を譲った。
名古屋を出たあたりで席の空きを見つけたんだろう。子どもたちだけ席に座りに行った。
「ありがとう」って言われた。王子様のような笑顔をプレゼントした。

荷物をその場所においたままだったので飲み物を取りに行こうと思ったら別の若者がフレームイン。
紳士なので笑顔でスルーする。
イヤフォンしていると素敵なやりとりも見逃してしまうよね。仕方ないよ。
窓際と端っこは人情よりも愛されている。
そこに愛はあるんか?

結局大阪についてからようやく人も落ち着いて座れる。
今度からは何があっても新幹線なら指定席!
なにより余裕のある行動をしましょう(自戒)。

岡山へ到着してから、バス乗り場へ向かう。
今日はじめて会う岡山のシンガーソングライターマキレレさんとこれから合流。
彼女と落ち合うために湯の郷まで向かうわけだが、なんと岡山から湯の郷までの無料のシャトルバスを予約してくれた。

しかしその乗り場がわからない・・・。
岡山を牛耳ると噂の両備バスの人に聞くも「わからない」と言われる。

昔から困った時には大地のパワーを感じることにしてる。
鳥よ・・・虫たちよ・・・。
何も聞こえずふと左を見ていると目当てのバスが。
乗車時刻まで残り2分!走れ!

到着したけど運転手さんがいない。どうしようとその場で立ち尽くしていると、
ひとりのおじいさんが駆け寄ってきた。
「小野さんですか?」
「はい!」
「いま探しにいってました」
優しい。その笑顔に心が洗われます。
「席空いてるから自由に使ってください」
救われる〜〜〜!

というのも、楽器を載せてくれるバスってほんと少ないんです。
だいたいが「何かあっても補償できませんので」
と冷たく言われる。
仕方ないことなのだけれども、優しくされるとそれだけで好きになる。

およそ2時間弱バスにのって湯の郷へ。
湯の郷温泉郷。去年一度ties musicさんに連れてきてもらった。
長男がなぜか駐車場に靴を忘れてみんなで笑ったことがあった。

到着すると観光案内所の法被を着たおじさんが「小野さんですか」と話しかけてくれた。
案内所で待つようにと連れて行ってくれて、名刺を交換。

「タイミングが良かったね。このバス20日で運行終了なんです」
え〜!なんと。今後はホテル宿泊客専用のバスのみとなるそうだ。
これからみんなで湯の郷行きまくっていつかバス復活させよう。
おじさんたちの笑顔はかさかさの現代人の心にぽおっとぬくもりを灯すことでしょう。

マキレレさんが迎えにきてくれて、はじめましての挨拶をしたり雑談をしながら練習開始。
素敵なお店〜。

さて、そして今夜の会場は岡山県は奈義町Pizzeria La gitaさん。
ties musicさん、それから昨年の岡山ツアー会場であるなぎの里ふれあい農園さんによるタッグイベント。
どんな夜になるでしょうか。

↑昨年の昼ライブ。ねぎ畑での演奏の様子を公開!


わくわくと同時に空腹を感じながら、一路、湯の郷から奈義町へ向かいます。

ビュッフェ♪ビュッフェ♪

(つづく)

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