フリーパーティーの可能性。Underground Party〝Parallel World〟より
こんにちは!DJYuDAI選手です。
この週末、関東圏の某所にて(現場はシークレット)オープンエアーのフリーパーティーに参加してきました。
その名は
〝Parallel World〟
です。
オーガナイザーである友人DJからお声がけをいただき、数年前から参加させていただいているパーティーなんですが、今年のParallelWorld2019は控えめに言ってもかなり文化度の高いイベントに仕上がっておりました。
これほど文化度の高いイベントを国内で、しかもフリーパーティーというエントランスのないパーティーを成功させていることに感謝と感激そして感無量感が溢れんばかりです。
素晴らしい衝撃をもらいましたので、今回はフリーパーティーの可能性について、ひとりのアングラDJとしてDJYuDAI選手独自の視点から解説していきたいと思います!
フリーパーティーの可能性。
フリーパーティーとはとても自由度の高い遊び
先にご紹介した〝ParallelWorld〟のオーガナイザーはフリーパーティーについて過去にこうツイートしていました。
『FREE PARTYの〝FREE〟って〝無料〟って意味ではなくて〝自由〟って意味。〜』
〝自由〟とは良く言ったもので私もしょっちゅう会社やめて〝自由になりたい!〟などとほざいていますが、いくら〝自由〟とは言っても自由だから
〝何をしても問題ない〟〝何をしたっていい〟状態とは全然違うんです。
何したっていいって状態というのは〝自由〟ではなく〝混沌〟つまり〝カオス〟です。
真の〝自由〟とは〝秩序が保たれた状態〟で、はじめて成立する楽しみだと言えるんじゃないでしょうか。
秩序が少しでも乱れたら自由に遊ぶことはできません。
例えば、パーティーというくくりの中で、悪い例を挙げてしまいますが…
「参加者のひとりが調子に乗ってテキーラを一気飲みして急性アルコール中毒になり救急車で運ばれる。」とか
「野外パーティーなので近隣が苦情を挙げて警察が来てパーティー中断。」とか
ひとつでも秩序が乱れてしまえば自由に遊ぶということを保てなくなってしまうのです。
ちなみにですが今回、私はDJ中にCDJの操作を誤り、曲をフリーズさせてしまい思いっきり秩序を乱してしまいました汗汗
あのときフロアーで叫んでくれたダンサーさんへ、この場をかりて感謝の気持ちを。
ありがとう!助かったわ笑
ブース下で見えない下半身を激写されてしまう私。
すみません少しそれてしまいました…
ひとりひとりが自立し考え行動する空間というのは、フランスのフリーパーティー〝TEKNIVAL〟のコンセプト
T・A・Z (The Temporary Autonomous Zone)
そのものでもありますね。
私の思うに、自由を楽しむこと。って日本人全体としては以外と難しい課題なんじゃないかと思います。
なぜってそれは、日本人がアイデンティティを見失いつつあるからです。
何が原因でそうさせているかは今回は深掘りしませんが、今のモノマネ大国日本では自分で考えて行動し経験したことのない多様性を認めることが人として、そして国としてこれから発展する際の鍵なんではなかろうかと推測します。
フリーパーティーはそういったふだんの社会生活の中でガチガチに決まりごとで固められてしまっていて、慣れていない〝自由にする。〟とうことの一種の訓練的な要素にもなるのではと思います。
ダンサーさんがかなりガチ。
なので、DJもガチでないと通じない。
フリーパーティーに集い、踊るダンサーさんって、音と闘っている方が本当に多い。
それはもう自由度の高いパーティーで、最前線でガチで踊っていますからね、本気です。
今回私はDJ参加させていただきましたが、ダンサーさんはかなり本気で音楽を聴いてくれている方ばかりでした。
もうね、テキーラ呑んで酔っ払ってノリでウェイウェイ盛り上がってくれるような生半可なものではありませんよ!
いい感じにミックスしてグルーヴがいいと、みなさん本当に楽しそうに踊ってくれました。
逆にミックスして曲のキーが噛み合っておらず、グルーヴが保ててない場面なんかはわかりやすく散ってしまわれました涙。
でも、やはりやっている方としては音楽ちゃんと聴いてくれてるなぁって感じますし。これこそ本当にやりがいを感じます。
ティピのブースの中。ティピが立っているだけでパーティー感が様になってしまうのは何故だろう。
ドームでは出せない何かがある。。
フリーパーティーに〝お客さん〟という定義はない。
お客さんって言葉。
コレってやっぱりお客だから、お金を払って何かを与えてもらったりサービスなどを提供〝される〟側のヒトを示しますよね。
でもフリーパーティーってエントランスがないワケだから与えてもらったり、音楽とか空間含めてお金を支払った対価としてサービスを提供してもらってる、あるいはやっている側も対価を求めて何かを与えているワケではありません。
なのでお客さんというよりかは〝参加者〟という言葉が正しい定義です。
でも遊びにくればフリーパーティーだからタダで入れて遊びたい放題。
しかしながら、運営サイドはこのイベントを催す際にすべてを無料でできているといったら決してそうではありません。
そこで参加者全員が楽しめた、楽しかった感謝の気持をドネーション制(寄付型)という自由に金額を決めて寄付するやり方をしています。
寄付をすることで、パーティーに関われた感謝の気持ちを運営側に託すことができるのです。寄付なので金額はお気持ち次第。
2で割れる金額はダメとかはありません笑。
こういったやり方は楽曲販売では
〝BandCamp〟がこの様なやり方をとっていますね。bandcampに関する記事↓
ちなみに今回のパラレルワールドはクラウドファウンディングも使って運営資金を集めたそうです。
まとめ
与える側、受け取る側。搾取する側される側。
提供者、お客様。売る人買う人。
資本主義社会ではどうもこの二元論につきてしまう気もします。
しかしながら、フリーパーティーではこうした二元論の枠組みに囚われず、空間を共有したすべての人が参加者として何かを表現することができるGive&TakeならぬGive&TAZともいうべき、もうひとつの新たな遊び方を提示していると言えるんじゃないでしょうか。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました!(^人^)
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