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I'm thinking ...

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「Thinking」では、 日常生活で感じたこと働いていて考えたことなど ひとりごとを書いています。
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2020年6月の記事一覧

血が通ったメールとは

入社して数ヶ月、仕事を回せるようになってきたある日、先輩に言われた。 「お前のメールには血が通ってない」 正直これを根に持っている。 誰だって、イケメンとか美人と言われるのはテンション上がるけど、ブサイクと言われたらテンションが下がる。 誰だって、言葉遣いが綺麗ですねは嬉しいけど、滑舌が悪いですねは恥ずかしい。 誰だって、いい匂いですねは気分がいいけど、くさいですは凹む。(というかもし言われたら一生気になってしまう) こんな風に、突如 ブルーセンテンス(と僕は呼ん

あなたと仕事がしたかった

毎日投稿と銘打って始めたnoteですが、週末は更新できませんでした。 久しぶりに出社したので後輩をご飯に連れて行ったり、同期の誕生日を祝ったり、上司の送別会があったからです。 今日はその中でも上司の送別会のことを。 リモートワークにも慣れ、楽しささえも感じ始めた頃、会社から発表があった。ある上司が会社を辞める、と。 その上司は僕の2年目の時の部長で、強面で無口でスマートな働き方からか、若手からは怖いと言われていた。(稀にそれがかっこいいと言う人も) 今日は親しみを込

こっちはなんとかやってるよ

今日は父方の祖父の命日。僕が3,4歳の時に亡くなったので、祖父の記憶はあまりない。 父とは似ておらず寡黙で、なのにすき焼きの時は男の仕事だと張り切って、母にまずお肉を取り分けて、よく泣く僕と違い、静かでよく寝る妹といつも添い寝をしてたと聞いた。 当時はスマホもないしそこまで写真も撮ってなくて、僕の手元にある祖父との写真は2人で撮ったプリクラが1枚。今みたいに全体がシールになってて切って貼るやつじゃなくて、角が丸くて端っこだと顔半分が切れちゃうようなめくって貼るやつ。なぜか

頼りないはずの背中は誰よりも大きかった

入社してすぐについた先輩は、会社中からいじられるような愛されるキャラクターだった。 お世辞にもバリバリ仕事ができるようなタイプではなくて、同年代が数々の仕事を取ってくる中、上司が持ってきた仕事をこなすイメージ。それすらも飲み会でのいじりの材料だった。 初めて先輩と飲みに行った夜、2年目の先輩に教えてもらった先輩の特性。 ウーロンハイが好きで一杯目からウーロンハイ。三杯目くらいから濃いめ。残りが1/4くらいになったら次を頼んでおく。 社会人として初めて覚えた飲み会のお作

みんなちがってみんないい

初めてこの詩を知ったのは、小学生の時だろうか。 僕は意味があまり分からなかった。 空を飛べないことも、音が出ないことも、当たり前じゃーんなんて、趣のないことを考えてた。 中学生、他者との違いに気付き始める頃、僕はこの詩に再会した。 先輩だからこうしなければいけないとか 後輩だからこれをしてはいけないとか 男の子だからズボンを履くとか 女の子だからスカートを履くとか 学校では髪を染めちゃいけないとか 制服着用が義務とか 生まれた国が違うとか 育った国が違うとか

死ぬ気でやってみろ死なないから

何も言えずうつむく僕に、先生は言った。 高校1年生の秋。 翌年からはクラスを進学先によって分けると聞かされた。 A組とB組は私立文系、3組は私立理系、4組が国公立みたいな。 当時僕は、自分のことをそんなに頭が悪くないと思っていた。 ”そんなに悪くない” ここが重要で、頭がいいとは全く思っていなかったが、悪いとも全く思っていなかったのだ。 そんな僕は、親も期待してるし、と国公立クラスを希望した。 ある日担任に呼ばれた。 「お前は国公立を目指しているのか?」

文化祭の前日が好きだ

イベントや行事ごとが大好きな僕は、学生時代に生徒会や文化祭・体育祭実行員など積極的に参加してきた。 でも今考えると、一番楽しかったのはイベントそのものではなく準備時間だった。 まずは企画。 この出し物を決める作業が一番大変。 「1組はお化け屋敷って決まってるみたい」 「今年食べ物ダメなんじゃない?」 みんなカッコつけたい時期だったりするから、なかなかアイディアが言い出せず、気付けば他クラスの噂や否定的なコメントでもちきり。 だから根気強さが大事。 企画はたった

僕が一瞬だけ何者かになれた話

大学時代に長期の留学をしていた。 初めて自ら動いて決めたことだった。 留学で経験したことは沢山ありすぎるので、いつか機会があれば書きたいな。 今回は、何者かになりたかった僕が、留学で一瞬だけ何者かになれた話。 留学生はホームシックになる人も多い。 だから先生たちは毎週金曜日に、生徒と2人でちょっとした話をする時間を作っていた。 ホームステイをしている子には、ご飯や会話など問題ないか。 寮で生活している子には、ルームメイトでやばいやつはいないか。 などなど。

どうやら僕は何者でもないらしい

26歳。会社員。 それ以外の言葉で簡潔に自分を表現する言葉を持ち合わせていない。 学生時代を振り返ると、いわゆる陽キャラのグループに所属していた。(決して自慢したいわけではない) 自分が何かを話せば周りは笑ってくれたし、いつからか浸透したいじられキャラは居心地が良かった。 「きっとここでは、出来ない方が面白い」 「実は本気だし熱くなってるけど、キャラじゃないし冗談にしとこう」 人に求められている実感があった。 人が求めてくれることが嬉しかった。 そうして僕は、